中村 正樹 理事長 所長
MASAKI NAKAMURA
患者さんの多くは高齢者で、経済的に苦しい方々に
対応するかが当クリニックの課題
大学卒業後、内科消化器の医師に。渋谷代々木病院(新宿区)、北病院(北区)などでの勤務を経て、2011年4月に、「医療法人財団 健愛会 クリニック柳島」の理事長・所長に就任。現在に至る。
中村 正樹 理事長 所長
クリニック柳島
墨田区/業平/両国駅
- ●内科
ドラマ「ベン・ケーシー」の影響で医療の道へ
私は、子供のころは余り身体の丈夫な方ではありませんでした。そのために、病院のお世話になることが度々ありました。
ちょうど、13~14歳のころでしょうか。テレビで「ベン・ケーシー」が放映されていまして、そのドラマの影響と、いつもお医者さんにお世話になっていることもあり、医療関係の道にすすむことを決めました。
内科消化器の医師になってからは、渋谷代々木病院(新宿区)、北病院(北区)などでの勤務を経て、2011年4月に、「医療法人財団 健愛会 クリニック柳島」の理事長・所長に就任しました。
渋谷代々木病院では、救急医療に携わっていました。繁華街の新宿歌舞伎町を控えていることから、胃潰瘍や肝硬変が原因で、血を吐いて担ぎ込まれる患者さんが多く、その対応に日々追われていました。北病院では院長として勤務いたしました。
クリニック柳島は、いま人気の東京スカイツリーのすぐ近くにあります。東京スカイツリーは、墨田区の新しい観光名所として大変な人気ですが、墨田区は、実は、医療的に問題を抱えている地域なのです。
墨田区の人口をみますと、スカイツリー関連の新しい職場や増え続けるマンションによって、20代・30代の人工が増えているのも事実ですが、根本的には高齢者の街だということです。
街中を見渡してみて下さい。使用されていない空き工場やシャッターが閉まったままの商店が多いことに気付くでしょう。仕事が減った、お客さんが減った、新しい設備投資ができないという事で、閉鎖、廃業せざるを得ず、若い方はあとを継がずに働きに出ています。
お年寄りが多ければ、病気になりやすいですし、お金がなければ満足な医療を受けることができません。当クリニックの患者さんも多くは高齢者です。こうした経済的に苦しい高齢者の患者さんにどう対応していくかが、当クリニックの今後の大きな課題となっています。
「その地域で安心して住み続けられるようにするためのお手伝い」
介護を必要とする高齢者が多い墨田区の場合は、「その地域で安心して住み続けられるようにするためのお手伝い」につきると思います。
医療がなくては、その土地に住み続けることはできません。しかし、医療だけではだめです。医療と、高齢者の生活を支える介護と福祉をうまくドッキングさせることに長けた内科医が必要とされるのです。
医者が、注射を打っても、薬を出しても、食事を作って運んだり食べさせたり、お風呂に入れてくれる人間がいなければ日常生活が自立困難なお年寄りは生活できません。医療は介護や福祉と切り離して考えてはいけないのです。
そして、私達第一線の者は高度な医療機関ときちんと連携を保てていて、自分の手に負えない患者がいたら、すぐにまわせるようなネットワークを築くことが大切だと思います。
地域包括医療と在宅医療に特に注力
地域包括医療と在宅医療に特に力を入れています。在宅医療は病院に通うことができない方を診るわけですから、24時間にわたって生活そのものを支えていかないといけません。
そして、御家族とのこまめな連絡や、場合によっては家族間の調整、さらには、患者さんの生活に直接かかわるケアマネジャーやヘルパーとの連携が必要となります。
訪問医療や在宅医療の要は、患者さんの生活を支えるケアマネージャーやヘルパーで、医者はそのお手伝いをする役目なのです。
ケアマネージャーの中には、医師に対してとても遠慮する人がいます。医師の方から、気を遣い、何かにつけて連絡をとるという関係を作らなければなりません。
そして、病院そのものの診療方針としては、お金がない人にもきちんとした医療を受けられるようにしたいということです。いま、日本は4人にひとりが国民健康保険料を払えないという状況です。
墨田区は所得の低い方が多く、高齢者が多いと述べてきましたが、当クリニックに来る患者さんは、少なくとも国民健康保険に加入している方達です。しかし、だからといってお金に余裕があるわけではありません。検査や治療によっては、大変な負担になる場合があります。
常に患者さんに関心を持ち、経済的な状況などを考えながら、相談にのることを心がけています。
また、国民健康保険にも加入していなかったり、保険料を支払えなくて、病院へ来ることが出来ない方々も、お金の心配なく、安心して医療が受けられるような無料低額の医療が行える施設になる事を目指しています。
病気の早期発見がやりがいに
いろいろな病気を早期発見して、患者さんを助けてあげられた時に、技術を持った医者でよかったなと思います。
がんはもちろんのこと、患者さんが大したこともないと思っていた心筋梗塞や脳卒中を見つけて、専門医療機関に送って治療を受け、クリニックに帰って来て、お互いに「早期発見でよかったね」と笑顔を交わせた時は、医師としてとてもやりがいを感じますね。
これから受診される患者様へ
ご自分の身体に注意して、ぜひ、健康診断を受けていただければと思います。墨田区は、健康診断の受診率が低く、脳卒中、心筋梗塞、胃がんや肺がんなどの死亡率も極めて高くなっています。
こうした現状を踏まえて、区に対して要望を出したところ、区として2013年は、2012年の2倍の胃がん検診受診という目標を定めてくれました。
このような働きかけを強めていって、今後も墨田区民に対する健康問題の啓蒙活動の一端を担っていきたいと考えています。
※上記記事は2013.2に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
中村 正樹 理事長 所長 MEMO
- 出身地:三重県
- 趣味・特技:読書、歩くこと
- 好きな本・愛読書:歴史もの
- 好きな映画:山田洋二監督の作品
- 好きな言葉・座右の銘:初心忘れるべからず
- 好きな場所・観光地:イスタンブール(トルコ)
グラフで見る『中村 正樹 理事長 所長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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