松浦整形外科
杉並区/成田東/南阿佐ケ谷駅
- 整形外科
- 循環器内科
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井上 留美子 院長への独自インタビュー
学生時代に他界した整形外科医のお父さんの意思を受け継ぎ院長になることを決意
もともとは語学や映画に興味があったので、医学の道に進むつもりは無かったのですが、「そっちの分野に進むと医者にはなれないけど、医者になってからでもそっちはできるよ」と父にのせられて、つい「そっか」と納得してしまい、医学部に進学しました。
まだその頃は、父の医院を継ぎたいとか整形外科医になるつもりは無く、脳に興味があったので脳外科医になろうかなと考えていたのですが、私が学生のうちに父が他界してしまったこともあり、お世話になった先生方のいる整形外科に入局することになりました。
いろいろ悩みながら大学病院で診療に明け暮れ、医師3年目あたりから週に1度は実家「松浦整形外科」で診療を手伝うようになりました。長男が生まれたのをきっかけに、2002年に大学を辞めて、この医院の院長になることを決意しましが、「本当は受け継ぎたくなかったし、夢だった留学もしたかった」というのが当時の素直な気持ちでした。
父の診療スタイルから学ぶことができなかったのは大変残念ですが、生前父が語っていた「来院してくださった患者さんの痛みをとって帰っていただく治療」を目指して日々診療を行ってきました。
産後の経験を生かして発案した独自の運動療法「整形外科ヨガ」
父が開業した「松浦整形外科」は1978年の開業より38年目を迎える地域に根ざした医院で、患者さんのなかには3世代にわたって来院されている方もいらっしゃいます。また住宅地にあるため、患者さんの年齢層も幅広く、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、来院されるきっかけや訴えもさまざまです。整形外科的な治療だけでは解決困難な訴えに対しても積極的に診療しています。
私の専門は「手の外科」と「スポーツ整形外科」ですが、最近は運動療法の一環として始めた「整形外科ヨガ」をきっかけに来院される患者さんも多くなりました。
「整形外科ヨガ」とは、ふたり目の子どもを産んだ後、産後の身体の痛みやストレスを改善するためにはじめたヨガをきっかけに発案した独自のメソッドで、ヨガの先生と2人3脚で約2年間の準備期間を経て2016年4月にはじめたばかりの院内ヨガ教室です。
ヨガは、医師という立場からするとやや敬遠しがちな分野ではあるのですが、産後の身体のしびれがとれたり、加齢とともに衰えるはずの体力が“進化”していくように感じられたりと、医学的な視点からも優れている部分があり「ヨガって無理なく鍛えられるな」って気がついたのがはじまりです。
現在は週に一回、金曜日のお昼休みに医院のスペースを利用して開催しています。60代の方から最高齢は86歳の方までご参加いただき、楽しく運動ができる地域の居場所づくりにも役立っているようです。高齢者の方にとっては特に“筋トレ”が大事なんですが、なかなか一人では始められない。今後はより多くの高齢者の皆さんの健康に役立てるようにヨガ関連の取材や啓蒙活動を通じ広めていければよいと思っています。
井上留美子先生は、大学の同級生です。容姿から受ける印象とは違い、本当にパワフルで、治療にかける熱さが見てるこちらにも伝わってきます。