女性成人病クリニック
中央区/銀座/銀座駅
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村崎 芙蓉子 院長への独自インタビュー
「ホルモン補充療法」の効果を自分の体で実験。
私が女性成人病に取り組もうと思ったきっかけは、まさに自分自身にあります。51~52歳の頃でしょうか。閉経後、体調が悪くなりましてね。仕事にいくのがつらくて仕方がありませんでした。休みの日にはホッと一息つけるのですが、翌日仕事に行こうとすると体が重い。鬱のような症状もありました。もともとは循環器の医師なんです。当時、新宿三井ビルクリニックで副院長をしていたので、医師としての仕事と副院長としての仕事に追われていたんです。本当に忙しかったですね。症状はどんどん重くなりましたが、その原因は分からないままでした。そのうち、副院長としてではなく、契約勤務医として1日おきに働くという形態に変えてもらい、自分の体と向き合う時間が持てるようになったんです。あるとき、文献を読んでいると「ホルモン補充療法」という言葉に出会ったんです。よく読んでみて「これだ!」と思いました。でも、誰もやっていません。「効果を測定するためには、自分の体で試すしかない」と。決死の覚悟でしたよ。「この薬をのんだら、私の体はどうなるんだろう……」って。
「ホルモン補充療法」の治療時効果を実感。開業を決意。
「ホルモン補充療法」を自分自身でやった結果、その効果を確信しました。何しろ手つかずの領域ですから、文献と医師としてのこれまでの経験をたよりに、いろいろなものを作り上げていきました。女性ホルモンは体全般に関わっている、ということが分かれば分かるほど、これまで循環器の患者さんとして悩みを訴えていた方は更年期の症状で苦しんでいたんだ、と気づきました。これは放っておけない、自分の医療に取り入れたい、とクリニックに申し出ましたが、そのときはすでに副院長ではありません。医局会で取り上げてもらうことはできませんでした。それなら自分でやろうと立ち上がったのが57歳のときです。びっくりですよね。私も自分で驚いています。背中を押してくれたのは、未知の分野でありながら絶対に必要な領域だという信念と、支えてくださる皆さんでした。幸いにもマスコミで取り上げられたり、更年期の専門医でいらっしゃる小山嵩夫先生(『小山嵩夫クリニック』)が週1で診察に来て下さったりして盛り立てて下さいました。そこから22年が経ちました。あっという間でしたね。