村上 敦子 院長
ATSUKO MURAKAMI
心と体。両方に寄り添う医療をあなたに
東京大学医学部物療内科を経て、東京大学付属病院東洋医学外来を開設。米国ジョンズホプキンズ大学免疫・腫瘍専門院に在籍。2024年12月に『さくら診療所』を開設( 東京メトロ千代田線「根津駅」エレベーターから徒歩3分)。

村上 敦子 院長
さくら診療所
台東区/池之端/根津駅
- ●内科
- ●アレルギー科
- ●リウマチ科
- ●漢方内科
- ●心療内科
新しいさくら診療所の開設にいたるまで

私が12歳の頃に父が肺性心で倒れ、入退院を繰り返すようになりました。祖母、独居になった叔母も乳がん末期となり、次々と看取る事となりました。当時は学校にもまともに通うことができず、かなり大変な状況でしたね。二十歳で父を看取った時、私は大学で栄養学を学んでいました。その大学で恩師から医師免許の取得を目指すように勧められたこともあって、東京大学の医学部に移ったのです。卒業後は東京大学附属病院の物療内科に入局し、出向先の同愛記念病院ではアレルギー呼吸器内科に籍を置きました。医師となって5年目には東洋医学の専門医、呼吸器科専門医、アレルギー科の専門医を取得していました。その後、アメリカに渡った際、多くの基礎学科の単位と専門を持っていたことが米国在籍中役立つことになりました。
大学病院に勤務する傍ら、台東区の蔵前で地域医療にも従事し、その際に気付いたことがありました。当時は夜間診療や往診が定着しておらず、困っている方が多数いらっしゃったのです。その方々を救済すべく、東大病院や筑波大学理学療養科の仲間たちとともに文京区小石川に“最初”の『さくら診療所』を開設したのです。大学での外来のないとき昼は往診に出かけ、夜間も診療を行うなど、忙しい日々を過ごしていましたが、そんな矢先に私は交通事故に遭い、脊髄損傷となり車椅子での生活を余儀なくされました。当時の日本において、車椅子で診療を続けるのは難しいものがありました。診療所を維持することが難しいのは明らかで、アメリカに渡ることになったのです。幸い、身体の方はあちらでハビリを行い徐々に落ち着いていきました。そして今までの経験と知識を買われ、米国ジョンズホプキンズ大学に籍を置くことになったのです。現地では免疫と腫瘍を専門に行ってきました。腫瘍の患者さんを中心に、診療はもちろんのこと、米国内外の患者様方の総合診断、治療方針決め、メンタルフォローするコンシェルジュドクターとしての仕事も行っていました。
『さくら診療所』を台東区池之端に開設したのは2024年末のことです。それ以前、母の介護が必要になり、私は日本に帰国していました。帰国後、非常勤で勤めていたクリニックがあったのですが、そのクリニックを辞することになり、「行き場がなくなる」とそちらの患者さんから懇願されたこともあって、自身のクリニックを立ち上げることを決めたのです。急ピッチでクリニックを立ち上げることになったのですが、家族のように親身につき合わせて頂いている患者様、そしてそのご家族など、多くの方の尽力があり、無事クリニックを構えることができたのです。
東洋医学にも深く従事してきた経験も生かして

診察の際には舌診といって口内から聴診をしていきます。まず全身状態を診て、その後腹診など行いその段階で肩の筋肉の状態や背筋の状況から、すべてを診ていくのです。その患者さんが肩こりや痛みを訴え筋肉の緊張など強いときはその場で鍼を打って痛みを取り除いていきます。
お灸について言えば、アメリカのほうがむしろ本場と言えるでしょう。きっかけは、あの湾岸戦争でした。負傷した方々への対応では、お薬よりも耳たぶ灸など、様々なお灸を施したほうが即効性に優れ、メンタルの安定も望めることから、ずいぶん前から彼の地ではお灸が普及していったのです。
それから鍼ですが、35年前に間中先生という東洋医学会を開かれた鍼の名医に北里研究所東洋医学にて師事し、その後、間中病院外来医として鍼をしていました。これは数十年前にフランスのピアジェ博士という方が体系化し、広く普及しています。日本のいわゆる“つぼ”ではなく、〇〇ラインの何番といったように、お悩みによって打つべき場所を整理したものが多くの医師の間で共有されています。お灸も鍼も、欧米では即効性があり、かつ比較的安価な治療として馴染みのあるものとなっています。
ここでは鍼灸を医療として提供していますが、来院される方の中には、それで満足できない方もおられます。この春(2025年)より、筑波で平成8年まで学んだ鍼灸師も手伝ってくれることになりました。医療としての鍼灸だけではなく、リラクゼーションを主目的とした方々のためにもお役に立っていければと思っています。
院内処方も実施。各大学病院とも密に連携を取り、責任を持って診させていただける体制を構築

頻度の多いお薬や漢方については、院内での処方も行なっています。と言いますのも、この近辺には夜間にいらした患者さんにお薬を提供していただける薬局がないのです。夜間、すぐにでも必要という方にお薬がなかったら困りますよね。そこで夜間はお薬をこちらで用意して、その場でお渡しできるようにしているのです。今は咳を伴う感染症が流行っていますが、漢方を適切に使えば症状も早く改善しますので、それも院内でお薬を扱っている理由なのです。
なにぶんにも急遽作ったクリニックですから、画像検査の機器はまだ整備できていない面があります。そのニーズを満たすため、お茶の水にある画像診断専門のクリニックと提携し、すみやかに各種検査を行える体制をとっています。また連携という意味では、東京大学附属病院や順天堂医院をはじめとした各病院と密に連絡をとっています。今は腫瘍マーカーも同様で採血ひとつで、癌のリスクがどの程度あるかもわかる時代です。より詳細な検査や治療が必要な方は、大きな病院へすみやかに連絡を取り、診察を受けていただける体制も整えています。
何より患者さんの笑顔のために
冒頭に申し上げましたが、私は一般の医師の方々よりも、ほんの少し経験の幅が広い面があるんですね(笑)。医療ひとつとってみても、西洋医学と東洋医学の境界を設けることなく勉強を積んできておりますし、コンシェルジュとして幅広いお悩みにお応えしてきた経験もあります。その意味では、お身体のことはもちろん、患者さんが今直面しているお困りごとにどう付き合っていくべきか、アドバイスも差し上げられると考えています。私は患者さんの笑顔が何より好きなのです。それがなければ私は生きていけませんし、皆さんが笑顔になれるよう、少しでもお手伝いをさせていただければと思っています。
これから受診される患者さんへ
お身体が不調になると、心も病んでいきます。その逆もまた然りで、つらいことがあると、身体にも変調が起きてきます。片方だけでなく、人間はその両方をフォローしていかないと元気を取り戻せないのです。繰り返しになりますが、私は患者さんの笑顔を見るのが一番好きなことです。その笑顔を見るために精一杯努めさせていただきますので、心身の不調を少しでも感じたら、どうぞお気軽にお越しください。
※上記記事は2025年1月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
村上 敦子 院長 MEMO
- 出身地:埼玉県
- 趣味:シュノーケリング
- 好きな音楽:アニソン!
グラフで見る『村上 敦子 院長』のタイプ
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エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ![]() |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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