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中尾 充貴 院長

MITSUTAKA NAKAO

内科・外科・精神科に対応する訪問診療クリニック。患者さんが思い描く「理想の人生」を医療から支えていく

東京慈恵会医科大学卒業後、研修を経て同大学附属病院の心臓外科に入局。その後10年にわたって心臓外科医として経験を積み、在宅医療の世界へ。2024年5月、足立区梅島にて開業。

中尾 充貴 院長

中尾 充貴 院長

よつばや在宅クリニック

足立区/梅島/梅島駅

  • ●訪問診療
  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●精神科
  • ●外科

大学病院で経験を積み、多くの心臓手術を執刀

中尾 充貴 院長

私は千葉県柏市の生まれで、実家では消化器外科医の父がクリニックを開いていました。父の背中を見て育つうち自然と医療を志すようになり、小学校の卒業アルバムには将来の夢を「医師」と書きました。東京慈恵会医科大学を卒業後に外科へ進んだことも父の影響があったように思います。
一口に外科と言っても呼吸器、循環器、消化器などいろいろあるなか、私が専門に選んだのは心臓外科でした。大学の授業でも心臓の勉強が一番楽しかったですし、自分の治療にきちんとした結果がついてくる点にもやりがいを感じました。また研修医の頃、重い心不全のため若くして亡くなった患者さんを担当したことがあり、「この子を救えるようになりたい」という一心で連日のように手術を執刀し、心臓外科医としてのキャリアを重ねていきました。

心臓外科医としての知識や経験を踏まえて訪問診療の世界へ

中尾 充貴 院長

大学病院を退き、在宅医療を担うようになったのは医師になって12年ほど経った頃でしょうか。ある時ふと、手術後を受けてご自宅に戻った後の患者さんに思いをめぐらせたことがありました。自分が手がけた手術で健康を取り戻された患者さんも、やがてほかの病気を患うことがあったり、年齢を重ねて外出が難しくなったりすることがあるかもしれない。そんな時、もしも自分なら「人生の最期は住み慣れた我が家で過ごしたい」と思い、自宅で療養されている患者さんやご家族を支えたいと考えるようになりました。以前から手術を受ける患者さんの全身管理を行っていましたが、開業に向けてさらに訪問診療クリニックで経験を積み、2024年5月に『よつばや在宅クリニック』を開きました。
訪問診療とは、定期的に患者さんのもとを訪れて診察や検査などを行うことをいいます。急な体調不良など患者さんからの要請を受けて診察に伺う往診とは異なり、あらかじめ作成した診療計画に基づいて患者さんの健康管理などを担います。このようにお話すると「訪問診療医=内科医」のような印象があるかもしれませんが、訪問診療では床ずれの処置をしたり、傷の手当てをしたりする場面も多くあり、心臓外科医として培ってきた技術や経験が非常に役立っています。何より私たち人間にとって一番大事な「心臓」に関する専門的な知識を持ち、適切な診療を行える点は訪問診療を行う上で大きな強みになっています。

内科・外科・精神科に対応する訪問診療クリニック

中尾 充貴 院長

当院が訪問診療に伺うのは足立区梅島を中心に半径16km以内、都内の主なエリアは足立区、葛飾区、荒川区、北区、墨田区、埼玉県では八潮市などからご依頼をいただくことがあります。当院では、「苦しんでいる患者さんがいるならばすぐにでも駆けつける」との考えのもと、できるだけフットワーク軽く、素早い対応を心がけています。
診療面では内科と外科に加えて、精神科にも対応していることが特徴です。ご高齢の患者さんは体の病気のほかに認知症があることも少なくないため、精神保健指定医であり認知症の専門家といえる本間医師にも診療をお手伝いいただくことにしました。訪問診療を受けられている患者さんであっても「精神科だけは外来で」というケースが多いようですから、ご自宅に居ながら内科・外科・精神科の診察を受けられれば患者さん側のご負担も軽くなるものと期待しています。

患者さんが思い描く「理想の人生」を医療から支えていく

私の母校・東京慈恵会医科大学の建学の精神に「病気を診ずして病人を診よ」というものがあります。この言葉どおり診察の際には患者さんという「人」をみて、患者さんが「こういう人生にしたい」と思い描く理想形を医療から支えたいと思っています。病院に入院していたらできないこと、家で過ごすからこそ実現できることを叶えるお手伝いができたら嬉しく思います。
研修医時代に私が出会った患者さんは、17歳という若さで亡くなりました。救急車で搬送されてから一週間も意識が戻らないままだった彼女のベッドサイドは、同級生から届いた色紙や写真で埋め尽くされていました。その光景を目にした時から、私は患者さんの身に起こったことを自分事として捉えるようになりました。そしてそれ以降、患者さんのことを自分の家族や親族だと思って診察するようになりました。患者さんのご希望を尊重するのはもちろんのこと、患者さんを支えるご家族へのリスペクトを忘れずに、皆さまの生活をしっかりと支えていきます。

これから受診される患者さんへ

私は、患者さんが余計な心配をせずに安心して家で過ごすための診療をご提供したいとの思いでこのクリニックを開きました。おかげさまで開業以来たくさんのご依頼をいただき、訪問診療に対するニーズの高さを改めて感じています。開業から数か月が経過した今、私たちが目指すのは「患者さんの思いを叶えられるクリニック」になることです。患者さんが思い描く理想の人生を現実のものにする……、そのお手伝いをさせていただけたら幸いです。

※上記記事は2024年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

中尾 充貴 院長 MEMO

  • 出身地:千葉県
  • 出身大学:東京慈恵会医科大学
  • 趣味・特技:ダイエット
  • 好きなゲーム・好きなマンガ:『龍が如く』/『進撃の巨人』
  • 好きな場所:「露天風呂付きの温泉宿で子供と一緒にいること」

中尾 充貴 院長から聞いた
『うっ血性心不全』

動いたときに生じる「息切れ」は心臓の病気のサインかも?

ヒトの心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を担っています。しかし何らかの原因で心臓の機能が低下し、心臓から血液を送り出せなくなると、体のさまざまな場所に水がたまってしまいます。この状態を「うっ血性心不全」といい、心不全と呼ばれるものの多くは「うっ血性心不全」を指します。足に水がたまるとむくみを引き起こし、肺に水がたまると息切れを自覚するようになります。「少し動くと息切れがする」というのは心臓の病気の代表的な症状です。

治療では利尿剤を使用して体にたまった水を体外に排出することが一般的です。一方で根治を望む場合には手術が選択される場合もあります。うっ血性心不全は肥満や高血圧などの生活習慣病が原因で発症することが多くあるため、塩分を控えるなど食生活を見直したり、運動習慣を身に付けたりすることが病気の予防につながります。

グラフで見る『中尾 充貴 院長』のタイプ

エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION