山本 英博 院長
HIDEHIRO YAMAMOTO
ETS手術の実績13,000例
多汗症治療のプロフェッショナル
神戸大学医学部卒業後、呼吸器外科を専門とし、多くの疾患治療に携わる。国立療養所兵庫中央病院呼吸器外科医長、神戸大学医学部第二外科教官として内視鏡による呼吸器外科手術(低侵襲手術)にも取り組む。兵庫病院・協和病院では局所多汗症に対する胸部交感神経遮断術を全症例に関わる。2002年、山本・兼平クリニックを開業。2006年より山本英博クリニックに名称変更(渋谷駅より徒歩5分)。
山本 英博 院長
山本英博クリニック
渋谷区/道玄坂/渋谷駅
- ●呼吸器外科
人を生かす職業として医師を目指す
父が警察官だったこともあり、最初は判事として司法の仕事に就きたいと考えていました。しかし、受験生の時期に健康の大切さを知ったこと、父から人を生かす仕事を目指すようにアドバイスを受けたことで、医学の道を目指そうと決めました。
神戸大学医学部卒業後は呼吸器外科を専門とし、多くの疾患治療に携わりました。国立療養所兵庫中央病院では呼吸器外科医長、神戸大学医学部では教官として、内視鏡による呼吸器外科手術(低侵襲手術)に取り組みました。特に局所多汗症の治療では教室及び兵庫病院・協和病院にて施行された胸部交感神経遮断術の全例に関係しました。多汗症治療の経験を活かしたいと考え、2002年、山本・兼平クリニックを開院。2006年より山本英博クリニックに名称変更し、多汗症を専門に診療をおこなっております。
知らない人も多い、多汗症とその原因
多汗症は手のひらや顔・頭部・脇・足の裏といった局所的な部位に多量の発汗がみられる疾患です。手のひらが濡れる位のグレード1から、手のひらを開いていても汗がしたたるグレード3まで症状の程度はさまざまですが、発症には性別は問わず、3歳位から70代や80代まで患者層は幅広いのが特徴です。患者さんは全ての年齢にほぼ同等にみられ、ヘルニアなどよりも患者数が多い病気です。症状は継続し生涯を通じて現れます。
当院に相談にみえる方は、汗が気になり始める10代から20代の若い方が多いですね。テストの答案用紙が濡れて勉強にならない、鉄棒で落下するなどの症状で、学業やスポーツに支障をきたすことも多くみられます。顔の発汗が不登校の原因になることもあります。成人後もスマホの指紋認証が反応しない、握手ができないなど日常生活に支障をきたす方は多くいらっしゃいます。
この多汗症は発汗活動をおこなう神経系統の過活動など、神経伝達の異常が原因です。神経シグナルが誤って突然多量に伝えられてしまうんです。しかし、医療機関を受診しても体質である、精神的なものが原因と言われることも少なくないため、もう治らないものだとあきらめている方も多くいらっしゃいます。しかし、この疾患は病気が起こる仕組みも解明されていおり、正しい治療をすることで治る病気です。
治療法としては手術のほか、塗り薬や飲み薬、電気治療による方法があります 。しかし飲み薬は副作用があること、塗り薬や飲み薬はどちらも効果はそれほど高くないというデメリットがあります。電気治療はある程度の効果を期待できますが、効果が短期間に限られること、軽い炎症で汗腺をふさぐため、手が荒れてしまうというデメリットがあります。 短期的な効果はあるので、結婚式などその日に汗を止めたいという方が選択されることが多いですね。治療を始めて23年になりますが、以前にくらべると多汗症への認識は高くなっています。
13,000件を超える実績、ETS手術による多汗症治療
大きな実績があるのは、ETSという胸部交感神経切除術及び遮断術です。これは脇の第2肋骨から第7肋骨までの間を通る交感神経を切除することで、問題になっている場所の発汗を止める方法です。当クリニックではこれまで13,000例の手術を実施しています。昔は根治を目指す方法として発汗する場所、たとえば脇の下などの皮膚を切除する方法が用いられていました。しかしこの方法だと顔や手は対象になりません。また、手術後運動器の障害が残るというデメリットもあります。そこで交感神経を対象とするETS治療が開発されることになったのです。海外では1940年代から始められ、1970年代には日本以外のほとんどの国で病気と認められ治療がおこなわれるようになりました。国内でも1996年から保険適用になっています。
治療は内視鏡を用いておこないます。2.5ミリほどの穴から太さ2ミリほどの内視鏡を入れ、いくつかある交感神経を切ることで発汗を制御します。手術で神経のシグナルが伝わらなくなるため、発汗が止まります。手の発汗に影響する交感神経の場所は分かっているので、終わった瞬間に患者さんが効果を実感することができる明快さが大きな特徴です。傷口が小さく体の負担が小さいこと、日帰りでできることもメリットの一つですね。治療機器は私が開発したのですが、現在では器具も方法も更に進化しています。
代償性発汗の治療もおこなう
ETS手術は繰り返しおこなうことで発生する可能性がある副作用があります。瞼が下がる、手の汗が減りドライハンドになる、特定のものを食べた時にでる味覚性発汗が強まる、そして、「代償性発汗」という症状です。これは例えば手のひらの汗は止まったけれど、ほかの場所の発汗が増えるという症状です。もちろん全ての方が発症するわけではなく、発症しても発汗の場所や程度には個人差があります。
当院ではETSの手術前に代償性発汗のリスクのご説明をしっかりとおこなうと共に、電気刺激による試験やLSFGというレーザーで血流の状態がわかる検査を併用しています。さらにリスクに配慮し、手のひらの多汗症治療の手術では片側ずつおこない、慎重に進めます。もし、当院の手術により代償性発汗が発症したとしても、これまでの13,000例に及ぶ経験や各種の検査を活かし、適切な治療をおこないます。これまで当院で予定通りの手術をおこなった方で、重大な代償性発汗になられた方はいないですね。
これからETS手術を考えている方にお伝えしたいのは、手術で止まった分以上の発汗が体の各所から出る場合もあります。はじめて手術を受ける前に入念な検査をし、説明に納得してから受けていただきたいですね。
これから受診される患者さんへ
代償性発汗を含め、多汗症の仕組みや治療方法は解明されているので、ほとんどの方は日常生活に支障ないレベルまで治癒する事が可能です。ただ、先ほども申し上げた通り、「体質だから」「精神的なものだから」とあきらめている方や十分な知識をお持ちでない方も多くいらっしゃいます。汗っかきと多汗症は違います。まずは現状を知ることが重要です。まずは当院にご相談ください。手術は日帰りでおこないますので、学校や仕事の関係で休めない方でも大丈夫です。
当院は渋谷駅から徒歩5分、長年多汗症で悩んできた方、初めて多汗症の手術を考えている方もお気軽に足をお運びください。
※上記記事は2019年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
山本 英博 院長 MEMO
- 出身地:大阪府
- 趣味・特技:英会話・ラジコン
- 愛読書:「トランジスタ技術」
- 好きな映画:ジブリ作品
- 好きな言葉・座右の銘:「前へ」
- 好きな音楽・アーティスト:メンデルスゾーン
- 好きな場所・観光地:知床半島・ガラパゴス諸島
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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