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高橋 彰久 院長

AKIHISA TAKAHASHI

お子さんから大人の方まで、患者様にひとりの人間として接し、診断・治療だけでなく就学・就業のサポートも行う

日本大学医学部、日本大学大学院を修了した後、同大学医学部精神神経科学教室に入局。医局長、病棟医長、教育医長、外来医長を経て、2000年4月に同大学医学部講師を勤める。2002年4月 メンタルクリニックいたばしを開院。(JR埼京線「板橋駅」西口より徒歩1分)。

高橋 彰久 院長

高橋 彰久 院長

メンタルクリニックいたばし

板橋区/板橋/板橋駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

親しい友人の不登校が医師を志すきっかけに

高橋 彰久 院長

私が精神医学の道を志そうと決めたのには、3つ理由があります。ひとつは多感な高校生の頃、ごく親しい友人が不登校になってしまったこと、また別な親しい友人から家庭内暴力をしていると打ち明けられたことです。当時はそのような言葉はありませんでしたが、何か精神的な問題が起こっているかというこよ、その時はそれを助ける能力も知識も自分にはないということは分かりました。2つ目は内外の小説を乱読するうちに、作品に表れる作家の精神病理を研究する病跡学に興味をもったことです。そして3つ目は、虐待を受けるとその後の人格形成に影響を受けるという書物を読み精神医学に魅力を感じ、精神科医になろうと決意。医学部を目指しました。
卒業後は大学の精神神経科学教室に所属し、医局長や、病棟医長など経験。臨床では病棟、外来の患者さんの診察、教育では主として新人医師の教育と医学部、看護学校の学生への講義を行いました。
同時に、統合失調症の神経発達障害仮説に関する疫学研究と家族教育、児童精神医学に関する研究を行ったのも大学の頃です。中でも私が特に魅力を感じていたのは外来患者さんの診療です。
今までの研究や臨床経験を活かし、精神科医として外来診療に集中し、患者さんの力になりたいと決意。2002年、板橋の地に開院致しました。ただ、診療以外にも院長としての管理業務などもあるというのはコロッと忘れていたんですけどね。(笑)

患者様と人間対人間の立場で診療にあたる

高橋 彰久 院長

当院の診療方針は 患者様を「社会的存在であるひとりの人」ととらえ、人間対人間の立場で診療にあたることを心がけています。具体的には、診断や治療のときに、生物的、心理的、社会的次元の3つの面から患者様をとらえるようにしています。まず脳の機能はどうか(生物的次元)、次にこころの状態はどうか(心理的次元)、3つめは職場や学校、あるいは家族内の状況はどうか(社会的次元)と3つの視点から総合的に判断し、それを治療に生かしています。
当院は比較的お子さんの患者さんが多いのが特徴で、下は2歳から上は高校生まで全体の1割程を占めています。開院(2002年)当初と比べて増えていて、不登校、いじめ、チック、発達障害、選択性緘黙などのほか、成人と同じようにうつ病、双極性障害、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害、統合失調症の方もいらっしゃいます。成人では、開院当初はうつ病が1/3、パニック障害が1/3と言う感じで、それまでほとんど大学しか知らなかった私は、世の中にこの2つの病気がこんなに多いのかと驚きました。最近は自ら発達障害ではないかと受診される方が多いですね。
診療スタッフはドクターが5名、心理士が15名。提供する治療は、医師による個人精神療法、薬物療法です。ほかにも経験豊富な臨床心理スタッフにより、カウンセリング、認知行動療法、遊戯療法、箱庭療法などの、個人精神療法も行なっており、成人からお子さんまで、適応となる病態に対して取り入れています。また、2階に併設された施設で「就労型デイケア」「リワークプログラム」などを実施し、患者さんの社会復帰にも力を入れています。

就学・就労を希望する方に向けた「デイ・ナイトケア」

高橋 彰久 院長

デイ・ナイトケアは就学や復学・就労などをめざす方を対象とした、社会復帰のためのプログラムです。「仕事や学校へ行きたいと考えていても、なかなか外へ出ることができない」、「一日中家で過ごし、生活のリズムがつかめない」、「人間関係が上手くいかない」、「就職活動する前に集団活動に慣れておきたい」といった悩みをお持ちの方へのリハビリを提供しています。
「規則正しい生活リズムを身につける」「人との付き合い方を学ぶ」「自分の病気の症状やペースを知り対処方法を身につける」「社会に必要な生活習慣を身につける」といったことを目的として運動や料理、人との関わり方を学ぶことや、院内、院外でのプログラムを通じて就学や就労を目指します。就労支援型デイケアでは、様々な悩みを抱えた皆様が、就職できるようになるまで、生活リズムの確立の段階から、スタッフが伴に目標設定を考え、お手伝いをしています。他にも大人の発達障害、中学生の不登校のためのナイトケアも行っています。

休職からの復帰をサポートする「リワークプログラム」

近年増えているのがうつ病やストレス関連疾患により休職される方です。病気の原因になっている職場環境から離れ、休息をとることで病状は安定しますが復職するために精神面・体力面で準備が必要な方もいらっしゃいます。職場への復帰を目的とした治療の一環として行っているのがリワークプログラムです。このプログラムでは、「職場復帰ができるような心身の状態を目指す」、「病気の再発や再休職を予防する」という2つのことを目的としています。体力・集中力・作業能力の回復・維持をメインとしたプログラムを行い、うつ病で休職されている方々が、復職するためのトレーニングをサポートしています。それだけでなく、これまでのご自身のストレスへの対処法をふり返っていただき、修正すべき点を共に考え病気の再発を予防する対策を考えていきます。

これから受診される患者さんへ

精神疾患…というと弱い人がかかる病気と思われるかもしれませんが、専門家の目から見るとそうではありません。例えば「うつ病」と告げると「自分はそんなに弱い人間ではないと思っていた」という方が多いですが、うつ病になる人は周りの環境など病気の原因と闘った結果うつ病になっているのです。闘わずに逃げていればうつ病にはなりません。ですから「強い人間」がうつ病になるのです。決してご自分が弱いから…と思わないでいただきたいですね。
ただ、当院に来院される方は、ご自分の症状に不安を抱えていることがほとんどです。また、ずっと一人で悩んでいて、受診して初めて人に話すことができたと、ほっとなさる方もいらっしゃいます。受診される段階で精神科の受診という方向付けがされていますので、それ以上の選別をしません。つまりこういう症状であれば診る・診ないといったことはしていません。お子さんの患者さんの場合、ご本人の意志も尊重しますが、年齢によっては保護者の方の意向も尊重しつつ治療を行います。
当院では来院された方が少しでも快適に診察、治療を受けていただけるよう環境作りに努め、お子さんから大人の方まで最高の治療を行うことを目標にしています。また、メンタルに関するさまざまな情報をご提供しています。「最近なんだか心がつらいな……」と感じたとき、ご家族に心配な行動や言動が見られたとき、どんな小さなことでも構いません。お気軽にご相談にいらしてください。

※上記記事は2018年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

高橋 彰久 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:読書、旅行
  • 好きな本・作家:夏目漱石、芥川龍之介、三島由紀夫、太宰治全般
  • 好きな映画:風とともに去りぬ、カサブランカ
  • 座右の銘・好きな言葉:恕(孔子)
  • 好きな音楽・好きなアーティスト:サザン・オール・スターズ
  • 好きな場所:知床岬

グラフで見る『高橋 彰久 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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