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辻 弘一 院長

KOUICHI TSUJI

常に動物の側に立った診療を実践。患者さんを安心させられるホームドクターを目指す。

獣医師となったのち、故郷の北海道から上京し、都内の動物病院で経験を積む。その後、高田馬場駅や西早稲田駅に近い場所に開業。

辻 弘一 院長

辻 弘一 院長

辻記念動物病院

新宿区/高田馬場/高田馬場駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ハムスター
  • ●フェレット
  • ●ウサギ
  • ●鳥

新宿高田馬場で50年以上。動物医療に尽力。

辻 弘一 院長

 戦後、満州から北海道に引き上げ、家族は農業を営みました。当時国民の食料、特に蛋白源が乏しく畜産業の発展が期待され畜産獣医師の育成が叫ばれていました。そうした中で私が獣医師となったことから、町を挙げて歓迎されました。しかしながら、私の酷い幼児体験から、「食べる動物の医療」にはとても無理があり、期待に背き家を出て上京しました。東京には親戚も知人もなく、住み込みの牛乳配達をやりましたが一週間ほどで運よく「動物病院」を見つけ、勿論住み込みで研修をさせていただきました。以来50年以上開業医として今日に至っております。当院はJR西武新宿線・山手線・東西線「高田馬場駅」、副都心線「西早稲田駅」より徒歩5分圏内にあり、大変利便性の良い所だと思っています。

人の医療と異なる動物医療特有の視点とは?

辻 弘一 院長

 動物の医療と人の医療は科学的にも技術的にも似ていますが、大きく分けて二つの違いがあります。
 一つ目は、動物が言葉を持たないことです。「いつから」「どこが」「どのように」と言った「自覚症状」を告げることができません。これは診断上大きなハンディキャップとなります。そこで飼い主さんは「普段との少しの違い」や「心当たり」などを「動物に代わって」獣医師に伝えます。獣医師はさらに細かく聞き取り、視診・触診・聴診を絶対的基本に置き「いつから」「どこが」「どのように」と言った自覚症状を「動物に代わって」飼い主さんに「しゃべる」、これが獣医療の原点です。こうしたことを常に動物の側に立って実践できるかが問われます。
 二つ目は、人の医療は救命が最優先でどのような事情や状況があっても変わりません。一方、動物の医療は患っている動物の側に立って治療や予防の方法をいくつか飼い主さんに説明します。次に飼い主さんにその中から選んでいただき、同意を得てから医療を行います。つまり「インフォームドコンセント&インフォームドチョイス」は獣医療に欠くことのできない素晴らしい医療なのです。いかなるケースでも動物の側に立って実践できるかが獣医師の倫理観によるところです。

飼い主さんの言葉こそ最大の情報源。

辻 弘一 院長

 前述のとおり動物は言葉を持ちません。診察はいつも飼い主さんが動物に代わって「しゃべる」ことから始まります。こうしたことの橋渡しは当院であれば「問診票」ということになります。ホームページからダウンロードできる問診票には、たとえば、下痢の内容や食欲や排尿などの指標に印レ点を入れるだけで、ペットに代わって獣医師に「しゃべる」ことに繋がります。獣医師は綿密な診察と検査を行い、動物に代わって飼い主さんに「しゃべる」ということを絶対的な価値観として診療に携わります。
 動物は病気を隠す本能を今でも持っています。弱みを見せれば攻撃の的になり、身の危険に及ぶからです。病院に入り診察台の上に置かれる前にできるだけ本当の状態を診るため当院では全てガラス張りにしています。表から中が丸見えですが、多少異和感はあっても情報量がはるかに多く得られる可能性を重視しています。

どんな病気であっても安心を届けたい。

 獣医療は多くの知識や経験、わずかな変化も見逃さない観察力、深く読込む洞察力、などの総合力が必要です。こうした「診察力」により半数以上の病名が推定可能です。検査機器の使用はそうした病気の裏付けを得るために行います。一方では検査結果から多くの診断が得られます。診察と検査はこうした相関性をもって診察の精度を高めています。ただし検査に頼り過ぎないようにすることが肝要です。できるだけ、ピンポイントで検査をする事が人にも動物にも優しい医療だと私は考えています。
 そうした中でも私たちの医療レベルを超えた病気は専門医や高度医療に紹介させていただき、その後又私どもの病院で通常の診療を行うシステムがあります。こうしたことを提案することで、どのような病気になられても安心されるホームドクターを目指しております。

これから受診される患者さんへ。

 日本人が動物を可愛がることは世界的にも有名です。しかしながら、過保護や溺愛は飼い主と動物の関係を悪化させてしまいます。特に犬は家族を含め群れで生活する習性を今でも持っています。その群れでリーダーに従って暮らすことが安心な暮らし方なのです。過保護や溺愛は逆に動物がリーダーとなり、動物の安心な環境が崩れ、飼い主と動物の関係が壊れます。飼い主は必ず動物のリーダーとなるように動物との関係を保つことが必要です。

※上記記事は2015年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

辻 弘一 院長 MEMO

  • 出身地:北海道
  • 趣味:動植物との触れ合い
  • 好きな言葉:自然体
  • 好きな音楽:クラシック
  • 好きな場所:地中海

グラフで見る『辻 弘一 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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