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春名 英典 院長

HIDENORI HARUNA

大学病院で培ってきた知見を生かし、負担の少ない最適な医療を提供

順天堂大学医学部 卒業。同大学小児科に入局。越谷市立病院、順天堂大学医学部附属伊豆長岡病院(現:静岡病院)新生児センターおよび小児科、もりおかこども病院、埼玉県立小児医療センター総合診療科および代謝内分泌科等での勤務を経て、2007年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 小児科・思春期科 助教、内分泌グループ長に就任。同年より『保坂こどもクリニック』での非常勤勤務を開始。2015年4月、同 准教授、外来医長、病棟副医長を歴任。2025年4月より『保坂こどもクリニック』院長に就任(都営地下鉄三田線「白山駅」より徒歩5分、東京メトロ南北線「本駒込駅」からも徒歩5分)。

春名 英典 院長

春名 英典 院長

保坂こどもクリニック

文京区/白山/白山駅

  • ●小児科

子どもたちの成長に寄り添えることに喜びを感じて

春名 英典 院長

私が医師を志した最初のきっかけは、小学5年生の頃に体験した出来事でした。ある日、強い腹痛に見舞われ、小児科医であった父に診てもらったところ虫垂炎と診断され、そのまま父の勤務する病院で手術を受けました。痛みに苦しむ中、診断から治療に結び付け、手術後回復していくまで、父が小児科のリーダーとして指揮している姿を目の当たりにしました。自分の痛みが和らいでいく過程も重なり、「医師という仕事は素晴らしい」と感じたことが、この職業を志す原点となりました。

医学部時代はあらゆる診療科を学びましたが、どの分野も魅力的に映りました。手術室の緊張感に惹かれる部分もあり、あえて小児科以外の分野を選んで回った時期もあります。しかし最終的には、ひとりの子どもの全身を診ることができる小児科が、自分に合っていると感じ、小児科医の道を選びました。急性期には驚くほど回復していく子どもたちの生命力を目にする一方で、治癒が難しい病と共に歩んでいく子どもたちの成長に長く寄り添うこともできる。その両面を経験できることが、小児科の最大の魅力だと思っています。

『保坂こどもクリニック』の前院長である保坂 篤人 先生は、私が医師となって最初の直属の上司です。小児科医としての入り口を開いてくださった存在の先生から、クリニック継承のお話をいただいたことに、運命のようなものを感じました。初代の保坂 泰夫 先生が1969年に保坂小児科医院を開業して以来、数十年にわたって地域に長く根差してきた歴史あるクリニックを、次世代へつなげることが自分の役割であると考え、開業に至りました。

積み重ねてきた臨床経験をもとに、⼀⼈ひとりの⼦どもにとって最善の道を提供していけるように

春名 英典 院長

診療において最も大切にしているのは、子どもにとって過剰な負担をかけず、必要十分な医療を提供することです。検査や治療には確かに必要なものがありますが、過剰になれば子どもや保護者に不安や負担を与えてしまいます。一方で控えすぎても正しい診断や治療に支障が出ます。経験を重ねてきたからこそ培われたバランス感覚を大切にしながら、その時々で最適な判断ができるように心がけています。
また、医師の判断を一方的に押し付けるのではなく、保護者の思いに耳を傾けることも欠かせません。ご家族の不安を理解しながら、最終的に子どもにとって最善となる方向へ導くことが重要であり、知識や経験だけでなく、丁寧なコミュニケーションを重ねることが、良い診療につながると考えています。

私は大学病院で15年近く「ジェネラルグループ」に所属し、内分泌、消化器、神経、腎臓、アレルギーなどの幅広い疾患に対応してきました。総合的に子どもを診る経験を積むことができたのは貴重でしたし、その中で培った「幅広い疾患に対する経験」と「それぞれの患者さんに対する柔軟さ」が、今の診療スタイルにつながっています。

大学で培った専門性を生かし、子どもたち一人ひとりの成長を丁寧に見守る

春名 英典 院長

大学病院ではサブスペシャリティとして、低身長や思春期早発症をはじめ、多くの小児内分泌領域の疾患の専門的な診療に携わってきました。低身長には成長ホルモン分泌不全や体質的な要因などのさまざまな背景があり、詳細な検査や成長ホルモン治療を行いながら、10年単位で経過を見守る診療に携わりました。こうした疾患は短期間で答えが出るものではなく、長期にわたるフォローアップが欠かせません。ご家族は「ちゃんと成⻑しているだろうか」と不安を感じますので、経過を⼀緒に確認しながら安⼼して治療を続けていくためのサポートをする、そのことが私の重要な役割だと考えています。大学で得た専門的な知識や経験をお伝えすることはもちろん、家庭や学校での生活を踏まえて継続的に支える姿勢を大切にしています。
大学病院は検査や診察の待ち時間が長く、薬の受け取りにもさらに時間がかかります。その点、地域のクリニックでは、必要な診察や処方を日常的にスムーズに行える利点があります。長期的に付き合う必要がある疾患だからこそ、「通いやすさ」や「気軽に相談できる環境」はご家族にとって大きな支えになります。

地域における医療機関併設型病児保育室の役割

当院には文京区から委託を受けた病児保育室が併設されています。現在区内に4か所ある病児保育室の中で初めて設立された施設であり、地域のモデルケースとなってきました。子どもが熱を出して保育園に預けられない時でも預けることができて、さらに具合が悪い時に医師や看護師がすぐに対応できる環境は、保護者にとって大きな安心につながります。吸入や吸引といった処置も行うことができ、必要であれば検査や診察へスムーズにつなげることができます。病児保育室の存在は、共働き世帯の増加とともに、地域社会に欠かせないインフラとなっています。
これからも、働きながら頑張っているご家族をできるだけ支えられるように、病児保育室を運営していきます。

これから受診される患者さんへ

小児科は、病気を診るだけでなく、子どもたちの成長や家族の歩みをともに支える診療科です。急な発熱や体調不良の時だけでなく、成長や生活に関わることも含めて、気軽に相談していただければと思います。

1999年に順天堂大学を卒業して小児科医になってから、私はこれまで主に大学病院やこども病院で多くの子どもたちやご家族と関わってきました。その経験の中で学んだのは、医学的な知識や技術と同じくらい、信頼関係とコミュニケーションが大切だということです。お子さんにとって過剰な負担を避け、最適な医療を提供するとともに、ご家族の声に耳を傾けながら診療を続けてまいります。そして、大学病院に近い立地を活かし、高度な医療が必要な患者さんについては大学病院と連携しながら、日常の診療を通して、地域の子育て世代を幅広く支えていきたいと考えています。

歴史あるクリニックを継承したことの責任を強く感じるとともに、これまでに培われた基盤を生かしながら新しいニーズにも柔軟に応えていきたいと思っています。地域の中で安心して子育てができる環境を守り、さらに充実させていくことが私の目標です。これからも『保坂こどもクリニック』が皆さまにとって身近な存在であり続けられるよう、日々努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

※上記記事は2025年8月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

春名 英典 院長 MEMO

小児科専門医

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:順天堂大学医学部
  • 趣味:F1観戦、ドライブ、飼っている犬と遊ぶこと、温泉に浸かってボーっとすること
  • 好きなこと:子ども達と一緒に色々なところに出掛けること
  • 好きな場所:西表島、鈴鹿サーキット、濁り湯
  • 好きな言葉・座右の銘:「名医たらずとも良医たれ」(母校順天堂大学の教え)

グラフで見る『春名 英典 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION