右田 敏郎 院長
TOSHIRO MIGITA
人工透析・腎臓内科・泌尿器科・がんのセカンドオピニオン外来を開設。患者さんと家族のように接し、安心と笑顔を届ける
長崎大学医学部卒業後、東京女子医科大学腎臓病院総合医療センターへ。腎不全医療、外科、循環器科、泌尿器科など幅広く臨床を経験する。九州大学医学部大学院の病理学でがんの研究を始め、米・ハーバード大学へ留学。帰国後しばらくして、研究者から臨床医に戻り、総合病院や透析専門クリニックにて診療にあたる。2020年10月、『東京ネフロクリニック』の院長となり現在に至る。
右田 敏郎 院長
東京ネフロクリニック
豊島区/駒込/駒込駅
- ●人工透析内科
- ●腎臓内科
- ●泌尿器科
学生時代に読んだ本をきっかけに、臓器移植に興味をもつ
私はもともと医師になるつもりはなかった……と言いますか。親類が歯科医師ばかりだったものですから、自分も歯科医師になるものだと考えていました。ところが歯学部受験に失敗したのをきっかけに、お口の中だけでなく1人の患者さんの全身を診られる医師を目指すようにしたのです。
腎臓や泌尿器の分野を専門にするようになったのは、自分が無症候性血尿であったことと大学生のころに読んだ立花隆氏の『脳死』という本がきっかけでした。何をもって人を脳死と判断するのかを論ずる本書を読み進めるうちに、脳死によって提供される臓器移植に興味を抱いたのです。そのため、大学卒業後は臓器移植の症例数が当時トップレベルにあった東京女子医科大学(以下、東京女子医大)の腎臓病総合医療センター腎臓外科に入局し、研鑽を積みました。
がんのメカニズムを研究し、ふたたび臨床(診療)の場へ
入局後は本当に激務の毎日でした。体力には自信があったのですが、手術や術後管理、緊急呼び出しなどで、過労死という言葉が頭に浮かんだこともありました。腎移植や人工透析だけでなく、外科の基礎を学ぶため、心臓血管外科、消化器外科、麻酔もかなり経験しました。初めは腎移植に携わりたいとの想いから東京女子医大に入ったわけですが、大学病院以外では患者さん側のニーズはそれほど高くないことがわかってきました。一般の病院で担当する患者さんの多くが「がん」を患っていたため、私の興味も腎移植からがんへと移っていきました。腎移植の場合は、もし移植がダメになっても透析がありますが、末期がんの場合は命を救う手段がないことに何度も絶望感をおぼえました。そして、患者さんを助けるためには新たな治療法を見つけなければならない、病気になる原因から学び直す必要があると思い至り、基礎研究の道に入りました。
研究者としてスタートを切ったのは九州大学大学院病理学教室でした。学位を取得後、さらにがんの研究を深めるためにアメリカのハーバード大学へ4年半留学しました。アメリカから帰国した後は独自の研究を立ち上げるために大学の教授を目指したましたが……最終的に教授選に敗れ、これが私の転機になりました。それまで私が力を注いできた研究は、すべて患者さんを救うためのもの。それならば、よりよい医療を実現するための「研究」も目の前にいる患者さんを診る「臨床」も、何も変わらないのではないかと。そんな風に思って臨床(診療)の現場に戻ることを決意したのです。
人工透析・腎臓内科・泌尿器科に加え、がん治療のセカンドオピニオン外来を開設
長く離れていた診療の感覚を取り戻そうと千葉県内の総合病院に勤務し、さらに都内の透析クリニックの院長を経験し、2020年10月、駒込にあった透析クリニックの院長に着任しました。着任と同時に『東京ネフロクリニック』と改名しました。自分の経験を活かした、患者さんのための全く新しいクリニックを作りたかったからです。私が院長になったことを機に、それまで行ってきた人工透析に加えて腎臓内科と泌尿器科の外来診療を開始。さらにがん治療に関するセカンドオピニオン外来を開設するなど、より充実した医療をご提供できる体制を整えました。
一般に、透析専門クリニックは人工透析のみを行うことがほとんどです。ましてや、がん治療と人工透析はまったく異なる領域ですから、たとえ人工透析の豊富な実績があってもがんのことはよく分からないという医師がほとんどです。
