戸田 素子 院長
MOTOKO TODA
患者さんに寄り添った地域に根付いた診察を心がけ
「正しい診察と診断を」
日本大学医学部に進学。在学中にはイギリスのノッティンガム大学医学部に留学し、「家庭医」について学ぶ。卒業後は慶応義塾大学の関連病院で勤務したのち、母の引退に伴い平成23年に「浅井医院」に戻り、院長として日々の診察に当たっています。
戸田 素子 院長
浅井医院
千代田区/麹町/麹町駅
- ●内科
- ●外科
- ●外科
- ●皮膚科
- ●皮膚科
江戸時代から400年続く医療一家
私の祖父も両親も医師で、江戸時代から続く医療家系に育ちましたので、私が同じ道を選んだのもごく自然なことだったと思います。はっきりと医師を志したのは高校生のころでしょうか。両親からは「医師になれ」と言われたことは一度もなく、むしろ反対されたくらいです。当時は女医は、長く続けられる職業ではなかったですし、家庭との両立などで苦労することはわかっていましたから。それでも、もし将来一人でも生活していけるようにと、日本大学医学部に進学。在学中にはイギリスのノッティンガム大学医学部に留学し、「家庭医」について学びました。今も日本は、各医療科は専門に分かれており、家庭医と言える医師の育成は途上段階と言えます。一方当時からイギリスは、いち早く家庭医制度を取り入れていました。日本でもいずれ今でいう”かかりつけ医”制度を作ろうという動きになっていたため、いずれは医院を継ぐ身としては学んでおかなければと考え、留学に至りました。イギリスの家庭医たちは、自身の専門だけではなく、オールマイティな診療を求められます。私の専門である皮膚科は、皮膚を通して全身を診る科。留学での経験は、視点の付け方を学ぶ良いきっかけとなりました。
卒業後は慶応義塾大学の関連病院で勤務したのち、母の引退に伴い平成23年に「浅井医院」に戻り、院長として日々の診察に当たっています。
漢方医・東洋医の先駆けとして
当院は大正時代から続く、歴史あるクリニックです。遡ること江戸時代より、江戸城のご典医として始まり、400年の間この地域の方々の健康を守ってきました。と言っても、そんなに敷居が高いクリニックではなく、「地域密着型」がコンセプト。患者さんに寄り添った地域に根付いた診察を心がけているほか、区の休日診療や老人施設への往診など、地域医療も積極的に行っています。小さい頃からこの土地で育ったこともあり、「地域に貢献したい」という思いは人一倍強いと自負しています。外来が遅くなっても往診には行きたいと思いますし、医師会に入っているのもそういった気持ちから。
日々、診療を行っていて医師として何よりも嬉しいのは、「ここに来て治りました」と喜んでくださる患者さんから感謝の言葉をいただいた時ですね。皮膚は目に見える器官ですから、治療の効果が患者さんからも顕著にわかります。こうした患者さんの声を励みにし、これからも誠意ある医療でお応えしたいと思っています。
皮膚科専門医として、正しい診察と診断を
当院のモットーは「正しい診察と診断を」。皮膚科は診断が命です。そのためには、きちんと患者さんの方に体を向けてコミュニケーションを取ることが必要不可欠。私自身経験がありますが、稀に、電子カルテの方を向きっぱなしで話す先生もいますけれど、患者さんからすれば、話を聞いてもらった気はしませんよね。患者さんを捌くことに必死で、カルテの打ち込みに夢中…というのは、私の診療モットーに反します。電子カルテ全盛期の時代ですが、私は患者さんとのコミュニケーションを第一に考えたいので紙カルテにこだわっています。皮膚病はストレスなど、メンタル面から悪化することも。医師に話を聞いてもらえていないことは、逆に患者さんにとってストレスの要因になり、結果、信頼関係も築けなくなります。来院してくださる患者さんの為にも、今後とも臨床家として診断能力を上げ、より正確な診断と治療をご提供できればと考えています。
漢方によるアプローチも
当院では、アトピーやにきび、水虫などの疾患を診療する一般皮膚科、内科、外科のほか、漢方薬による治療も行っています。最初は皮膚漢方から始めたのですが、患者さんからの需要も高く、徐々に内科的漢方も取り入れました。漢方には漢方にしかできないことがたくさんあります。例を挙げるとすれば、「気」をあやつる力。のどのつかえ感が気になり、耳鼻科などでファイバー検査をしても異常なしと診断されたのに、いつも喉の奥が詰まっている感じがする、という方がいらっしゃいます。それらはストレスからくることが多く、原因は喉に「気」が溜まっていることにあります。漢方を使うと、その「気」を下におろしてくれるのです。こういったアプローチは漢方ならではですよね。加えてストレスを緩和させる効果も期待できます。ストレス性高血圧に悩まされており、「降圧剤を飲んでもなかなか効かない」といった方に、「気」をおろし巡らせる漢方薬を処方するとそれだけで血圧が下がり、よく眠れるようになるという効果が。西洋薬に比べ副作用が少ないこともメリットの一つなので、気になる方は是非一度試していただきたいですね。
これから受診される皆様へ
これからの季節、毎日のケア面で皆様にお伝えしたいのは、冬場は身体の洗いすぎに気をつけてください、ということ。四肢や体幹を石けんでごしごし洗ってしまうと、皮膚のバリアー機能が損なわれてしまいます。汚れた箇所以外は、お湯だけでも大丈夫です。
当院ではWebによる予約も受け付けているほか、直接ご来院頂ければ、予約なしでも空いている時間に順番をご案内いたします。また、ご希望の時間帯にご予約が入れられなかった患者さんにつきましても、当日12時半まで、ないし17時までにご来院いただければ診察させていただきます。これからも、皮膚科専門医としてあらゆる皮膚トラブルやお悩みの解決に尽力していきたいと思いますので、まずはお気軽にお越しください。
※上記記事は2016.10に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
戸田 素子 院長 MEMO
皮膚科専門医
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:散歩
- 好きな本・愛読書:藤沢周平、司馬遼太郎
- 好きな言葉・座右の銘:幸せは自分の中にある、足るを知る
- 好きな音楽・アーティスト:荒井由美
- 好きな場所・観光地:バリ島
グラフで見る『戸田 素子 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
浅井医院
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