広川 雅之 院長
MASAYUKI HIROKAWA
患者さんに寄り添った“診断”を大事にする
下肢静脈瘤専門のクリニック
高知医科大学卒業後、同大学病院の外科に入局。2000年から東京医科歯科大学血管外科にて静脈の病気を中心に診療を行う。2005年、お茶の水に下肢静脈瘤専門のクリニックを開業。
広川 雅之 院長
お茶の水血管外科クリニック
千代田区/神田駿河台/新御茶ノ水駅
- ●血管外科
異なる分野から血管外科へ、新たなる挑戦
もともとは消化器外科が専門で、なかでも外科栄養と言ってちょっと変わった診療分野に所属していました。外科栄養は簡単に言うと外科の手術を受ける患者さんの栄養管理ですね。胃や腸を切除して食べることができない患者さんにどのような栄養を与えたらいいかということにずっと取り組んできました。2000年に、ずっと働いていた高知から地元に戻ることにしました。そのタイミングで、外科栄養から現在診療を行っている血管外科に専門を移したんです。この2つは全く異なる分野なので、言わば違う会社に転職したようなイメージですね。外科栄養を専門にするにしても病院が変わればやり方も変わる。だったら、全く知らない分野に新たに挑戦しようと思って、一から血管外科を勉強することにしたんです。
大学病院での診療を5年半続け、2005年にお茶の水にて開業。血管外科の中でも下肢静脈瘤という病気を中心に治療を行う専門クリニックを立ち上げました。
50代〜60代の方を中心に下肢静脈瘤の治療を専門的に行う
下肢静脈瘤とは静脈の血管の弁が壊れて起こる病気で、足の血管がこぶのように膨らむほか、足がむくんだり、つってしまうといった症状が現れます。当院の患者さんは50代から60代ぐらいの方が中心で、女性の患者さんが多く来院されます。男性にも起こりますが、妊娠や出産を機に発症する場合が多く、女性の方がなりやすい病気と言えますね。女性が足の筋力が弱かったり、皮下脂肪が多いというのもこの病気を発症しやすいことと関係しています。また、下肢静脈瘤は職業病といった側面もあり、立ち仕事をしている方がなりやすく、当院でも飲食業をされている患者さんが結構多いですね。
関東を中心に、北海道から沖縄まで全国から患者さんが来られています。見た目の症状で悩まれている方もいれば、目には見えづらいだるさやむくみなどを心配して来られる方など、人によって理由はさまざまです。患者さんそれぞれのケースをしっかり把握して診療に取り組んでいます。
病気を明らかにし、治療方針を決定する“診断”を大切に
当院では下肢静脈瘤の診察から検査、治療まで一貫して行っています。その中でも特に力を入れているのが“診断”です。診断には2つの意味があって、1つは原因を探り、病名を明らかにするという意味での診断。もう1つは治療の必要性や治療方針を決める意味での診断です。足がむくむなどの症状があっても静脈瘤とは異なる病気の可能性もありますし、診察や検査を行って下肢静脈瘤であった場合でも必ず治療が必要かと言えばそうでもない。治療をしなくても命に関わる病気ではないので、治療が必要な患者さんは全体の3分の1ほどです。
治療に関する診断では、一人一人の状況を踏まえることが特に重要です。単純に下肢静脈瘤という病気だけを考えるのではなく、患者さんの年齢や職業、健康状態などいろいろな状況を総合的に考慮したうえで治療の必要性を判断します。治療が必要と診断した場合は、どういった治療が効果的なのか、手術が効果的であるならいつ行うのがいいのか、などを検討し、患者さんに提案します。あくまで最終的な判断をするのは患者さんご本人。忙しくて治療ができない場合は様子を見ますし、こわくて手術したくないという場合は手術以外の方法を提示します。状況に即した治療方針を患者さんとともに決めていくことが何よりも大事ですね。
治療を選ばれるケースでは多くは症状が大きく関係していますが、それほど症状がひどくなくても、これでは足を出してスカートが履けないとか、気になって温泉に行けないという方も手術を希望されます。ボコボコとした足になっていても、男性の方で見た目がそれほど気にならないという場合は何もしないという選択も十分ありえます。
患者さんとお会いした瞬間から診察はスタート
正しい診断を行うために、診察では患者さんのいろいろな情報を把握することを常に心がけています。そのために診察室に入ってきた瞬間から「この人はどういう人だろう」といつも考えていますね。歩き方から服装、表情まで患者さんをしっかりと観察しています。あとは話をしながら必要な情報を聞き出していくことも診察では欠かせません。適当に話しているだけでは時間ばかり過ぎてしまいますので、いろいろと質問を変えながら情報を集めていきます。症状について最初はなんともないと言っていても、あとから実は痛いんですということもよくありますので、ある程度の時間をかけながら真摯に患者さんと向き合うことが大事ですね。
これまで多くの方を診療してきて、下肢静脈瘤で皮膚炎がひどくなって足全体がただれるほどの患者さんがいました。大学病院をいくつか回ったものの治療ができないと言われ、当院に飛び込んで来られました。この方はお一人でお寿司屋さんを営んでおられ、手術によって症状が改善し、すぐに仕事に復帰できたことをとても喜ばれていましたね。その後、その方は別の病気で亡くなられたのですが、その方の娘さんも下肢静脈瘤の症状で当院に来られたんです。自分で言うのもなんですが、お父様の治療で信頼してもらえて来ていただけたのかなと思いましたね。
これから受診される患者さんへ
足にこぶができたり、むくむ、つるといった症状がある場合は静脈が原因かもしれませんので、専門クリニックである当院にぜひお越しください。不安や疑問に思うことがあれば気軽にご相談ください。原因や治療の必要性などをきちんと判断したうえで、治療方針を患者さんと一緒に決めていきたいと思います。『お茶の水血管外科クリニック』はJR総武線・中央線「御茶ノ水駅」の御茶ノ水橋口より徒歩1分、大通りにあるビルの5階です。いつでもお待ちしております!
※上記記事は2017年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
広川 雅之 院長 MEMO
外科専門医
- 出身地:神奈川県
- 趣味:テニス
- 好きな本のジャンル:SF
- 好きな映画:「2001年宇宙の旅」
- 好きな言葉・座右の銘:鬼手仏心
- 好きな音楽:歌謡曲
- 好きな場所・観光地:ハワイ、シンガポール
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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