西條 朋行 院長
SAIJO TOMOYUKI
患者さんの悩みを受容、共有し
1人1人に合わせたメンタル医療を提供したい
徳島大学医学部卒業後、武蔵野赤十字病院で研修。東京医科歯科大学付属病院、都立松沢病院、浅井病院、日本医科大学付属病院で精神科臨床医として順次勤務する傍ら研究にも従事。東京芸術大学、スウェーデン・カロリンスカ研究所 客員研究員、日本医科大学付属病院精神神経科 病棟医長、同大学付属病院精神神経医学教室 講師を経て、2011年、西條クリニック を開院(新宿御苑前駅より徒歩1分)。
西條 朋行 院長
西條クリニック
新宿区/新宿/新宿御苑前駅
- ●精神科
- ●心療内科
医師への興味をきっかけに、精神医学の世界へ
身内に医療関係者がいた訳ではないのですが、小学校のころから医者か漫画家になりたいと言っていました。手塚治虫先生の影響を受けていたのかもしれません。医師を目指したきっかけの一つでしょうね。
徳島大学医学部卒業後は、武蔵野赤十字病院でスーパーローテートといういくつかの診療科をまわる研修を受けました。専門外の研修を受けたのは、医師として体調が悪い方に対応してあげたいと考えたからです。研修後は東京医科歯科大学付属病院、都立松沢病院、浅井病院、日本医科大学付属病院で精神科臨床医として順次勤務すると同時に、放射線医学総合研究所にて研究に従事。PETという機器で脳の研究や薬が与える影響について研究を続けていました。研究と臨床を同時進行していたんです。精神医学を専門に選んだのは、大学の時に勉強していて一番面白いと思ったからです。ずっと探究を続けていけると興味を持ち専門として選びました。その後、東京芸術大学、スウェーデン・カロリンスカ研究所 客員研究員、日本医科大学付属病院精神神経科病棟医長、同大学付属病院精神神経医学教室講師を経て、2011年、西條クリニック を開院いたしました(東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」2番出口より徒歩1分)。
大きな窓から新宿御苑を一望できる、現在の場所を開院の場所に選んだのは、窓から自然のものが見える場所を探していたからです。たまたま知り合いが紹介してくれたのがこの場所でした。ちょっとした自然があれば良かったので、最初は断ったんですが(笑)、改めて考えてみるととても印象深い場所ですし、自分の作りたいクリニックが作れるんじゃないかと考え、開院の場所に決めました。
適応障害から発達障害まで対応し、患者さんに合わせた治療を提供する
クリニックの窓からは晴れた日には富士山が見えて、紅葉や桜など季節ごとに眺めが変わります。夏には花火大会の特等席にもなるんですよ(笑)。院内はクリニックらしくない内装を目指しました。ベランダの内壁には友人のアーティストにお願いして、空と鳥の絵を追加しています。時々本物の鳥も停まりに来ますよ。待合室で参加無料のシネマテークなどのイベントを開催しているほか、おすすめ本も展示しており、リラックスできる環境をご用意しています。
患者さんは新宿という場所柄、お勤めの方、大人の方が中心です。年齢としては30代から40代の方が一番多いですね。うつ病まではいかないけれど、ストレスで体調を崩された適応障害の方が多いですね。最近は発達障害でみえる方も増えています。認定産業医の資格もありますので、依頼があれば産業医としてご相談にも応じています。開院してから頼まれることも多くなってきていますので、お悩みの方が増えていると感じますね。
治療方法は、お薬とカウンセリングを中心として進めていますが、最も大切なのはお話をお聞きすることです。お話ししながら本格的なカウンセリングをおこなうのか、お薬での治療を主にするのか、どの様なお薬がいいのか患者さんの病状を見ながら柔軟に決めていくのが当院の治療方法です。適切な治療方法を見極めるためには問診が一番の方法ですね。心理テストなどをおこなうこともありますが、あくまでも補助的な手段と考えています。
患者さんの心に寄りそい、共有することを大切に
診療に関する教科書的な知識を持っておく必要はもちろんあると思うんですが、それだけで全てを解決しないことが大切だと考えています。患者さんは人それぞれです。精神医学上の理論では正しい道があったとしても、そのセオリーに合うかどうかは人によって全く違います。医学的にはこうだから、と権威的に押し付けるようなことはしない方がいいというのが私の考え方です。
今後診療面で力を入れたいことは、今おこなっている診療スキルを上げることですね。自分の成長に従って受容できることや、共有できることも増えていきます。ぎりぎり許容できる範囲だなという点が広がってくるんです。ぎりぎりの点を見極めるのも仕事の一つと考えています。話し方や人の心に共感するといったことにはゴールがありません。ずっと伸ばしていけることですので、これからも学び続けたいですね。
苦しむ方に今と違った見方を提供したい
当院には最近発達障害の方が多く来てくださってるんですが、どの方も魅力的な方が多いです。コミュニケーションが頑なだったりして、共同社会や団体行動になじめず、悲観的になっている方も多いんですが、ここにきてお話をして、詳しくみていくとなんら悲観する点はなくて、良いところを伸ばしていけばいいという発見につながることも多いんです。
当院のお渡ししている診察券には、穴があいている場所があります。実はこれは窓を意味しているんです。窓はのぞく角度によって見える景色が違ってきますよね。今見えている景色は、社会への切り取り方を変えたり、のぞき方を変えることで違った物が見えるかも知れません。当院の「窓」にはそうした意味があります。違った見方をすると可能性が変わってきますので、それも期待して来ていただければと思います。
これから受診される患者さんへ
具合が悪くて内科を受診したけれど特に悪い所が見つからない…といったことはないでしょうか。具合が悪いなど、心からお体に症状が出る方は結構いらっしゃいます。脳の構造をみても、情動が変化する場所と、お体の諸機関を管理する場所はとても緊密なネットワークがあるんです。心理的な変動と体を全く切り離して考えるのは無理で、心理的なものから体の不調を訴えることが多いのは当然なことなんです。お話を聞いて必要に応じてお薬を飲むことで改善する方は多いですよ。
まず自分を責めてしまう、という方が多いですが、その必要がないことがほとんどです。会社のために自分を犠牲にするといった考え方がはたしていいのか、など、病気をきっかけにして考え方が変わる方もいらっしゃいます。マイナスをゼロにするというイメージではなく、反転させてプラスにする、というのが精神科の病気の治り方です。治療がそうしたヒントになれればと思っています。
当院は東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」2番出口より徒歩1分の場所にあります。気持ちが落ち込んでやる気がでない、不安でたまらなくなる、夜に寝付けない、人目がとても気になる、頭痛や腹痛が続くが内科を受診しても原因はわからなかったなど、日頃ちょっとした生きづらさを感じている方は改善するきっかけになるかもしれません。お気軽に相談にお越しください。
※上記記事は2018年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
西條 朋行 院長 MEMO
- 出身地:徳島県
- 趣味:映画鑑賞
- 好きな本:「精神の生態学」「曇時々晴」「お父さん物語」
- 好きな映画:『巴里を追いかけて』、『グッドフェローズ』『東京物語』
- 好きな言葉・座右の銘:上手に負けるのがプロの仕事
- 好きなアーティスト:大滝詠一
- 好きな場所:自然、お蕎麦屋、鰻など老舗巡り
グラフで見る『西條 朋行 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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