久保田 芳明 副院長
YOSHIAKI KUBOTA
なにかあったらいつでもかけつける、
24時間体制の主治医を目指して
大学卒業後、東京都老人医療センター、東京医療センターで研修。2010年より日本医科大学付属病院に入局、同大学院卒業。2014年より同大学付属病院循環器内科助教に就任、常勤医師としても勤務。2010年、庚申塚「久保田クリニック」副院長に就任。
久保田 芳明 副院長
久保田クリニック
豊島区/西巣鴨/西巣鴨駅
- ●内科
- ●循環器内科
- ●呼吸器内科
- ●アレルギー科
- ●糖尿病内科
庚申塚商店街び地元密着クリニックとして、地域の人を見守り続けて80年
当院は、この庚申塚の地に開院して80年になるクリニックで、父である院長で三代目、副院長の私で四代目。典型的な地域密着で、近隣住民の方に親しみをこめて通っていただいています。8年前に移転して今のクリニックスタイルになりましたが、場所は前も今も、庚申塚商店街。私たち医師と患者さんが顔見知りなのはもちろん、患者さん同志もみなさん知り合いというくらい地域の人々の距離が近い土地です。
父も、昔ながらの町のお医者さんですね。息子の私が言うのもなんですが、とても慕われていると感じます。父は、足の悪い患者さんが、これから二階にある眼科に行かなければ…と困っていたりすると、背負って連れていくような人なんです。そういう姿を子供の頃から尊敬していて、自然と自分もこんな医師になり、続いてきたクリニックの歴史をついでいかなければいけないと思っていました。
大学病院の勤務医と兼業することで、先端医療と地域医療、両方の良さを取り入れる
大学卒業後は、いくつかの病院で研修を受けたあと、祖父と父が卒業した、この近所にある日本医科大学付属病院循環器内科に入局し、同大学院を卒業しました。実は私は今もこちらの常勤医師なんです。当院には副院長として非常勤扱いということになっています。いずれ父の跡を継ぐ予定ではありますが、今はこの大学病院と実家のクリニックに同時に勤務することが最適だと判断しています。父は地域密着のクリニック院長として町や患者さんをすみずみまで知っている、そして私は大学で最先端医療に接して、大学病院医師の3本柱である臨床・研究・教育を同時に行い、医師たちと常に最新の治療について情報交換ができるなど、それぞれの利点を取り入れられるからです。
この”二足のわらじ”を大切にしているのは、当院では”町の個人医院で、大学病院レベルの高度医療が受けられる”ことを目的としているからです。もともとは内科ですが、今は循環器の病気と糖尿病についても専門的で高度な予防と治療を行っています。この循環器内科にかかる患者さんの約半数は糖尿病及びその予備軍であることが報告されており、双方に対する介入が必要と考えています。そもそも糖尿病は国民病といっていいほど増え続けています。一人の医師が循環器疾患及び糖尿病を介入することで、患者さんにとっての全人的医療を展開することが目標です。また、糖尿病発症予防だけでなく、一度心筋梗塞や脳梗塞を発症された患者さんの再発予防=二次予防を重点的に行っています。
これらの科目のほか、高血圧、高脂血症などの生活習慣病や花粉症やアレルギー疾患、禁煙外来、無呼吸症候群も扱っています。多くの人が日常的にかかる可能性のある病気全般を扱うことで、町のかかりつけ医としての役目を果たしたいからです。
大病院との強い連携、検査機関の有効利用を併用することで、病気の兆しを発見
私が日本医科大学の常勤医師であることで、クリニックでは解決できない問題を預けられる大学病院と強い連携があることも大きな特徴です。高度医療が必要と判断した場合には病診連携に沿って、患者さんを適切に紹介させていただきます。当院はそういう大病院へのしっかりした橋渡しも大事な仕事だと考えているんです。もう誰もかれもとりあえず大病院へ行く、という時代ではないと思います。高齢者もどんどん増えている今、そういう一局集中を変えていかなければいけない。最初の相談や診療は町のクリニックで、そして高度医療が必要になったら大病院へ。そこでの治療が落ち着いたらまたクリニックに戻って、医療を展開していく。そんなふうに患者さん側からも医療機関を使い分けていくことが必要だと思います。
大学病院だけでなく、当院の近くには各種検査を迅速に行ってくれる医療機関があり、こちらも活用しています。当院で行えないMRIやCT検査を行ってくれるのですが、比較的早く予約が取れ、患者さんの待ち時間が少ないことから重宝させていただいております。そこで得た画像はすぐに当院へ戻ってきてこちらで見て診断することができます。画像検査により病気が見つかることも少なくなく、必要な検査をすぐに実施することの重要性を痛感しています。そして気軽に症状を相談できるのは、やはり日頃から行き付けているかかりつけ医でしょう。小さな町のクリニックでも、できることはどんどん増やしていけると思います。
いつでも診てくれる、生活すみずみまで知ってくれる。本当の意味でのかかりつけ医に
生活習慣病やその他疾患の予防のために、とくに当院では生活全般の指導を丁寧に行いたいと考えています。食生活や仕事の状況など詳しく聞き、改善の方法を探っていきたい。生活に密着していることこそ、当院のようなクリニックの最大の武器だからです。必要な場合には患者さんに連絡先をお教えして、なにかあったらすぐ連絡がもらえるようにしています。
実はこういう診療こそ理想としていたものでした。そもそも一番最初にあった気持ちが、24時間対応できる、いつでも主治医として駆けつける医師でありたいというものでした。普段、専門にしている循環器内科も、いつなんどき変化があるかわからない状況が多いのが特徴であり、大学卒業後には循環器診療に従事して夜間の救急診療をたびたび行い、おかげでこういう生活にすっかり慣れました。
今は大学病院では日勤と当直業務を行い、当院との勤務も並行しています。休みは月1日。同僚の医師たちからも「やりすぎだ」などと言われたりもするのですが(笑)、全く休まない医師もいますし、自分がやりたくてやっていることですから不満はないですよ。多少大変でも、患者さんのもとへいつでもかけつけることで、この先生を主治医にしてよかったと思ってもらえるならこれ以上のことはありません。それに月1の休みは家族と過ごして思い切り充電していますので、案外平気なんです。今後のことはわかりませんが、しばらくはこのままやれるだけやってみたいと思っています。
これから受診される患者さんへ
当院は「町のかかりつけ医」なので、標榜している疾患でなくてもできるだけ相談に乗りたいとも思っています。東京だといろんな病院、いろんな科があり、細分化されているぶん、全部を診てもらえるということが少ない気がします。気になっていることがあっても、”でもこの病気はここの専門じゃないのかも”と話せない、ということも起こりがち。当院では、その人全体を診る、それは心も体も全部という意味で、全人的医療を目指しています。なのでどんなことでもまず話してほしい。そうやって困っていること全て聞かせていただければ、患者さんのことをより深く知ることができ、治療の効果もあげやすくなります。話を聞いてここではできないと判断すれば他の医療機関をきちんとご紹介しますし、ぜひ気になることはお話しください。
※上記記事は2018年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
久保田 芳明 副院長 MEMO
総合内科専門医 /老年病専門医 /循環器専門医 /糖尿病専門医
- 出身地:東京都
- 趣味:スキー
- 好きな場所:家
- 好きな言葉:限界は自分で定めない。
グラフで見る『久保田 芳明 副院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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