鎮目 学 院長
MANABU SHIZUME
医師のあり方が治療を大きく左右する
生活習慣とも深く関わる糖尿病治療の実際
埼玉医科大学を卒業後、東京医科大学内科学第三講座に入局し、糖尿病や甲状腺疾患の診療に従事。父が名誉院長を務める「鎮目記念クリニック」でも診療を手伝い、現在は新宿駅より徒歩7分の同クリニックの理事長を務める。
鎮目 学 院長
鎮目記念クリニック
渋谷区/代々木/表参道駅
- ●小児科
- ●内科
父の姿を見て医師を志す。小学生の頃の日記に「医者になる」のひと言
私の父が医師であったこともあり、幼少時より医師になりたいという思いはありました。今の時代ではなかなか考えられない貴重な経験ですが、父は自分の職場である病院に私を連れて行き、自分の横に座らせて実際に診療している様子を見せてくれたこともありました。
小学生の頃の日記にはすでに「医者になる」と書いていましたし、大学を卒業して父と同じく内科学の分野に進み、糖尿病の研究にも従事しました。実際に医師としてさまざまな疾患を抱える患者様を診療するなかで、私自身も気づかされることや学ぶことも多く、経験を重ねるごとにやはり「医師になって良かった」と思っています。
大学を拠点にどちらかというと研究医として疾患を見つめてきた父に対して、私は患者様と接する臨床の場が好きだったため、1990年に父が開院したこの「鎮目記念クリニック」の診療を任されることになったときは大変光栄に思いました。
現在は「鎮目記念クリニック」の院長として診療に当たっているほか、以前常勤医として診療を行っていた総合病院へも定期的に通い、一年を通じてほとんど毎日診療を行っています。
糖尿病や甲状腺疾患の診療を行う「新宿」駅徒歩7分のクリニック
「鎮目記念クリニック」には現在、私を含め6名の医師と栄養士も1名在籍し、糖尿病や甲状腺疾患の診療を中心に一般内科の疾患を含め診療を行っています。また、他のクリニックではなかなか受診できない、いわゆる低身長症と称される「小児成長障害」、ホルモンの欠乏により生じる「成人下垂体機能低下症」などの内分泌疾患の診療も行っているため、遠方から通院される患者様も少なくありません。
JR「新宿」駅南口より徒歩7分、都営地下鉄「新宿」駅6番出口からも徒歩3分というアクセスに恵まれた立地のため、近隣のビジネスマンも多くいらっしゃいますし、土・日も診療を行っているため、幅広い年齢層の方が訪れています。
また私は糖尿病、甲状腺疾患を専門に診療を行っていますが、いずれの疾患も診療が長期にわたるため、父の代から十数年という期間にわたって通院している患者様も多く、専門外のことでも気軽にご相談いただける“身近なかかりつけ医”として受診して頂けていることをうれしく思っています。
早期に見つけて治療をはじめることが重要な糖尿病の治療
今となっては“糖尿病”は誰もが知っている病気のひとつで、治療に有効な薬もたくさんありますが、糖尿病を激的に改善する薬はまだありません。
また初期の段階では自覚症状が無いため、早期に見つけて治療をはじめることが重要です。健康診断などで早期発見ができれば、食事や運動など生活習慣の改善だけで症状が良くなることも多くありますが、病気が進行すると合併症を引き起こしてしまう恐ろしい病気でもあるので、合併症を発症する前に診断をつけて治療を進めていくことが大切です。
とは言え、自覚症状がほとんど無い方に積極的に生活改善や治療に臨んでいただくことは難しいことも多く、考え方や価値観の異なる患者様と一人ひとりじっくりと向き合い、患者様が話しやすい雰囲気をつくるとともに関係性を築くことがまずは重要であると考えています。
診察中に患者様から「先生は良いですよね、痩せてるから…」と言われることがありますが、実は子どもの頃の私は“食べる”ことが何よりの楽しみの肥満児でした。小学生、中学生の頃は野菜をまったく食べませんでしたし、父から「学は大人になったら色々な病気になりやすくなるよ」と言われていたほどでした。
また、ほとんど食事を摂らずに運動し続けるという過激な減量も行っていたので、体重を減らすことが大変だということも身を以て知りましたし、負担をかけすぎる減量は身体にも良くないし、何より楽して痩せることは無理だということにも気がつきました。
一緒に病気と向き合ってくれる医師の存在が治療を左右する
このように実体験にもとづくエピソードを交えながら患者様に関心をもって治療の話を聞いていただいたり、「体重が減りましたよ」とか「血糖値が下がりました」など治療にのぞむ患者様のモチベーションを高めながら診療を進めていくことも糖尿病の治療にとっては大変重要であると考えています。
これは、私が糖尿病や甲状腺疾患といった長期間に渡って治療を必要とする疾患の診療に携わってきたからこそ気づけた部分でもあると思っています。患者様とともに自分も年を重ね、これまで気づけなかった患者様の思いやご家族の思い、ご家庭の状況などを知ることも治療を続けていくうえで重要な要素だと言うことを知り、自分の行ってきた診療を何度も見直しながら現在に至っています。
たとえ診察の結果が良くなくても、「家族に心配かけたくないから…」と本当のことを話せていないこともあるので、ちょっとでも患者様の様子で気になるところがあればご家族の方もお越しいただいて家族ぐるみで診療を受ける事をお勧めします。ご家族の協力を得られることで病状が良くなっていくことも実は多くあるんです。
これから受診される患者様へ
糖尿病の治療を行なっている病院は大学病院から地域の診療所までたくさん選択肢はあると思いますが、“一緒に病気と向き合ってくれる医師”の存在が長期間治療を行っていく中で病状を大きく左右する病気でもあるので、合う合わないといった人間的な部分も大切ではないかと感じています。
私は、患者様やそのご家族とともに治療を行っていく中で、ともに喜んだり、悲しんだりしながら、自分自身も成長しより良い診療ができる医師になりたいと思っています。
そして、地域で診療を行っているからには、その地域の方たちがどんなことでも相談できるような医師になっていきたいと考えています。
※上記記事は2016年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
鎮目 学 院長 MEMO
神経内科専門医 /大腸肛門病専門医 /レーザー専門医
- 出身地:東京
- 好きな言葉・座右の銘:感謝
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穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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