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磯野 透 院長

TORU ISONO

必要な医療を必要な人へ。内視鏡検査のパイオニアとして、安全で正確な医療を提供。

長崎大学卒業。北海道で地域医療に従事したのち、『いそのクリニック』を開院（JR・東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」から徒歩3分）。現在にいたる。

磯野 透 院長

磯野 透 院長

いそのクリニック

杉並区／天沼／荻窪駅

  • ●内科
  • ●胃腸内科

生まれながらの開業医から、スペシャリストの道へ

磯野 透 院長

私の家は、江戸時代中頃から七代に渡って開業医を務めてきました。生まれながらの開業医というと大げさかもしれませんが、ごくごく自然な流れに乗るように、気がつけば私もこの道を志していたのです。
大学病院に勤務後、子供の頃からの憧れだった北海道で地域医療に従事しました。医師としての転機がおとずれたのは、その時のこと。当時、月に1回、私が診療をしていた医院に大学から教授がいらしていました。その教授に「私のところで勉強をしてみないか？」 請われるままついていった結果、今に続く消化器内視鏡の道があったということになります。
家系としてずっと長崎でジェネラリストであったところに、私の代ではじめて、スペシャリストというものにはからずもなってしまいました。今の道を心から望んでいたかと言えば、決してそうではないのですが、人生には流れというものがあるのでしょう。その結果に対して責任を取り、これまでも努力してきたつもりですし、それは今後も変わることのないものだと思っています。

内視鏡検査のパイオニアとして

磯野 透 院長

風邪や腹痛などの一般的な内科症状に加え、高血圧や糖尿病など、生活習慣病の方も拝見していますが、内視鏡検査を目的に来院されている患者さんの割り合いが高いように思います。
私は、内視鏡検査のパイオニアの世代にあたります。20数年前の開業当時、内視鏡検査、とくに大腸の内視鏡は病院も含めて非常に少なかったものですから、それを頼りに今もご希望される方が多いところもあるのでしょう。
当クリニックでは、軽い鎮静剤を使い、半ば意識が消えた状態で検査をおこないます。私は安全を最優先に、正確な診断をおこなうことを心掛けています。苦痛のない検査ということでは完全に眠っていただいたほうがいいのですが、それによって何か起こってしまっては元も子もありません。反対にお薬を使わず、意識が覚醒している状態では、今度は良い写真が撮れず、正確な診断につながらない懸念が生じます。安全と正確な診断。それをなによりも優先して検査をおこなうことが大切なのです。

ピロリ菌の有無によって対応も変わってくる

磯野 透 院長

胃がんの99.9%は、ピロリ菌が関与していると言われています。胃については、ヘリコなくして癌もなしということなのです。検査で胃の状態を見れば、ピロリ菌がいるかいないかははっきりわかります。その状態を見た上で、ピロリ菌検査をおこない、確証を得て除菌治療をおこなっていくことになります。初期の癌は、どの部位であろうと無症状です。検診とは、その無症状である人を対象に疾患を見つける、あるいは、リスクのある人とない人をわけるものになります。リスクない方に検査をすすめる必要はないわけで、必要な方に必要な医療を提供する姿勢が大切です。

過剰医療が叫ばれて久しい時代だからこそ、必要な人に必要な医療を提供していくことが大切

現在は過剰医療の時代といわれています。そこにはお薬が多過ぎることにプラスし、無用な検査が多いことも含まれます。医療とは、数射てば当たる、というものであってはなりません。患者さんの話をうかがい、必要な医療を特定した上で根拠を持って検査なり治療なりをおこなうべきなのです。
もちろん、これには例外と言えるものもあります。乳がん検診などはその代表で、先程もお話ししましたように大方の癌は無症状ですから、大事にいたらないよう定期的に検診を受ける必要のあるものも存在します。しかし、ピロリ菌がいない人に胃の内視鏡は必要がないように、すべての人に同じ対応をするのは好ましいことではありません。その人を診て、その人を知り、必要な医療のみをおこなっていく姿勢がこれからの医師には求められると思っています。

これから受診される患者さんへ

健康があってこその人生。そのために賢く病院を利用していただければと思います。今の時代は情報の取得が容易になった半面、医学的に誤った情報を信じ込んでしまわれている方も多く見受けられます。その情報の真偽を正していくのも私達の役割です。実際の診療はもちろんのこと、広く健康をサポートしていきたいと思っています。

※上記記事は2017年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

磯野 透 院長　MEMO

  • 出身地：長崎県
  • 趣味：登山
  • 好きな作家：ドストエフスキー
  • 好きな言葉：「蒼ざめた馬を見よ。これに乗るものの名は死。黄泉これに従う。」（ヨハネ黙示録から）
  • 好きな音楽・好きなアーティス：ロック、ジャズ／ビートルズ、ジョン・コルトレーン
  • 好きな場所：八ヶ岳、上高地

グラフで見る『磯野 透 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい		 エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい		 エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION