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病院にはWi-Fiを導入すべき?メリットや導入する際のポイントを解説

「病院でWi-Fiを導入するとどんなメリットがあるのか?」

「病院でWi-Fiを導入する際のポイントは何か?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

病院でのWi-Fi導入に関してはさまざまな意見が聞かれ、何を参考に判断すれば良いのか迷ってしまうのも無理はありません

そこで、本記事では病院でのWi-Fi導入に関するメリットや導入する際のポイントを紹介します。

記事の後半では、Wi-Fi導入をサポートしてくれる業者の選び方やおすすめの業者も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

病院のWi-Fi導入に関する現状

まずは、病院におけるWi-Fi導入に関する現状を見ていきましょう。

「電波環境協議会 医療機関における電波利用推進委員会」による「2020年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査の結果」をもとに解説します。

この調査では、Wi-Fiを導入している医療機関の割合は71.2%、また患者が利用できるWi-Fiを導入している医療機関の割合は30.9%であるとされています。

したがって、およそ70%の医療機関では患者向けのWi-Fiを導入していないと回答し、およそ30%の医療機関は全くWi-Fiを導入していない、そしてこれからも導入する予定がないと回答しているのです。

Wi-Fiを導入しない理由の1つに、Wi-Fiを使用することで医療機器に影響を及ぼし、診療が滞ってしまうことが挙げられます。

しかし、総務省の調査(「医療機関における安心・安全な携帯電話利用環境構築に関する調査」報告書)によると、Wi-Fiによる影響は微々たるものであることが分かっています。

具体的には、多くの医療機関で導入されている医療用PHSよりも出力が弱いことが分かっており、医療機関で用いる分にはほとんど影響がありません。

そのため、Wi-Fi導入による医療機器への影響に不安を感じている方は、あまり心配をする必要がないことを理解しておきましょう。

病院へのWi-Fiの導入で得られるメリット

病院へのWi-Fiの導入で得られるメリットは、以下の3つです。

  • 業務の効率化
  • 患者さんのストレス軽減
  • 医療機器の不具合が減る

1つずつ見ていきましょう。

業務の効率化

1つ目は、業務の効率化です。

Wi-Fiを用いることで、電子カルテを含めたシステムを安全にかつ安定的に使えるようになります

特に電子カルテを本格運用するにはWi-Fiの利用が必須だといえるため、必ず導入しましょう。

また、容量が大きく共有に苦労するデータも、Wi-Fiがあれば場所を選ばずにどこでも共有できるようにもなります。

したがって、これらの効果により業務の効率化が実現できるのです。

患者さんのストレス軽減

2つ目は、患者さんのストレス軽減です。

院内では、患者さんはほとんどの場合で待ち時間が発生します。

病院での待ち時間では、本を読んで暇をつぶしている方が多く見受けられました。

しかし、スマートフォンの普及により、ほぼ全ての患者さんが待ち時間にスマートフォンを操作するようになりました。

スマートフォンの契約形態は様々ありますが、使い放題でない方は通信量を気にするため、なるべくWi-Fiに接続したいと考えるはずです。

そのため、病院でWi-Fiに接続できなければ、通信量を気にしながらスマートフォンを操作するか、スマートフォンを操作できず暇を持て余してしまうことになります。

これではストレスのもとになってしまうため、患者向けのWi-Fiを導入することで患者のストレスを軽減する効果が見込まれるでしょう。

医療機器の不具合が減る

3つ目は、医療機器の不具合が減ることです。

病院に患者向けのWi-Fiを導入していない場合、個人が所有しているポケットWi-Fi等を持ち込んで通信をすることが考えられます。

しかし、個人向けのWi-Fiを持ち込んで使用してしまうと、業務用のWi-Fiとの間で電波のトラブルが起きるケースがあるのです。

なかなか気づきにくいのですが、医療機関を円滑に運営する上で、支障をきたす恐れがあるため、注意してください。

病院にWi-Fiを導入する際のポイント

病院にWi-Fiを導入する際、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 安定性があるか
  • 万全なセキュリティであるか
  • 価格が適正か

