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藤田 憲一 院長

KENICHI FUJITA

不眠症、うつ病、パニック障害などに対応。患者さんの生活に合わせ、様々な治療法を提案

杏林大学卒業後、医局に入局し、ロンドンモーズレー病院に留学。杏林大学精神神経科外来医長、同病棟医長、同医局長、同専任講師を経て、2004年、新中野FKクリニックを開院(東京メトロ丸の内線 「新中野駅」A1出口より徒歩1分)。

藤田 憲一 院長

藤田 憲一 院長

新中野FKクリニック

中野区/本町/新中野駅

  • ●心療内科
  • ●精神科

人の心に興味を覚え、精神科医の道へ

藤田 憲一 院長

私は中学生の頃から絵を描くことと、人の心理について興味がありました。特に興味があったのは心が落ち込んだり悩んだりする心理ですね。当時は将来の進路について、漠然と精神科医か画家と考えていましたが、高校生になり恩師からのアドバイスもあり、最終的に精神科医の道を選びました。
杏林大学卒業後は大学病院の医局に入局。その後、精神科で有名なロンドンのモーズレー病院に留学し、帰国後は精神疾患の磁気刺激に関する論文を書くなど研究に携わり、杏林大学精神神経科では精神科疾患全般の診療をおこないました。同大学病院の外来医長、病棟医長、医局長、専任講師を経て、2004年、新中野FKクリニックを開院いたしました(東京メトロ丸の内線「新中野駅」A1出口より徒歩1分)。もともと地域に愛着があった新中野を開院の場所に選びました。

メンタルの不調にさまざまな検査・治療を提供

藤田 憲一 院長

当院は心療内科・精神科のクリニックです。治療対象は18歳以上の方で、特にうつ病・双極性Ⅱ型障害・パニック障害・不眠症・社交不安障害・強迫性障害・ADHDなどの治療を専門としています。
薬物療法による治療のほか漢方薬も取り入れていて、必要に応じてWAIS-Ⅳ・ロールシャッハといった心理検査もおこないます。また、専門の臨床心理士によるカウンセリングも実施しています。
患者さんは近隣の中野区、杉並区にお住まいの方がほとんどで、ホームページなどをご覧になって相談にみえる方が多いですね。会社でのストレスなど生活環境の要因でうつ症状を発症しご相談にみえる方が多いです。ここ数年はADHDの患者さんが増えていますが、これは啓発活動が進んだことがあるのかもしれません。ご相談にみえた方は、まずはお話を伺い、症状の緩和が必要であればお薬を処方しますが、ご希望に応じてカウンセリングを受けていただくこともできます。問診、お薬、カウンセリングなど状態に合わせて適切な治療をご提案し、メンタルの不調に苦しむ患者さんの力になりたいと考えています。

変化する精神医療に柔軟に対応し、最善の治療を目指す

藤田 憲一 院長

精神科医になって30年以上になりますが、以前と比べると、生活指導に力を入れるようになりました。というのも、精神科疾患は時代や環境により変化するからです。例えばうつ病の場合、私が医師になってから15年位まではお薬の治療が非常に効果がありました。うつ病は主に真面目な性格の方が多く、適切なお薬の処方が症状の改善には必要でした。お薬をしっかりと服用してもらい、休息を取ってもらうことで治癒していく方がとても多かったのです。入院治療をした方も良くなっていましたから、診療では症状をお聞きして、適切な薬を処方する治療が主でした。
しかし、ここ15年位はストレスが原因でうつ病になる方が多く、単にお薬の量を増やしても良くならないケースが増えてきました。生活や仕事などの環境も病気の発症に大きく関わるようになってきたのです。ですから診察では「気分が落ち込んでいますか」など症状だけを聞くのではなく、お薬の処方とともに、生活環境や働く環境の調整もおこないます。当院ではうつ病の治療は生活習慣の見直しに重点を置くようになっており、お薬の使用は場合によっては補助的なものになることもあります。

簡単に記入できる「生活リズム表」で適切な生活アドバイスを提案

生活習慣の見直しといっても特別なことではありません。「朝は決まった時間に起きましょう」「陽の光を浴びましょう」「食事を3食きちんととりましょう」「身だしなみを整えましょう」「入浴しましょう」といったごく普通のことです。生活全般を見て、ごく普通のことをその方のできる範囲でアドバイスしていきます。生活が規則正しくなってくると症状が少しずつ良くなっていくのですよ。
大切なのは、患者さんの生活リズムにあったアドバイスをすることです。そのために当院では「生活リズム表」をお渡しして、ご自宅で記入してもらいます。食事や入浴など項目ごとに1日の生活の様子を簡単な表に書いてもらいます。記入してもらう期間は2週間、一カ月など人により違いますが、ある程度の期間の生活を見ることで「就寝時間が遅い」「日によって生活リズムが違う」など問題点が見えてきます。バランスが崩れている項目が分かったら、必要に応じて食事の内容やお仕事の様子など詳細にお聞きして、改善方法をアドバイスしていきます。
また、パニック障害の場合には、症状や起こる頻度、場面などをお聞きして適切な薬物を処方する治療が主になります。生活習慣や仕事など多角的に見ていくことは全ての病気に対しておこなっていますが、病気の種類により診療や治療方法を変えています。また、お仕事の環境が病気の原因となっている場合には、産業医さんとの連携や診断書で環境の改善をサポートしています。

これから受診される患者さんへ

「通院するといきなりお薬の処方をされるのでは?」「薬はやめられないのでは?」「どんな診察をされるのか分からない」など、精神科へ通うのは怖いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。当院では、受診されても必ずしもお薬を処方する訳ではありません。まずはお話をお聞きすることから始めますし、通院する必要がない場合は、様子をみるようにお勧めします。症状を和らげて生活しやすくするため、必要であればお薬を出すこともあります。副作用などで服用しにくい場合には漢方薬を処方することも増えてきています。
「落ち込んでゆううつになる」「人ごみが怖い」「寝ても疲れがとれない」といった具体的な症状がある場合はもちろんですが、「調子がおかしいけれど、病院に行くほどなのか分からない」といった場合でもまずはご相談ください。お話をお聞きした上で、今よりも生き方が楽になる方法をご提案いたします。

※上記記事は2019年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

藤田 憲一 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:東京都
  • 趣味:陶芸、スカッシュ
  • 好きな本:サピエンス全史、コンビニ人間
  • 好きな映画:深夜食堂、攻殻機動隊
  • 好きな言葉・座右の銘:悠々と急げ
  • 好きな音楽:ジャズ
  • 好きな場所:新宿御苑

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