中村 明彦 院長
AKIHIKO NAKAMURA
かかりつけ医プラスα。
乳腺の専門家として地域医療を支えていく。
北里大学卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局。大田原赤十字病院、荻窪病院勤務を経て、2004年に『中村外科小児科医院』を継承(東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」より徒歩2分)。
中村 明彦 院長
中村外科小児科医院
杉並区/成田東/南阿佐ケ谷駅
- ●乳腺外科
- ●肛門科
- ●消化器内科
- ●整形外科
父と母が遺してくれたものを受け継ぎ……
医院名に名残が残っていますけども、当院は1970年より、この地で父が外科医として、母が小児科医として診療をおこなっていました。小さな頃から2人の姿を見ていたものですから、大学進学を考える際、自然の流れとしてこの道を選択したということなのです。
大学卒業後は、慶應義塾大学の外科学教室へと入局しました。これは父の薦めもあり、外科医として手術の腕をみがける環境を求めてのことでした。中で乳腺を専門としたのは、尊敬する先生の影響でした。振り返れば、何かを決めなければならない節目節目に、私は良き先生に導かれてきたのだと思います。その後に赴任した大田原赤十字病院では、一般外科医として非常によい経験を積ませていただきましたし、16年間勤務することになった荻窪病院では、当時の院長先生のはからいで、乳腺の診療を充分におこなえる環境を整えていただきました。良き先生との出会いがあって今の私があるのだと思いますし、非常に幸せなことだったと思っています。
かかりつけ医プラスαの役割
なにしろ1970年に建てられたものですから、良く言えば、趣のある建物になっています(笑)。現在は検査室となっているスペースも、その昔は病室だったわけで、患者さんの中には、「前にここに入院してた」ですとか、「お見舞いに来たかも」なんて人もいらっしゃいます。
私が当院を継ぐことになり、検査機器等は新たにしたところもあるのですが、その役割については、父がしてきた仕事を引き継いでいきたいと考えています。つまり、地域の人にとってのかかりつけ医としての役割。そこに自分の得意分野である乳がん診療をプラスしていきたいと考えています。
かかりつけ医としては、自分の手に負えるものかどうかを見きわめ、患者さんに治療の道筋を示していく役割が求められます。私が何でもできる医師であればいいのですが、やはりそういうわけにもいかず、患者さんの利益を考えれば、紹介していく姿勢は必要です。近くには長く勤務した荻窪病院がありますので、その点は非常に恵まれていたと思っています。
検診は、不安を解消してあげるためにおこなうことでもある
マンモグラフィーとエコー検査。乳がん検診は、この2つをおこなうことが大切です。2つそれぞれに利点と欠点があり、マンモグラフィーだと見えないものがエコーなら判別できることもあり、そのまた逆もあるわけです。欠点を補い、検査の確実性を高めるために、両方をおこなうことが大切になります。乳がん検診を定期的に受けた集団とそうでない集団の死亡率に明確な差があることは、海外のデ―タによって明らかであり、日本もそれに倣っていく必要があるでしょうね。
当院では予約制を採用しておらず、検査をご希望された方については、必ずその日のうちに両方の検査をおこない、結果をお話できるようにしています。不安を抱えたまま、3週間、4週間先の検査まで待っていただくのは、酷なことですよね。混雑具合により、お待ちいただくことはあるかもしれませんが、その日のうちに不安を解消できるよう努めていきたいと思っています。
検診によって乳がんを早期に発見することは重要です。しかしそれ以上に、「心配ないですよ。大丈夫」と伝えてあげるのも、非常に大切なことと考えています。
病院と診療所。それぞれの役割を全うすることが大切
現在、乳がん治療は、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療の3つの柱があります。当院で乳がんを発見した場合には、その3つの治療を安心してお願いのできる施設へとご紹介しています。一方で、治療前のご相談、その後の経過観察については、私達のような診療所が担う役割だと認識しています。
大きな病院ではどうしても、患者さんとじっくり話をする時間がとれないという現状もあります。また、たとえば血圧でいらしていた患者さんに乳がんが見つかったとしたら、血圧のお薬と乳がんの治療薬を同時に処方できるほうが利便性が高いという面もあるでしょう。その点は、かかりつけ医プラスαの役割を最も生かせてる部分であると考えています。
これから受診される患者さんへ
医療機関を上手に使い分けることをお考えください。ご存知かと思いますが、現在、大きな病院には、乳がんの患者さんが殺到している状況にあります。申し上げにくいことですが、そこにお薬や定期検診のためにみなさんが押し寄せてしまえば、病院の機能は著しく損なわれます。病院側がそれを望まないのはもちろん、最終的には多くの方にとっての不利益となるのです。
これは何も、乳腺に限った話ではありません。不安があれば、まずは地域の開業医に相談する。そこからは先生と相談の上、必要に応じて医療機関を使い分けていただくのが賢明です。そのためにも、私達のようなかかりつけ医を便利に使っていただければと思います。
※上記記事は2017年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
中村 明彦 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:ラグビー(ラグビーフットボール協会医務委員長として、すべてのカテゴリーの試合に参加)自身のプレーは不感倶楽部
- 好きな本:歴史物
- 好きな映画:不思議の国のアリス、アラジン「子どもと一緒に(笑)。」
- 好きな言葉:「練習は不可能を可能にす」(小泉 信三)
- 好きな音楽:ジャズ、クラシック
- 好きな場所:自宅「犬のライルと一緒に過ごしている時」
グラフで見る『中村 明彦 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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中村外科小児科医院
中村 明彦 院長
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