永野 修 院長
OSAMU NAGANO
痛みの放置は厳禁。
痛みの悪循環や痛みの記憶が形成される前に対応することが肝要。
東京慈恵会医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学付属病院勤務を経て、1986年、碑文谷クリニックを開院(東急東横線「学芸大学駅」徒歩3~5分)。
永野 修 院長
碑文谷クリニック
目黒区/碑文谷/学芸大学駅
- ●ペインクリニック
- ●内科
麻酔科医として数多くの経験を積み、利便性の良い学芸大学で開院
東京慈恵会医科大学を卒業後は、麻酔科学教室に入局しました。興味があった心療内科への道も考えたのですが、テニス部の先輩からお誘いをいただき、麻酔科を選びました。当時は今のように卒業後さまざまな診療科を経験する研修医制度はありません。その分、一つの診療科で専門性を極めることができ、私も麻酔科医として数多くの経験を積むことができました。碑文谷クリニックを開院したのは、1986年のことです(東急東横線「学芸大学駅」徒歩3~5分)。
当院がある場所は商店街や学芸大学駅が近く、とても利便性が良い場所です。勤務医時代から住み慣れた場所だったこともあり、開院の場所に選びました。また、出身が高知県ということもあり、羽田空港へのアクセスが良いことも魅力を感じた点です。
神経ブロック療法でさまざまな痛みに対処
最近では駅から近いビルで診療するクリニックも増えましたが、当院は地域医療の提供を目指し、開院以来ずっとこの場所で診療を続けています。
診療科目はペインクリニック(麻酔科)と内科。ペインクリニックは痛みの治療をおこなう専門外来です。各種の頭から足先に至るまでの痛みや諸症状に対して治療をおこなっています。また、痛み以外にも顔面神経麻痺や突発性難聴・メニエル氏病、アレルギー性鼻炎、更年期障害なども対応しており、さまざまな症状に対して薬物治療や自律神経のバランスを整える星状神経節ブロック療法も行なっています。
痛みには外傷から、スポーツによる障害など原因の明らかなものから、原因不明や長く続く慢性痛など、さまざまで、しかも複雑です。治療法にも西洋医学的なものから東洋医学的なものまで数多くの方法があり、更に西洋医学的な治療法の中にも、薬物療法、運動療法、神経ブロックそして手術まで、痛みの原因・種類により多様な治療方法があります。その中でも当院が主におこなっているのが、注射を用いた神経ブロック療法です。必要に応じて薬物なども使用しますが、痛みの箇所や種類に応じて星状神経ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイント注射などを使い分け、適切に痛みへの対処をおこないます。星状神経節ブロック療法は自律神経のバランスを整え血行改善を図る効果がありますので、痛みの治療だけでなく各種の症状の改善に有効です。
痛みは我慢しないことが大切
痛みが起こって最初にペインクリニックにいらっしゃる患者さんは少なく、整形外科などで治療を受けても改善されない方がいらっしゃいます。中には痛みを我慢される方もいらっしゃいますが、痛みを我慢しても良いことはありません。早めに対処することが大切です。痛みの悪化には「痛みの悪循環」と「痛みの記憶」というプロセスがあり、痛みは放置するほど悪化するのです。「痛みの悪循環」とは、痛みの刺激により血管収縮や筋肉の緊張が起こり局所での血管が悪くなり発痛物質が更に神経を刺激するという一つの痛みが次の痛みを引き起こすこと。これが続くことで悪循環になりますし、痛みの刺激を再三にわたって受けていると、そのことが脳内に記憶として残ります。一旦この記憶の回路が形成されると、次に来た痛みの刺激を増幅して感じるようになってしまうのです。
当院がおこなう神経ブロック療法はこの循環を断ち切る働きをする方法です。患者さんには我慢強い方も多く、痛みが再発した時に備えて飲み薬をお出ししても、「我慢できないほどでなかったので飲みませんでした」と飲まない方もいらっしゃいます。痛みの再発を防ぎ早期に除痛を図る意味において、「薬を必ず飲んでくださいね」とお話しています。
痛みの駆け込み寺として利用してほしい
治療に際してはまず、来院された理由とお困りのことをお聞きします。痛みがいつ頃から起こり、どのような経過をたどったか、今までに受けた治療などについて知ることが適切な治療につながるからです。問診をしながら患者さんが何を求めているのか、痛みの原因や背景など全体像をつかみ、治療方針を立てていきます。その上で当院ができることや治療方法、特色についてご説明し、ご理解いただいてから治療を開始します。中には注射に抵抗がある方や、マッサージなど特定の治療をご希望される方もいます。ご希望に沿わない治療を受けることのないように、治療へのご希望もお聞きして、必要に応じて外部医療機関へのご紹介も視野にいれています。
ペインクリニックという呼称は今でこそご存知の方も多いですが、当院が開院した直後は麻酔科という標榜科は一般的ではありませんでした。ご紹介による患者さんがほとんどでしたが、今では「ペインクリニック」という呼称も徐々に市民権を得てきたように思われ、インターネットで検索して来院される方も増えています。ぜひ、「痛みの駆け込み寺」として体の痛みについてご相談いただきたいですね。
これから受診される患者さんへ
もし「痛みを予防する方法はありますか」と聞かれたら、私は「どのような物を食べて、体をどのように動かすかです」とお答えします。病気の予防は食育と運動に尽きると思います。運動に関しては1回の運動量は少なくてもいいですから、コツコツと続けることが大事です。ただし、痛みが治ってから運動するのではなく治すための一方法として運動が大切です。当院では痛みの治療をおこなった後、必要に応じてそうしたアドバイスもしています。
また最近、痛みの治療に関して話題になっているのが「先行鎮痛法」です。これは痛みが起こることが予測される時、または痛みが起こり始めた時にできるだけ早く積極的に痛みに対処するという考え方です。先ほど申し上げたように、痛みには「痛みの悪循環」と「痛みの記憶」という特徴があります。痛みが悪化し、定着しないためにもできるだけ早く対処することをお勧めします。火事に例えればボヤの内であれば容易に消し止められることと同じです。また痛みは体の異常を知らせてくれる重要なメッセージで、血圧や脈拍などと同様に「第5のバイタルサイン」と呼ばれています。そのうちに収まると考えずに、早めに対応すること。それが痛みを治す近道です。ちょっとでも痛みを感じたらまずはお気軽にご相談ください。
※上記記事は2019年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
永野 修 院長 MEMO
- 出身地:高知県
- 趣味・特技:テニス、ゴルフ、囲碁
- 好きな本・作家:浅田次郎
- 好きな映画:たそがれ清兵衛
- 好きな言葉・座右の銘:為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり
- 好きな音楽・アーティスト:日本歌典
グラフで見る『永野 修 院長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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