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中田 克樹 院長

KATSUKI NAKADA

地域の皆様の暮らしを支える「かかりつけ医」として、心を込めて

徳島大学卒業。練馬総合病院に勤務。江戸川区、板橋区の在宅診療所での勤務を経て、2025年4月1日に『りょうま在宅診療所』を開設。

中田 克樹 院長

中田 克樹 院長

りょうま在宅診療所

練馬区/西大泉/大泉学園駅

  • ●訪問診療
  • ●内科
  • ●心療内科

家族の病と向き合う中で、自然と医師の道へ

中田 克樹 院長

私は祖父をがんで亡くしています。通訳や工学系の職業に憧れていたこともありましたが、おそらくそれが原動力となったのでしょう、気がつけば3兄弟そろって医師の道を歩んでいました。
徳島大学卒業後は練馬総合病院で研修に臨みました。その中で意識したのが、「医療とは誰のためにあるのか」という問いです。病院ではときに、患者さん自身の意思確認が困難な中で積極的治療が行われることもありました。そうした現場に数多く携わる中で、医療の在り方について思い悩むこととなったのです。その経験を経て、自宅という最も安心できる環境で、その人らしい時間を過ごしてもらいたいという想いが芽生え、在宅医療の道を選びました。その後、江戸川区、板橋区の在宅診療所などで経験を積み、『りょうま在宅診療所』を開設したのが2025年4月のことになります。かつて勤務していた練馬総合病院にも近く、東京はもとより埼玉の患者さんへの対応もしやすいことがこの地を選んだ決め手となりました。実際診療を始めてみますと、地域にお住いの皆さんの温かさを様々な場面で感じています。

まずは丁寧な挨拶から。信頼関係の礎を築く

中田 克樹 院長

在宅医療では、まず「挨拶」が何よりも大切と考えています。意識が低下している方や認知症が進んでいる方であっても、声かけや挨拶の回を重ねることで「ありがとう」と言ってくださることもありますし、何より、医療の前に人として欠かしてはならないことと思っています。

在宅医療においては、医学的な「正解」と、ご家族の希望とが一致しない場面もあります。そのようなときには、いくつかの選択肢を提示しながら、最終的にはご本人やご家族の意向を尊重するようにしています。必ずしも医療の「ベスト」が、患者さんにとっての「最適」とは限りません。意思決定が難しい認知症の患者さんにおいても、ご家族の思いを丁寧に汲み取りながら、できる限り納得いただける医療を心がけています。

がん末期から認知症まで、患者さんに寄り添って

中田 克樹 院長

現在は、病院やケアマネージャーの方々からの紹介で、がん末期の緩和ケアが必要な方や慢性期の患者さんを多く診ています。特に練馬区では、「自宅で家族と過ごさせてあげたい」という想いを持つご家族が多く、地域のつながりにも助けられています。
今後さらに注力していきたいのは、認知症への対応です。認知症の方が抱えるイライラや拒否、暴言など、いわゆる「周辺症状(BPSD)」については、環境調整や接し方によって大きく改善される可能性があります。薬に頼りすぎることで逆に転倒や体力の低下を招くリスクもあるため、まずは人との関わり方や日常の過ごし方を大切にしていきたいと考えています。
そうしたサポートを通じて、ご本人だけでなくご家族の不安も和らげ、安心して在宅での生活を送っていただけるよう努めています。

在宅でも可能な限りの医療を、フットワーク軽く提供

在宅医療では、「どこまでできるのか」というイメージがまだ浸透していないことも多いようです。ですが実際には、点滴管理や疼痛緩和、褥瘡のケア、感染予防など、病院と比べても遜色のない幅広い医療行為が可能です。最近では、褥瘡に対する「陰圧閉鎖療法」といった専門的な処置も自宅で行えるようになってきています。点滴等の処置は看護師や他職種の方々との連携が欠かせませんが、チームとして連携に努め、患者さんにとって無理のない医療を実践しています。
延命治療や胃ろうに関しても、一律に良し悪しを決めるのではなく、その方にとって最善の選択肢を一緒に考える姿勢を大切にしています。必要な医療を必要なだけ、過不足なく届ける。それが在宅医療の醍醐味だと思っています。

これから受診される患者さんへ

在宅医療に関心はあるものの、「どこに相談したらいいのかわからない」という方も多いかと思います。そのような方こそ、気軽にご連絡いただけたらと思っています。制度のことや介護認定の申請、ケアマネジャーさんとの連携なども含めて、必要な手続きをこちらで交通整理しながらお手伝いします。
地域の皆さま、患者さん、ご家族、そして関係者の皆さまには、日々感謝の気持ちでいっぱいです。開業して間もない診療所にもかかわらず、多くの方々に支えられていることを強く感じています。
これからの大きな目標を掲げるというよりも、今、目の前の患者さんに誠実に向き合い、信頼を少しずつ積み重ねていけるよう努めてまいります。地域に根ざし、いつでも頼っていただける存在でありたいと思っています。

※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

中田 克樹 院長 MEMO

  • 出身地:高知県
  • 出身大学:徳島大学医学部
  • 趣味・特技:ランニング
  • 好きなこと:鰹のたたきを食べること/“猫吸い”
  • 好きな場所:石神井公園
  • 座右の銘:「石の上にも三年」

グラフで見る『中田 克樹 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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