山田クリニック
中野区/新井/中野駅
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山本 英博 院長への独自インタビュー
人を生かす職業として医師を目指す
父が警察官だったこともあり、最初は判事として司法の仕事に就きたいと考えていました。しかし、受験生の時期に健康の大切さを知ったこと、父から人を生かす仕事を目指すようにアドバイスを受けたことで、医学の道を目指そうと決めました。
神戸大学医学部卒業後は呼吸器外科を専門とし、多くの疾患治療に携わりました。国立療養所兵庫中央病院では呼吸器外科医長、神戸大学医学部では教官として、内視鏡による呼吸器外科手術(低侵襲手術)に取り組みました。特に局所多汗症の治療では教室及び兵庫病院・協和病院にて施行された胸部交感神経遮断術の全例に関係しました。多汗症治療の経験を活かしたいと考え、2002年、山本・兼平クリニックを開院。2006年より山本英博クリニックに名称変更し、多汗症を専門に診療をおこなっております。
知らない人も多い、多汗症とその原因
多汗症は手のひらや顔・頭部・脇・足の裏といった局所的な部位に多量の発汗がみられる疾患です。手のひらが濡れる位のグレード1から、手のひらを開いていても汗がしたたるグレード3まで症状の程度はさまざまですが、発症には性別は問わず、3歳位から70代や80代まで患者層は幅広いのが特徴です。患者さんは全ての年齢にほぼ同等にみられ、ヘルニアなどよりも患者数が多い病気です。症状は継続し生涯を通じて現れます。
当院に相談にみえる方は、汗が気になり始める10代から20代の若い方が多いですね。テストの答案用紙が濡れて勉強にならない、鉄棒で落下するなどの症状で、学業やスポーツに支障をきたすことも多くみられます。顔の発汗が不登校の原因になることもあります。成人後もスマホの指紋認証が反応しない、握手ができないなど日常生活に支障をきたす方は多くいらっしゃいます。
この多汗症は発汗活動をおこなう神経系統の過活動など、神経伝達の異常が原因です。神経シグナルが誤って突然多量に伝えられてしまうんです。しかし、医療機関を受診しても体質である、精神的なものが原因と言われることも少なくないため、もう治らないものだとあきらめている方も多くいらっしゃいます。しかし、この疾患は病気が起こる仕組みも解明されていおり、正しい治療をすることで治る病気です。
治療法としては手術のほか、塗り薬や飲み薬、電気治療による方法があります 。しかし飲み薬は副作用があること、塗り薬や飲み薬はどちらも効果はそれほど高くないというデメリットがあります。電気治療はある程度の効果を期待できますが、効果が短期間に限られること、軽い炎症で汗腺をふさぐため、手が荒れてしまうというデメリットがあります。 短期的な効果はあるので、結婚式などその日に汗を止めたいという方が選択されることが多いですね。治療を始めて23年になりますが、以前にくらべると多汗症への認識は高くなっています。