藤岡 彰 院長
AKIRA FUJIOKA
歴史ある落ち着いた雰囲気のある街で、
皮膚から全身の病気を見つめていく。
大学院を修了後、アメリカ留学を経験。帰国後、北里大学や防衛医科大学でアトピー外来を主に担当し、東急多摩川線「矢口渡駅」より徒歩2分の地に『藤岡皮フ科クリニック』を開院。
藤岡 彰 院長
藤岡皮フ科クリニック
大田区/多摩川/矢口渡駅
- ●皮膚科
- ●アレルギー科
都会の喧噪と住宅街の静謐のはざまで
もともとは、人文系に進み、政治思想史か仏教哲学の仕事をしたかったのです。しかし今は日本を代表する学者ですが、少年時代に、当時個人的に教えて頂いていた大学院生の先生方が、正義感が強く理想が高いため、大学紛争に関わり就職等に苦労されているのをみていました。また東邦大学教授だった中山健太郎先生が、同級生の作家兼精神科医の例を挙げられ、「まず資格を取って基盤を作ってから、人文系の活動をしても遅くない」と、医学部に行くことをアドバイスして下さいました。ですから医師になった動機は、それほど高尚なものではないのです(笑)。したがって医学生としてごく平凡な学生生活を送ったのですが、卒後医師として内科を研修した時、たくさんの重症患者さんの主治医になり、その方達の生命を背負う重たさを痛感しました。また真夜中はおろか夜を徹して研究をする先生方がいらして、先生方の背中越しに医学研究に憧れを持ったのです。それから10年間は医学の臨床と研究しか頭になく、人文系のことはどこかに飛んでしまいました。
皮膚科医となったのは、学生時代に患者として北里大学の西山茂夫先生(現北里大学名誉教授)にお会いできたことが大きいと思います。最初に受診した大学の初診医の診察態度や診断がひどく、ある先生に相談したところ紹介して下さいました。対照的に西山先生は優しく親切で、病気のおきる理由などまで教えてくださり、最初は皮膚科というよりも西山先生に興味っを持ったのです。大学院の仕事が早く終わったため、大学院生の内から米国留学ができたのですが、帰国後北里大学にご縁があり、西山先生から直接ご指導を受けることができました。西山先生は膠原病、血管炎、デルマドローム(全身疾患の皮膚症状)が特に詳しく、次々とわずかな皮膚所見から全身疾患を診断されていました。また医学史の本の共著者にして下さるなど、先生には人文系の仕事を始める機会も作って頂きました。本当に素晴らしい先生で、学生時代から今に至るまで心から尊敬しています。
『藤岡皮フ科クリニック』を開設したのは2000年のこと。ここ矢口渡は、山手と下町が上手く混和したかのような、落ち着きのある街。それから、私は歴史にも興味があるのですが、ここは非常に古い歴史を有する土地なのです。歌舞伎の演目にある『神霊矢口渡』の舞台であり、古くは、万葉集の頃にもその名をたどることができます。院内には私が収集した矢口渡の歴史をまとめて展示してあるのですが、診療はそっちのけで、そちらを目的に足を運ばれる方もいらっしゃるんですよ(笑)。
皮膚から全身の疾患を見つめていく
皮膚から全身の疾患を見つけることは、私のライフワークと申してもよろしいでしょう。膠原病や肝臓病、血管の病気もあれば糖尿病などなど、皮膚に兆候が現われてくる病気は数多くあります。甲状腺疾患はその典型的な例で、爪の部分に特徴的な症状が現われます。「爪がおかしい」と来られた患者さんを診てみると、甲状腺疾患だったということは珍しくないのです。
全身疾患が見つかれば、しかるべき先生の元へご紹介することになりますが、それ以前に、診断を的確なものとするため、超音波による検査もおこなっています。1日に1人か2人。皮膚の病気ではないものを見逃さないということも、私に課せられた役割だと思い、日々の診療に臨んでいます。
奇をてらうのではなく、普通のことを普通におこなっていくことが大切
お悩みとしては、夏には虫刺され。冬になれば乾燥肌が多くなりますし、1年を通じては、湿疹や水虫、かぶれといったものが多いと感じます。それから、私は北里でも防衛医科大学でもアトピー外来を担当していたということもあって、アトピーの患者さんの比率も少なくありません。
それらの疾患に対し、ガイドラインに則った治療をおこなっていくことが基本となります。ベーシックな治療をいかに堅実に続けていくかが第一。より高度な医療が必要と判断した場合には、しかるべき設備のある病院へと紹介をおこなう必要が出てきます。
治療の中身として、今後は生物学的製剤のようなものを使いこなしていくことが求められるでしょう。こうしたものは大学などで導入されていきますので、そうした新しい医療を取り込んでいくためにも、病診連携を充実させることが大切になってきます。
地域の方を診ることに徹する。それこそが、開業医のあるべき姿
開業医に求められるのは、まずもってアクセスの良さであり、通いやすさだと思われます。患者さんが、「今日は時間ができたから行ってみよう」と思った時、気軽に訪れることのできる環境が1番。あくまで、地域の通える範囲の方を診ていくこと。その姿勢を堅持し、仮に遠くからお越しの方がいれば、近場の先生を紹介して差し上げることも良心的な医者の心得でしょう。
先にもお話ししましたが、病気が一定のレベルを越えていれば、しかるべき施設に紹介することも開業医の務めということになります。自分が思ったような経過をたどらないのであれば、ダブルチェックの意味を含め、すみやかにより設備の整った病院へと紹介すべきしょう。
大学病院に代表される核となる施設を中心に、地域の医師が連携して診ていく。その体制が確立されていることにより、患者さんはより良い治療を受けられることになるのです。
これから受診される患者さんへ
歯科の開業医だった父は、軍医のトレーニングも受け、パブロフの高弟で直木賞作家でもある林髞先生の下で大脳生理学の研究をしていたので、医学全般はもちろん他分野のことまで詳しい人でした。また政治力もあったので、専門外の病気の相談はおろか日常の様々な問題に至るまで、診療所はよろず相談所の様でした。今は時代も違いできることは限られますが、とはいえ、医療に関することはまず近くに信頼できるクリニックを作り、そこに相談されるのが良いと思います。
『藤岡皮フ科クリニック』では、私を中心にスタッフ一同、穏やかで和やかな雰囲気のクリニックを目指しています。皮膚科以外のことでも、医療のことでお困りのことがあれば、どうぞご相談下さればと思っています。
※上記記事は2016年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
藤岡 彰 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:キーボード演奏、歴史
- 好きな作家:森鴎外 、中島敦、吉行淳之介、柴田翔、斎藤由香
- 好きな映画:エデンの東、ドクトル・ジバコ
- 好きな言葉・座右の銘:人は覚悟を決めた時に神となる(キリストの弟子のペテロの生涯から私が感じたことです)
- 好きな音楽:クラシック、ジャズ、演歌まで幅広く
- 好きな場所:鎌倉、国東半島、ベニス
グラフで見る『藤岡 彰 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
藤岡皮フ科クリニック
藤岡 彰 院長
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