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中野 和歌子 院長

WAKAKO NAKANO

専門的な知識と経験をいかして働く人々の心の健康をサポート。患者さんと丁寧に向き合い、一人一人に適した治療を

産業医科大学卒業後、聖路加国際病院で初期臨床研修医を経て同大学精神医学教室へ。精神科医として幅広く経験を積む一方、うつ病の薬理遺伝の研究のためにドイツ留学を経験。産業医やクリニック勤務などを経て、2024年5月に浜松町にて開業。

中野 和歌子 院長

中野 和歌子 院長

ラベンダーメンタルクリニック 浜松町

港区/浜松町/浜松町駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

ドイツ留学を経験し、精神科薬物療法専門医に

中野 和歌子 院長

私は医師家系の生まれで、両親や祖父をはじめ親族のほとんどが医師でした。周囲から「医師になりなさい」と言われたわけではなかったものの、父からは「何か資格を持った職業につきなさい」と言われていました。物を作ることが好きだったため、当初は建築家になりたい気持ちもありました。最終的に地元の福岡県にある産業医科大学に進学しました。
ウイルス学の研究者であった父と小児科勤務医の母に対して、母方の祖父は九州の地で精神科病院を複数展開していました。両親が共働きで忙しかったこともあり、両祖父母には大変かわいがって育てられました。母方の祖母が大学時代に亡くなり、これが精神科に進む一つのきっかけになりました。私が精神科医になれば、何らかの形でお世話になった祖父を支えられるのではないかと思ったからです。研修医が終わる頃には今後の進路にはだいぶ迷いましたが、様々な病態が未知のままで領域も幅広い精神科に進むことにしました。
精神科の研修を始めた頃は研修医の頃に慣れ親しんだ内科や外科の治療方針を迅速に明確に決めていく医療と、様々なことが不明瞭に感じた精神科医療のギャップに戸惑いを感じました。「精神科医に向いて無いのかなあ……」と思うことも多く今後のキャリアの方向性には悩みながら研修していました。一方、そのような状況でもいろいろな経験を重ねるうちに“臨床精神薬理学”の分野に楽しさを見出し、論文を執筆したり、研究のためにドイツにあるマックス・プランク精神医学研究所に留学したりして知識を深めていきました。

お薬を適切に使用することで病気をきちんと治したい

中野 和歌子 院長

“臨床薬理学”とは、病気に対する合理的な薬物療法を確立するため、薬物が人の体にどのように作用するかを研究する学問です。私は主にうつ病の薬物療法について研究しており、大学病院では患者さんの症状に適した抗うつ薬の選択方法などを研究してきました。
そうした経験があるものですから「このお薬ではなくあのお薬を」「このお薬ならばこの量を」……お薬を適切に使用することでよくなる病気をきちんと治してさしあげたい、きちんとした診断のもとに適切な薬物療法を行いたい。そんなふうに考えたことがクリニックを開く後押しになりました。都内にある精神科クリニック勤務などを経て、『ラベンダーメンタルクリニック浜松町』を開設したのは2024年5月です。

専門的な知識と経験をいかして働く人々の心の健康をサポート

中野 和歌子 院長

当院では心の不調やお悩みに幅広く対応しておりますが、中でもうつ病・適応障害については経験と実績があります。ここ浜松町はたくさんのオフィスが集まっていますから、職場でのストレスを抱えてメンタルに不調をきたしている方は少なくないでしょう。軽度のうつ病・適応障害の原因が職場にあるならば、しばらくお仕事をお休みすることで症状の改善が期待できます。軽度のうつ病の場合は必ずしも薬物療法が必要ないこともありますが、中等度以上のうつ病の場合は抗うつ薬の使用が治療上は必要になってくることがほとんどです。
とはいえ精神科を受診される患者さんの中には「薬を飲むことに不安を感じる」とおっしゃる方も少なくありません。インターネットでいろいろ調べているうちに不安になってしまったり、以前にお薬を使用して副作用が出てしまったことがあったり、親しい方が薬漬けのような状態になってしまったり……など理由はさまざまです。私としては薬物療法を無理強いするつもりは決してありませんが、病態によっては薬物療法が必要な場合もありますので、その場合は、医学的に必要な理由を丁寧に説明します。また、例えば抗うつ薬の飲み始めは、うつ病の症状とあいまって、「吐き気、眠気」など多彩な症状が出ることも多いです。実際に副作用かどうかの判断は難しいところではありますが、もともとの症状と薬物の特徴、患者さんの気持ちを勘案して、治療を慎重かつ丁寧に進めていきます。

