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小口 茂樹 院長

SHIGEKI OGUCHI

メンテナンスを心掛け、元気に過ごしていただきたい。

大学卒業後、研究と研鑽を積み、九品仏駅より徒歩8分の地に『小口整形外科』を開院。

小口 茂樹 院長

小口 茂樹 院長

小口整形外科

世田谷区/奥沢/九品仏駅

  • ●整形外科
  • ●リハビリテーション科

反発を抱きながらも、父の影響を受け進んだ整形外科の道。

小口 茂樹 院長

父は造船技士でした。要するに、船を造っていたわけです。私が今の道に進んだのは、それへの反発だったかもしれません。父の仕事は、純機械的な世界。それに対して私は、完全なデジタルではなく、そこに生物というアナログ的な要素の入った医学の道を志すようになっていました。
それでも私が整形外科を選んだのは、この科の持つメカニカルな要素に惹かれたのだと思います。骨や関節を診ていく整形外科は、バイオメカニックと言っていい世界です。結局、反発を抱きながらも、父の影響から離れられなかったというところでしょうね。
1993年に『小口整形外科』を開院いたしました。開業から20数年が経つことになりますが、これからも身体の続く限り、地域の人の健康を見守っていきたいと思っています(東急大井町線・九品仏駅より徒歩8分)。

年をとってきたからこそ必要になるメンテナンス。

小口 茂樹 院長

普段何気なく歩いていますが、その一歩一歩が痛くなると、これはつらいものです。患者さんの中には、「年寄りだからしょうがないわ…」と仰る方もいらっしゃいますが、そうこうしているうちに悪循環が始まっていきます。痛いから動かない。動かなければ筋肉が弱くなり、ますます姿勢が悪くなって、さらに痛みが増していく。年をとっているから仕方がないのではなく、年をとってきたからこそメンテナンスが必要なのです。言葉はいささか乱暴かもしれませんが、ポンコツとビンテージカーの差でしょう。きちんと油をさしてあげれば、まだまだビンテージになれるのです。
私どものような整形外科クリニックは、手術でもって患者さんに貢献することはできませんが、状態を見ながら適切なメンテナンスを提供していく役割を担っています。手入れさえ充分であれば、富士登山までは難しいかもしれませんが、孫と手をつないでお買い物に行く、ということくらいは苦もなくできるようになれます。

骨の質を上げるのに、何より大切な運動。

小口 茂樹 院長

大学時代は骨密度の研究に携わっていました。骨粗しょう症における骨塩定量の測定、いわゆる骨密度測定を専門に研究してきたのです。この過程で痛感したのが、骨の量だけが大事なのではなく、もっと問われるのは、骨の質にあるということでした。
骨粗しょう症の方をレントゲンで撮りますと、“スが入っている”ように見えます。この状態は良くない徴候に見られがちなのですが、見方を変えれば、身体を支える柱の部分はしっかり残っていると判断できます。では、柱が残っているのになぜ骨がもろくなるのかというと、これは質の問題です。正しく設計された船でも、溶接が1ヶ所整っていなければそこから亀裂が入り、船は沈んでいくことになります。骨は作っては壊し、溶接を繰り返しているようなもので、この点では船と同様です。その繰り返しの中で1ヶ所でも質が悪い部分があると、骨折という事態につながっていきます。
骨の質を上げるには、何より運動が大切。運動は、どんなものでも構いません。家の周りを散歩するだけでも、まったく結果は違ってくるのです。

痛いから動かないという悪循環を良い方向へと導いてくれる“油さし”。

レントゲンに骨塩定量測定装置、それから一般的な理学療法の器械があり、理学療法と薬物療法を提供しています。薬物療法のうち、先程も申し上げた“油さし”に相当するのが、ヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸は、口から摂取しても有効ではなく、問題のある箇所に直接注入してあげることで潤滑油としての機能を果たしてくれるようになります。一旦機能が回復すれば、今度は自力で潤滑油を身体が作ってくれるようになりますから、継続的に注入をおこなう必要はありません。痛いからじっとする。その悪循環を遮断し、良い方向へと導いてくれるのが、“油さし”というわけなのです。

これから受診される患者さんへ。

骨は強すぎても弱すぎてもいけません。弱すぎれば、それは骨粗しょう症を起こしますが、強すぎる骨にはさまれた軟骨はすり減ってしまいますから、これも好ましくないのです。お話ししましたように、骨が減ることだけが問題なのではありません。質を担保しながら、年相応の骨を目指すべきなのです。老化現象は病的な変化ではなく生理的な変化ですから、ちゃんとケアをしてあげれば、適度に油を注してあげればまだまだ充分に機能を果たしてくれます。美しく老いること。年をとったからとあきらめるのではなく、メンテナンスを心掛けて、いつまでも元気に過ごしていただければと思います。

※上記記事は2016年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

小口 茂樹 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:庭いじり、写真
  • 好きな本:光学関係の書籍、望遠鏡の歴史に関する文献
  • 座右の銘:美しく老いる
  • 好きな場所:庭

グラフで見る『小口 茂樹 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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