当院のように「透析のご相談も、がんのご相談も承ります」というスタイルは全国的に見ても非常に珍しいといえるでしょう。とはいえ、腎臓病とがんは現代人の寿命を決定する最も重要な病気です。
私は、腎臓・泌尿器の病気を中心として臨床経験を積み重ねてきましたが、現在も客員研究員として腎臓病とがんの克服のために細々と研究を続けています。そういった意味では、現在の診療体制はこれまでの経験をもっとも生かせるものであり、患者さんにも大きなメリットをもたらすものであると確信しています。
患者さんと家族のように接し、安心と笑顔を届ける
当院では「全ての患者さんに安心と笑顔を」をモットーに診療しています。医療はサービス業という側面もありますので、適切な治療を行うのはもちろん、患者さんにご満足いただけなければ意味がありません。そうした考えから建物の7階を全面的に改装して外来診療のスペースを作り、個室透析エリアも新設。「Tokyo Nephro Café」を作ったのも患者さんに向けたサービスの一環です。常に患者さんの目線に立って、常に患者さんのことを第一に考える……。これは来院される全ての患者さんに対する当院の姿勢であり、私をはじめ全スタッフで共有していることです。
人工透析を続ける患者さんは1週間に3回、1回につき4~5時間をクリニックの中で過ごします。やがて私たちスタッフと患者さんは家族のような関係性になり、クリニックの雰囲気はそのまま患者さんに伝わるようになります。ですから私は、患者さんのことを考えるのと同じように、スタッフたちのことも大事にしています。スタッフが楽しく仕事をして毎日の生活に満足していれば、来院される患者さんにも楽しさや喜びを感じていただけると思っています。私も研究者だったころは毎日わくわくしていましたし、楽しかったからこそ終わりが見えない研究にも打ち込むことができました。何事も楽しみながら取り組むこと、それは研究者も私たちクリニックのスタッフも同じです。そうした意味では当院は本当に和気あいあいとしていて、非常に風通しのよいクリニックになったと思います。
これから受診される患者さんへ
『東京ネフロクリニック』は南北線の駒込駅からすぐ、JRの駅から歩いて2分ほどの場所にあります。
以前から人工透析には力を入れています。8階はすべて透析室にしていますが、7階にもネット動画や映画が見放題の個室透析ルームを設けています。患者さんの健康を第一に考え、患者さんひとり一人の事情に合わせた最新の透析治療が受けられます。今後は腹膜透析にも力を入れていく予定です。
人工透析以外にも、一般外来として腎臓内科と泌尿器科を、特定外来としてがん、腎移植、健康診断を開いています。一般外来と特定外来は7階の明るい部屋で行っており、爽やかなBGMと有名なイラストレーターが書いたポスターを楽しめます。尿検査はルーチンで行っています。その他、採血、レントゲン、エコー検査などが受けられます。がんセカンドオピニオン外来では治療は行わず、治療方針のご相談のみを行っています。個人クリニックですから、しがらみも派閥もありません。今の治療法が自分に適しているのかどうか、手術以外の選択肢はないのか……もしも疑問や不安があるようでしたらお気軽にご相談いただきたいと思います。
※上記記事は2022年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
右田 敏郎 院長 MEMO
- 出身地:福岡県
- 趣味・特技:ラーメン屋巡り、大学生時代はバレーボールをやっていました
- 好きな本:福岡伸一『生物と無生物のあいだ』、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
- 好きな映画:『スターウォーズ』、『インディジョーンズ』
- 好きな音楽やアーティスト:スピッツ、井上陽水
- 好きな場所・観光地:富士山
- 好きな言葉・座右の銘:「好きなことだけして生きていく」
グラフで見る『右田 敏郎 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
東京ネフロクリニック
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