大久保 隆志 院長
TAKASHI OKUBO
患者さんに合わせてもらうのではなく
我々の側が皆さんのニーズに寄り添っていく
大学を卒業後は、大学病院からさいたま市内の病院に勤務して過ごし、2013年に『西巣鴨こどもクリニック』を開院
大久保 隆志 院長
西巣鴨こどもクリニック
北区/滝野川/板橋駅
- ●小児科
生来の負けずきらいから
中学、高校と通っていた学校が、医学部のある大学の付属校でした。勉強を進めていくうちに、みんなが「医学部に受験しよう」という流れになって、私は生来の負けずきらいなものですから、そのまま進路を変えることなく、医学部へと進みました。
小児科を選んだのは、やりがいを感じられたからでしょうか。医学生の頃、臨床実習で内科を廻っているとき、患者さんが亡くなってしまうことがありました。その際、ご遺族の方から、良くしてくださったとねぎらっていただくのですが、私としてはそこにどうしても忸怩たる思いを感じていました。一方、小児科では元気になって帰っていくことが多くなります。良くなってありがとうと言われたい。小児科を選択したのは、その思いをより実感できると考えてのことでした。
大学を卒業後は、大学病院からさいたま市内の病院に勤務して過ごし、2013年に『西巣鴨こどもクリニック』を開院しました。自宅からほど近い立地に加え、クリニックのある東京先端医療モールの設備面に魅力を感じ、この場所を選びました(JR埼京線・板橋駅、都営地下鉄三田線・西巣鴨駅より徒歩5分。都電荒川線・庚申塚駅より徒歩7分)。
クリニックであっても、一定以上のことは提供すべき
それまでの24年間、“病院での医者”しか経験してこなかったので、病院でおこなっていた診療のレベルをそのまま持ってくる形を模索していました。こちらのモールにはCTやMRI、血液検査センター等がそろっているため、実現出来ると考えたわけです。さらにいえば、病院よりも色々と小回りも利くので、患者さんの負担を軽減することにもつながると思っています。
昨今はクリニックと病院との間が、距離のあるものとなってきたように思います。クリニックは一次診療に徹底している風がありますし、病院は病院で、足を運ぶこと自体の敷居が年々高くなっている。私はクリニックであっても、一定以上のことは提供すべきではないかと思っています。大げさなことではなく、これまでできたことを継続しておこなっていきたいですね。
医療の入り口として、一通りのことは可能
心エコーを用意しているので、心疾患を見逃さないように努めること、そして、以前の病院から継続していらしてる方のフォローアップもおこなっています。
一口に循環器の疾患といっても、程度はさまざまです。入院しなければならないのか、それとも、治療は必要ではなくて経過だけを診ていくのか。それらをひとまとめにして、すべて大きな病院にお送りすればいいというわけではありません。ご夫婦で働かれている方も多くいらっしゃいますし、その度に有休を取って病院に行くとなると、大変な負担になりますからね。
前職では小児循環器を専門としていましたが、地域の基幹病院では人数も限られていて、専門以外もすべて診ていかなくてはなりません。食物アレルギーに夜尿症の相談など、ここでも変わらずご相談を承っています。患者さんの状況によっては病院をご紹介することもありますが、医療の入り口として、一通りのことは可能と考えています。
どうやったら楽しい雰囲気になるか、スタッフみんなで考えてやっていく
子どもと仲良く、ということが大事でしょうね。たとえば、ここには電車のオモチャが置いてあります。子どもが診察室になかなか入れないときは、「電車があるから遊びに行こう」と伝えると、ダァーッと入ってきます(笑)。だましだましではありませんよ。こちらもクリニックですから、予防注射もあれば、痛いこともなくはないわけで、それを少しでも楽しいと思える空間にしていくことが大切なのです。子ども達が楽しんでくれれば、お父さんやお母さんのストレスも軽減されると思います。
ありがたいことに、スタッフがその辺りも気を配って頑張ってくれています。クリニックは、私1人でやっているわけではありません。どうやったら楽しい雰囲気になるか、スタッフみんなで考えてやっていこうと思っています。
我々の側が皆さんのニーズに寄り添っていくべきだと考えています
最近は情報が非常に多くあるので、お父さんお母さんも何が正しいことなのか、よくわからなくなっているケースが見受けられます。よくあるのが、「どんなときに連れてきたら良いんですか」というご質問です。おそらく、重症じゃなければ来てはいけない、とお思いなのでしょう。難しく考える必要はありません。何か気になることがあればいらっしゃってください。
これからは、疾患を診るということより、ワクチンに代表される予防医学にシフトしていくと思われます。当クリニックでは、土日も予防接種や健診を受け付けていますが、これは時代の要請に従ったものです。患者さんに合わせてもらうのではなく、我々の側が皆さんのニーズに寄り添っていくべきだと考えています。
※上記記事は2015.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
大久保 隆志 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:写真撮影(風景、動植物)
- 好きな本:歴史書(主に戦国時代)
- 好きな映画:愛を摘む人(落ち着ける作品が良いですね。)
- 好きな言葉:信頼
- 好きな音楽:シンセサイザーの静かな音色
- 好きな場所:皇居東御苑
グラフで見る『大久保 隆志 院長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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