患者さんと丁寧に向き合い、一人一人に適した治療を

私は医師として診察をして診断をつけ、患者さんの症状に適したお薬をお出しします。しかし処方されたお薬を飲むか・飲まないかは患者さん次第というところがあります。うっかり忘れてしまうこともあるでしょうし、仕事などでお忙しくされている患者さんに1日3回の飲み薬を処方することはそもそも無理がある可能性もあります。私にできることは患者さんに納得感を持って治療を受けていただくことであり、納得してお薬を飲んでいただくことです。
一度決めたお薬を「ずっと飲み続けなければならない」ということは決してありません。不都合なことがあればその都度お伝えいただいて、治療内容を見直せばいいのです。そのためにはやはり患者さんとよくお話をして、どんなことでもお伝えいただけるような関係を築かなければいけないと思っています。限られた時間の中でも私にできる精一杯のことをさせていただきたいと思っておりますので、小さなことでも遠慮なくお話いただきたいと思います。

これから受診される患者さんへ

『ラベンダーメンタルクリニック浜松町』では、うつ病、適応障害、大人の発達障害(ADHD、ASD)の診断・治療を中心に、さまざまな心の問題に対応しています。私は医師であり、女性であり、2人の子どもを持つ母親でもありますので、月経や更年期にまつわる不調や子育てのお悩みなどもお気軽にご相談いただければと思います。診察は完全予約制となっており、お子さま連れでご来院いただいてもまったく問題ございません。院内はベビーカーもご利用いただけますので、何かお困りのことやご不安なことがありましたら遠慮なくご相談ください。

※上記記事は2024年6月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

中野 和歌子 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:福岡県
  • 趣味:旅行/旅行先のお土産をコレクションすること
  • 好きな本・愛読書:育児の本、発達障害に関連する本
  • 好きなアーティスト:Mr.Children
  • 好きな場所:自然の中
  • 好きな言葉:「もっと自由に」「ピンチはチャンス」

中野 和歌子 院長から聞いた
『うつ病』

ストレスに対するセルフケアが病気の予防につながる

うつ病の原因ははっきりと分かっていないものの、生まれ持った性質・環境・ストレスなどが重なり合って発症すると考えられます。主な症状としては、気分の落ち込み、興味・関心の低下、睡眠障害、食欲低下/増進、イライラ・不安などが挙げられ、これらの症状が2週間以上続いた場合に「うつ病」との診断がつきます。

うつ病と似た症状が現れる病気として適応障害があります。適応障害はストレスから遠ざかっている間は症状が現れないのに対し、うつ病は適切な治療を受けないかぎり症状の改善がみられないことが特徴です。

うつ病の薬物療法では、抗うつ薬が使用されます(根本療法)。また、うつ病に伴うさまざまな症状に対しては、抗うつ薬の効果が発現するまでに最低でも1から2週間の時間を要するため、その間は、抗不安薬や睡眠薬の使用が検討されます(対症療法)。うつ病は急に発症するわけではなく、心身の不調が積み重なって生じるものです。身体(頭痛や下痢など)、情緒(気分の落ち込みなど)、行動(酒量増大など)に何らかのストレスサインがみられたら、ストレスを上手に発散することが大事です。

グラフで見る『中野 和歌子 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION