原 成輝 院長
NARUKI HARA
診断ありき、治療ありきではない。その人の考えに寄り添った医療を提供。
大学卒業後、筑波大学附属病院精神神経科に進み、東京都立大塚病院児童精神科に勤務。2017年に『子どもメンタルクリニック新大塚』を開院(東京メトロ丸ノ内線「新大塚駅」より徒歩1分)。
原 成輝 院長
子どもメンタルクリニック新大塚
豊島区/南大塚/新大塚駅
- ●精神科
- ●心療内科
その子が輝けるようにサポートすることが、私達の役割
ありきたりなようで恐縮ですが(苦笑)、小学校の頃にブラックジャックのアニメを見て、お医者さんという仕事に興味を持つようになりました。また、父が法医学の仕事をしていましたから、父の話す内容からも刺激を受け、医学部への進学を志すようになりました。
私は学生時代、塾の講師をしていました。そこで授業をしていますと、どうしても、勉強が出来ないお子さんを見かけることになります。当時はまだ、発達障害や学習障害という認識がなかった時代。「勉強が出来ない」=「ダメな子」という括りの中で授業をしていくことに大きな違和感を感じていたのです。私は、ダメな子などいないと思っています。その子がどうすれば輝けるか、サポートするのが塾講師であり、そして医師の役目だと考え、精神科、中でも児童精神科の道を選ぶにいたったのです。
大学卒業後、成人精神科での研修と並行し、東京都立大塚病院児童精神科に籍を置き、発達障害全般を診てきました。このたび開院にいたったのは、そもそも児童精神科を掲げる医療機関が少ない現状がありました。地域でより多くの方に児童精神科医療を継続的に受けて頂けるよう、開院致しました。
“見立て”をしっかりとつけていくことが大切
当クリニックでは、自閉症スペクトラム障害、注意欠如多動性障害などの発達障害を中心とした診療をおこなっています。ただし、私自身はこうした症状を“病気”とはとらえておらず、むしろ、その子にどういった特徴があり、どうすれば上手くいくかどうかという点を重視し、面談をおこなっています。これを私たちは、“見立て”と言っています。
私は、医師の指示がすべてとならぬように気をつけています。患者さんがやりたいこと、望むことがあるならば、それをやってみるべきだと思うのです。たとえば、お薬がその一例となるでしょう。私たちとしてはお薬を嫌いにならないでいただきたいのですが、親御さんを含め、どうしても患者さんはお薬にナーバスになりがちなものです。ですから、最初の判断として、お薬を使わないでおくということも選択肢の1つとなるでしょう。まずは、それで経過を見ていき、結果が思わしくなければ、一緒に考えていく形を望んでいます。失敗しても、また次があるわけですから、私は、失敗してしまうことを恐れてはいません。共によりよい道を歩んでいきたいですね。
1人ひとりの方にしっかりと向き合うための院内の工夫
院内にはテレビをあえて置いていません。一般に発達障害のお子さんはテレビが好きな子が多く、そちらに夢中になってしまっては、お話をすることもできないものですから。また、診察が終わってもテレビがありますと、今度はお家に帰るのが大変になってしまいますので、本だけを置くようにしています。
置いてあります本は、半分はお子さんに向けて、もう半分は主に親御さんに向けた語りかけの本とさせていただいています。面談には充分な時間をとっているつもりですが、それでも伝えきれないことがあります。たとえば、時間の使い方、あるいは友達の作り方、などなど。そうした私が伝えきれないことを、書籍でもってお役に立てていただければと思います。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士であること
精神科では、障害者手帳をはじめとした社会資源をご利用いただいたほうが有益な場合があります。ところが患者さんは、こうしたものを利用されることを躊躇されることが少なくありません。その時、このサービスにはこうしたメリットがありますと正確に、また具体的にお伝えするために、2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得しました。
この資格を持っている医師は珍しいのかもしれません。ですが、患者さんのこれからのライフランニングを具体的にサポートするためには、こうした知識を有することが大切になってくると思っています。
これから受診される患者さんへ
“子ども”とついておりますけれど、当院では大人の方の心の悩みにも対応しております。対人関係で悩まれていたり、自分がどう振る舞っていいかわからないといったことがありましたら、どうぞご相談ください。
つらい時には、無理をしなくていいのです。場所を替えるのも1つの方法ですし、「次がある」と考えることも大切です。そのお悩みを受け止める場所として、クリニックをご利用いただきたいと思います。あなたが悩みを打ち明けることができて、自分が1人ではないと感じることができたなら、それに勝る私達の喜びはありません。
※上記記事は2017年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
原 成輝 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:旅行
- 好きな本:ビジネス書
- 好きな映画:君の名は。
- 好きな言葉・座右の銘:「大丈夫」
- 好きなアーティスト:葉加瀬太郎
- 好きな場所・観光地:ローマ
グラフで見る『原 成輝 院長』のタイプ
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
子どもメンタルクリニック新大塚
原 成輝 院長
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