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芳賀 真理子 院長

MARIKO YOSHIGA

決してあせらず、ゆっくりゆっくり
丁寧な心の解放に努めていく

慶應義塾大学の精神神経学講座から関東圏の病院勤務を経て、2008年に『駒沢えぜる診療所』をこの地に開設いたしました。

芳賀 真理子 院長

芳賀 真理子 院長

駒込えぜる診療所

北区/中里/駒込駅

  • ●心療内科
  • ●精神科

兄が一足先に医学部に入ったことが大きい

芳賀 真理子 院長

兄が一足先に医学部に入ったことが大きいですね。私の実家は九州の田舎なのですが、古くから続く慣習のようなものがあり、兄はそこから抜け出したいと考えていたようでした。兄と私の母校である筑波大学は、当時新設されたばかりで、その気風を兄は良いものと捉えていたのです。実際、帰省してきたときの兄はずいぶんとのびのびしているように見えましたので、「じゃあ、私も」となったんですね。
精神科を専門としたのは、私にとって、この科の勉強が最も面白いものに感じられたからでした。精神科の教科書は、物語を読んでいる感覚なのです。それに比べると、内科や外科の教科書は、当時の私からすると取扱説明書を読んでるような気がしたものでした。小説のような、一遍の物語のような、そういった文学的な要素にひかれて、この科を選んだということですね。
慶應義塾大学の精神神経学講座から関東圏の病院勤務を経て、2008年に『駒沢えぜる診療所』をこの地に開設いたしました。私は開院前からこの辺りに住んでいましたので、愛着のある地元での開業を望んだのです(JR山手線・駒込駅より徒歩4分)。

決してあせらず、ゆっくりゆっくり、丁寧な心の解放に努めていきたい

芳賀 真理子 院長

患者さんは、心を固く閉ざしておられる場合が多いわけです。わかっていても踏み込まないでおいてあげたり、閉ざされた心を1枚、1枚、丁寧にめくっていく対応が求められます。ここでは、決してあせらず、ゆっくりゆっくり、丁寧な心の解放に努めていきたいと考えています。
今はきれいな病院も増えましたが、以前は清潔感を優先するあまり、白い壁とスチール製のドアに代表されるような無味乾燥な空間が大半でした。それに対して当診療所では、清潔感がありながら、優しく色彩豊かな空間をイメージしてデザインされています。窓からはステンドグラスを通してやわらかな光が入り、石や木、タイル、さまざまな素材が彩りをくわえる。いらした方には、この空間を目で見て楽しんでもいただきたいと思います。と言いつつ、これには私の自己満足も少なからず入っているんですけどね(笑)。

健康相談に近い形

芳賀 真理子 院長

20代から40代の働き盛りの世代の患者さんが中心になります。心の悩みはさまざまなことが要因となります。人間関係や仕事の悩み。あるいは、若い時と同じような働き方や生き方ができなくなることにとまどい、それが鬱やパニック障害という形で表に表れてくるのです。
それらにくわえ、当診療所の特徴としては、今の自分がどういう状況にあるのかを確かめに来院される方もいらっしゃいます。自分は病気なのか、それとも様子を見て大丈夫なのか。病気の入り口に差し掛かっているとしたら、何を心掛けていいのかといったように、健康相談に近い形で訪れてこられるのです。
これには、私が漢方を扱っていることが関係しているかもしれません。精神科の抗うつ薬や睡眠剤には抵抗があっても、漢方だったら大丈夫という方が少なからずいらっしゃるんですね。
状況が深刻になる前にいらしていただいたほうがベターなことは間違いありません。予防に優る治療はないわけで、皆さんが健康に自信を持ち、医者いらず薬いらずで過ごしていただければ、それが1番ですから。

精神科の治療は、愛情があるかないか、ということに尽きる

感情のコントロールができず、怒り過ぎてしまっている方をよくお見受けします。そういった方々を引き受けていくというのが、私たちの大きな役割です。ここで、「うちでは診れません」ということになってしまうと、その人達はたちどころに行き場を失うことになります。だからこそ、しっかりと寄り添っていく姿勢が大事なのです。
半面、彼ら彼女らは一線を越えた言動をすることにより、世間と接点を失っている現状があります。ですからその点については、言いにくいことでもしっかりと伝えなくてはなりません。
精神科の治療は、愛情があるかないか、ということに尽きるように思います。最後は技術ではなく、人に対する親しみであり愛情なんですね。「この人に良くなってもらいたい」という心を拠り所として、少しでもお役に立っていければと思っています。

みんなで分かち合って、お互いに助けられる場所にしていければ

「えぜる」とは、旧約聖書の中に出てくる言葉で、「助け」を意味します。もっと厳密にいえば、「助け合う」ですね。ここには、医療の専門職の立場で助けるということもあれば、同じ人間として、痛みを分かち合うという解釈も含まれます。患者さんだけが助けられるのではありません。私もそうだし、スタッフも患者さんによって助けられる存在なのです。みんなで分かち合って、お互いに助けられる場所にしていければと思っています。
診療所を訪れる1つの目安としては、笑えなくなったらどうぞ、ということですね。人は安定して初めてユーモアが出てきます。逆に言えば、笑う余裕がなくなったり、面白さを発見する余裕がなくなると、それは注意ということなのです。その意味では、親父ギャグも捨てたものではないということかもしれませんね(笑)。追いつめられる前に、少しでも心の変化を感じたら、気軽にいらしてみてくださいね。

※上記記事は2015.11に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

芳賀 真理子 院長 MEMO

  • 出身地:大分県
  • 特技:津軽三味線
  • 好きな本:聖書
  • 好きな言葉:神のなさることは、すべて時にかなって美しい
  • 好きな音楽:民謡
  • 好きな場所:ふとんの中

グラフで見る『芳賀 真理子 院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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