野田 康雄 院長
YASUO NODA
網膜・硝子体手術分野で7000例の執刀経験。
最先端の高度眼科医療をクリニックで。
東京大学卒業。出田眼科病院(熊本)、東京大学、帝京大学医学部附属病院等に勤務し、2017年1月に開院(都営新宿線「岩本町駅」直結、JR「秋葉原駅」より徒歩5分)。
野田 康雄 院長
秋葉原のだ眼科
千代田区/神田岩本町/秋葉原駅
- ●眼科
- ●皮膚科
眼科医療を通じ、その人の生活の質を高めていく
父は外科の開業医でした。専門は消化器でしたけども、当時の町の外科医は何でも診なければならず、私自身、「頭を切った」「足を切った」となればすぐに父に縫ってもらっていました。また、父は毎晩のように、学生時代や医師になってからの話を語ってくれたものでした。「お医者さんってスーパーマンみたいだ」。幼い頃のそうした体験からこの仕事への憧れを抱くようになった私は、小学校に入る前には、すでにこの仕事に進むことを決めていたのです。
父の影響から外科医への憧れをいだいておりましたが、その一方で、これからは「量よりも質が求められる」とも考えていました。日本人の寿命は、すでに充分に延びていると見てもよいでしょう。しかし、健康寿命ということに関しては、まだまだ充分とは言えません。健康寿命を生理的な寿命に近づける、もしくは一致させる。これからの医療が目指す道はそうあるべきで、目を扱う眼科医は、その点に置いて大きな貢献ができると考えたのです。
仮に残り少ない命であっても、手術によってその最期を家族の顔を見て過ごせるのであれば、その人にとって、またご家族にとっても非常に意味のあることではないでしょうか。眼科医療を通じ、あらゆる人の生活の質をあげていくことに精魂を傾けていきたいと考えております。
網膜・硝子体治療のスペシャリストとして
現在でもそうですが、私が眼科医になった当時、網膜や硝子体疾患といった、目の奥の手術をおこなえる医師の数は非常に限られていました。そうした状況下にあって、私の師である田中住美先生(元帝京大学教授)は図抜けた技量をお持ちでした。私は先生の存在に憧れ、すぐにでも先生の元ですべてを学ぶことを欲していたのですが、先生からの推挙もあり、まず熊本にある出田眼科病院に赴き、そちらで双眼倒像鏡を用いた眼底診療法のトレーニングを積む日々を送ることになったのです。日本における網膜剥離手術の草分けである出田秀尚先生のもとで最初のステップを学んだ私は、その後東京へと戻り、田中先生とマンツーマンで患者さんの眼底スケッチを繰り返しおこないました。トータルで1万時間以上、ひたすら眼底をスケッチした計算になるでしょうか。治療では手術の技術も確かに大切ですが、それ以上にまず診て診断し、適切な対応について判断するということになります。両先生のもとでそれを叩き込まれたからこそ、今の私が形作られたと言えるでしょう。
『秋葉原のだ眼科』では、白内障や緑内障の手術治療はもちろんのこと、網膜・硝子体の日帰り手術に力を入れています。大学病院には機材や人材が多いというメリットがありますが、外来や病棟、手術室、検査室、麻酔科など他の診察科といった、多部門からなる大きな組織であるため小回りが利かず、敷居が高いという面があります。大学病院には、市中の病医院の紹介がないと患者さんはいらっしゃれません。それはつまり、治療や手術の判断を外に委ねてしまっているわけです。網膜剥離は急性疾患であり、できるだけ早期に発見し、治療することが求められます。また、黄斑部疾患の治療判断も時に非常に専門的で難しいことがあります。その意味では私自身が、これまで東大病院で網膜、硝子体の責任者として7000例以上の硝子体手術を執刀してきた経験を活かし、クリニックという診療の最前線に位置して診断から治療まで一度にすることで、より多くの人を効率的に助けられると考え、このたびの開業にいたったという次第になります。
自分自身のことと思い、患者さんと向き合っていく
患者さんを自分の家族だと思い、治療にあたるようにしています。祖父の年齢に近い人であればおじいちゃんと思い、父にあたる人であれば父だと思い、私のすべてをかけて治療に臨んでいきたいと思うのです。
確かに、眼科で患者さんが亡くなるようなことは滅多にあることではありません。しかし、手術の結果によって残りの人生が左右されることを考えれば、その責任はとてつもなく重いわけです。家族が病気となれば、最良の医療を求めるのは、医師であろうと一般の方であろうと変わりはありません。私ができるすべてを注いでいくのは、言わば当然のことなのです。
もちろん、私とて眼科のすべての領域のスペシャリストではありません。ですから、たとえば斜視や涙道の疾患であれば、私が信頼する医師にドクター To ドクターで紹介させていただきます。ただ単に大学に送るでは、実際に誰が治療をしているかも定かではないでしょう。それは、とても親切なおこないとは言えないものがあります。医師だからこそ知りえる情報を提供し、その方にとって最良の医療を提供する道筋をつけることも、開業医の責任と思うのです。
皮膚科専門医とのコラボレーション
網膜剥離もさまざまな状態があり、その中には非常に複雑なケースが存在します。私のこれまでの経験でいえば、そうしたケースはアトピー性皮膚炎の患者さんに多いという実感があるのです。当院には皮膚科専門医である妻が在籍しており、網膜を専門とする私と連携し、そうした特殊な疾患の治療に取り組んでいます。なにより皮膚の状態が安定すれば、叩いたり目をこするといったこともなくなりますから、全体のリスクを下げるということでも、共同で事に当たることに大きな意味があると考えています。
妻はこれまで、東大病院や関東中央病院、東京警察病院といった皮膚科診療に定評のある病院で経験を積んできました。その経験を生かし、皮膚のあらゆるお悩みを当院でも診ていってもらいたいと考えています。
これから受診される患者さんへ
朝起きた瞬間から夜寝るまで、目はずっと使われています。とくに現代では、パソコンやスマホの存在があり、一昔前に比べて目が酷使されている状況にあります。見えることが当たり前であって、そのリスクを実感できないかもしれませんが、大切な器官である目を時々は休め、いたわってあげることを心にとどめていただければと思います。そしてまた、緑内障や網膜の疾患に代表されるように、眼の疾患には1度失えば、その機能を容易に取り戻すことができないものが多く存在します。それを防ぐために、今の状態を適時チェックすることをおすすめ致します。
※上記記事は2017年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
野田 康雄 院長 MEMO
- 出身地:宮城県
- 趣味・特技:ドライブ・水泳(スキューバダイビング)
- 好きな本:自然科学をあつかったもの、絵本
- 好きな映画:スター・ウォーズ、インディジョーンズ 、サンダーバード
- 座右の銘:為せば成る
- 好きな音楽・好きなアーティスト:クラシック・モーツァルト、バッハ、ベートーベン
- 好きな場所:温泉
グラフで見る『野田 康雄 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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