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神川 晃 院長

AKIRA KAMIKAWA

診療方針は、子ども自身の病気を治す力を大切にする「ミニマムハンドリング」。

大学卒業後、小児科を専門とする。大学病院での勤務を経て、糀谷駅近くに開業。

神川 晃 院長

神川 晃 院長

神川小児科クリニック

大田区/本羽田/糀谷駅

  • ●小児科

小児科医の義父から影響を受け、同じ道へ。

神川 晃 院長

父はもちろん、叔父に従兄弟にと、周りを見渡してもみんなが医者という環境でした。逆に言うと、それ以外の職種について考えをめぐらすようなこともなく、ごくごく自然にこの道を選んだというところなのです。
大学を卒業後、小児科を専門としたのは、家内のお父さんの影響が大でした。義理の父は24時間365日子ども達のことを考えてるような、本当に小児科らしい先生です。その父と様々な話をするようになって、「私も同じ道を…」と考えたわけです。結婚をする前から家内の実家に入り浸っていたような関係でしたが、下手をすると、家内と話すより、家内の父と話した時間のほうが長かったかもしれないですね(笑)。
大学病院を経て、私は継続的に子どもを診ていきたいと考え、この地での開業とあいなりました(京急線・糀谷駅より徒歩10分)。義理の父が大田区で開業していることもあって、その近くで、ということもあったでしょうね。父とは、誕生日も同じです。ちょっと運命的なものを感じますよね(笑)。

何もしなくても良くなる子は、何もしないことがベスト。

神川 晃 院長

まずはミニマムハンドリングということ。何もしなくても良くなる子は、何もしないことがベストだと思うのです。要するに、咳や鼻水の程度を聞いて、許容範囲であれば、お薬も出さないで済ませるということ。たとえば、風邪とぜんそくではまったく病気の質が異なります。ぜんそくは症状が出ないようにコントロールしなければなりませんが、風邪は症状を消すためにお薬を使うわけですから、必要がなければ使う意味はないわけです。よく話題に上る抗生剤にしても、使うことで下痢症状をきたすことがあります。下痢になれば、その子に備わっている体力は低下します。結果、食事が摂れないということになれば、それはマイナスにしかなりません。
病気は治すのは、子ども自身だということ。我々はそれを見守り、お手伝いしてあげる存在だということを自覚すべきと考えています。

AIOSがお母さんの看護力をアップする。

神川 晃 院長

大学病院では、患者さんが来て、その病気だけを診ていれば事は足ります。それに対して地域では、その子だけではなく、周囲のことを考えなくてはなりません。保育園や幼稚園、小学校に行けば、そこに社会があるわけですからね。点から面へ。その考え方の違いが大きいのではないでしょうか。
私は保育園の保護者会等に出席させていただき、そちらで、病気に対する考え方、免疫や愛着の関係などについて話をさせていただいています。限られた診療時間では“大きな話”はなかなかできませんから、そうした機会を活用させていただいているのです。
お母さん達には、Acute Illness Observation Scale (AIOS)というものも紹介しています。これは病気の子どもの見方をスコア化したものです。たとえば、熱があったとして、強く泣いていたり、抱っこされて落ち着いているようならまず心配はない。反対に、目がとろとろしていたり、顔色が悪く、飲めない、食べれないとなれば、その時は救急を受診された方が良いという目安が提示されています。
これがあることで、お母さんは冷静になれるし、客観的な評価もできるようになる。言ってみれば、家庭内トリアージですね。あらゆる機会を通じ、お母さん方の看護力を底上げしていく手助けができればと考えています。

一人ひとりのお子様に合った、必要な医療を提示。

ワクチンは、もちろんきちんきちんと接種していただくことが基本です。ただ、難しいのは任意ワクチンの存在です。これは経済的な負担もあることですから、すべての人に頭ごなしに薦めるわけにもいきません。ですから、今、その子が置かれている状況等も考えつつ、ゆるゆると進めていくことも時に必要と思っています。たとえば、おたふく風邪の場合、幼稚園等にまだ行ってないのであれば、早急に進める必要はないわけです。理想は理想として、すべての人が横並びである必要はなく、その人その人にとって適切な選択肢を提示することが大切と思っています。

これから受診される患者さんへ。

私たちと一緒に子ども達を育てていきましょう。ですから、お母さん方が疑問に思うこと、聞きたいことはなんでもおたずねください。ドアノブクエスチョンといって、よく帰りがけにふっと口にされることがありますよね。それはそれで重要なことであることが多いのですが、ならばこそ、胸にとどめることなく、遠慮せずに聞いていただければと思います。

その子のことを1番わかっているのは、お母さんです。お母さんが異変を感じたのであれば、それはその通りなことが多い。もちろん、育児を始めてすぐのころは判断しづらいことも多いでしょう。しかしそれも経験を積むことで、徐々にわかるようになってきます。ですから、まずはご自分の直感を信じていただきたいですね。とは申せ、症状の重症度の判断等は非常に難しいものがあります。その場合は迷わず来ていただきたいし、心配ならばいつでもご相談にいらしていただければと思います。

※上記記事は2015年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

神川 晃 院長 MEMO

  • 出身地:静岡県
  • 趣味・特技:歩くこと、本を読むこと
  • 好きな本もしくは愛読書:オールジャンル
  • 好きな映画:ある愛の詩
  • 座右の銘もしくは好きな言葉:一期一会
  • 好きな音楽もしくは好きなアーティスト:ジャズ / ビル・エヴァンス
  • 好きな場所もしくは好きな観光地:水のあるところ

グラフで見る『神川 晃 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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