1つずつ解説します。

安定性があるか

1つ目は、安定性があるかどうかです。

病院は面積こそ広くない場合もありますが、さまざまな部屋に分けられているため、Wi-Fiを安定的に提供するのが難しいといえます。

しかし、安定的にWi-Fiの提供ができなければ、業務に支障をきたしたり患者さんのストレスを増やしたりすることにつながるため、安定性は非常に大切です。

安定性のあるWi-Fiを選ぶには、費用がやや高額になる可能性もありますが、必要経費だと考え削減しないようにしましょう。

万全なセキュリティであるか

2つ目は、万全なセキュリティであるかどうかです。

Wi-Fiを導入すれば、Wi-Fiを用いて電子カルテ等の操作をすることになります。

電子カルテを含めた病院の情報には多くの個人情報が含まれています

セキュリティが脆弱なWi-Fiを使うと、これらの個人情報が流出してしまう可能性があるのです。

そのため、万全なセキュリティであるかは、必ず確認してください。

価格が適正か

3つ目は、価格が適正かどうかです。

先ほど、安定性について触れた中で、やや費用が高額になる場合でも、費用を削減すべきでないことをお伝えしました。

しかし、必要以上に費用が高額になってしまい、経営を圧迫してしまうのは避けるべきでしょう。

あらかじめ予算を設定した上で、その範囲に収まるように調整することが大切です。

病院にWi-Fiを導入する業者の選び方

病院にWi-Fiを導入する業者と選び方には、以下の2つのポイントを確認しましょう。

  • 実績があるか
  • サポートが充実しているか

1つずつ解説します。

実績があるか

1つ目は、実績があるかです。

Wi-Fiの導入業者であっても、病院でのWi-Fi導入には精通していないかもしれません。

病院でのWi-Fi導入を経験したことがなければ、病院ならではのポイント・注意点を把握していない可能性もあり、導入後に問題が発生することも考えられます。

そのため、病院でのWi-Fi導入の実績があるかを確認しましょう。

サポートが充実しているか

2つ目は、サポートが充実しているかです。

Wi-Fiを導入すると、定期的なメンテナンスの必要があります。

しかし、院内にWi-Fiに詳しい人がいなければメンテナンスをするのは難しいため、導入業者にサポートをしてもらうことが望ましいでしょう。

また、急なトラブルが発生する可能性もあり、その際に迅速なサポートをしてもらえるかどうかも大切です。

そのため、サポートが充実しているかどうかも確認しておきましょう。

病院のWi-Fiでおすすめのサービス3選

ここでは、病院のWi-Fiでおすすめのサービスを3つ紹介します。

  • POPCHAT-X
  • ELECOM Wi-Fi導入サービス
  • BUSINESSぷらら 院内向けインターネット接続サービス

1つずつサービスの内容を見てみましょう。

POPCHAT-X

1つ目は、POPCHAT-Xです。

POPCHAT-Xには、以下の4つのプランが用意されています。

  • 安定&付加価値モデル
  • 不正利用対策モデル
  • 外部連携モデル
  • サブスクモデル

Wi-Fiを導入する際に何を重要視するのかは、それぞれの状況によって異なるはずです。

そのため、目的に合わせて適切なプランを選ぶのが望ましいといえるでしょう。

詳しくは、以下のリンクから公式HPをご覧ください。

公式HPを見てみる

ELECOM Wi-Fi導入サービス

2つ目は、ELECOM Wi-Fi導入サービスです。

Wi-Fiを導入するための工事にかかるお金の見積もりを無料で行ってくれるため、あらかじめかかる費用が分かった上で契約できます。

また、導入から運用、保守点検まで、全てワンストップで対応しているため、迅速かつ的確な対応ができます。

より詳しい情報は、以下の公式HPをご覧ください。

公式HPを見てみる

BUSINESSぷらら 院内向けインターネット接続サービス

3つ目は、BUSINESSぷらら 院内向けインターネット接続サービスです。

医師向け・患者向けのどちらにも対応しており、便利に利用できるWi-Fi提供サービスとなっています。

メーカーフリーのWi-Fiであるため、初期費用を安く抑えることができ、お手軽に利用できるでしょう。

また、導入時には電波の調査を行うため、医療機器への影響を考慮した上で導入できます。

詳しくは、以下の公式HPをご覧ください。

公式HPを見てみる

まとめ

今回は、病院でのWi-Fi導入に関して解説しました。

医療機器への影響が心配されることが多くありますが、医療用PHSが使える環境であれば問題なく使えます

さらに、業務の効率化や患者さんの満足度向上につながるため、積極的に利用することが望ましいといえるでしょう。

ぜひ今回の内容を参考にしながら、Wi-Fi導入を進めてみてください。