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下生 健介 院長

KENSUKE SHIMOU

動物のわずかな仕草と変化を見逃さない。小鳥が運動できる放鳥室を完備したクリニックで獣医療を提供し、日野地域に貢献する

獣医学部卒業後、複数の動物病院や動物医療センターでの勤務医を経て2024年『日野カワセミどうぶつ病院』を開院。

下生 健介 院長

下生 健介 院長

日野カワセミどうぶつ病院

日野市/新町/日野駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●鳥

恩師の言葉に従い、弱く小さな動物が生きる助けに

下生 健介 院長

私が獣医師を志したのはただシンプルに、幼少期の頃から生き物が好きという理由が大きいです。これまでにキャバリアや猫、ハリネズミ、ハムスター、テグーと暮らしてきました。小鳥もセキセイインコ、オカメインコの飼育経験があります。蛙を捕まえて学校で飼育をしたこともあり、その頃から獣医になりたいという気持ちは漠然とありました。中学に入ってキャバリアを飼い始めましたが、後に病気で亡くしてしまった経験もあります。また私自身が高校入学前に事故に遭い、しばらく入院していた時期があり、その病床で剣道部の恩師の「弱者に優しく」という言葉が思い起こされて、自分よりも小さくて弱い動物の生きる助けになりたいと思ったのです。事故で死なず生かされたことに、自分なりにそのような意味を見出しましたね。獣医学部を卒業後は、複数の動物病院や動物医療センターに勤務し、経験を積みました。24時間対応の動物病院では救急医療に対応し、難症例も含め、多くの症例に対応し研鑽を重ねました。そうした中で開業を意識し、地域レベルでの獣医療に貢献したいと思い、2024年に『日野カワセミどうぶつ病院』を開院するに至りました。

動物病院に稀な「放鳥室」を完備。小鳥の運動環境を整備

下生 健介 院長

『日野カワセミどうぶつ病院』では犬や猫のほか、小鳥や小動物などのエキゾチックアニマルの診療も対応しています。怪我や病気の一般診療から予防診療、避妊去勢手術、健康診断など日頃のケアまで、広く診療しています。当院の特徴のひとつですが、動物病院としては珍しい放鳥室を設け、お預かりした小鳥の子を運動させられる環境を整えています。鳥を飼われている方はみなさん室内で放鳥し、運動させる時間を設けていると思いますが、動物病院で鳥をお預かりする場合、大抵は放鳥せずにケージの中で餌を食べて暮らしてもらうことが多いです。ハンドリングができるかどうかも関わってくるところですしね。当院の放鳥室はそれほど広くはありませんが、小鳥サイズの子たちであれば充分に運動ができるスペースを確保しています。犬が散歩をしたり、猫が歩き回ったりするように、やはり鳥も飛んで運動したほうが代謝も活発になります。小鳥の子が、ずっとケージの中にいてストレスを溜めすぎることがないよう配慮した環境を整えています。

些細な変化も見逃さないようにして、動物を繊細に扱う

下生 健介 院長

動物全般に言えることですが、動物は私たち人間と同じ言葉を話してコミュニケーションが取れるわけではありません。いつも一緒に暮らしている飼い主さんに動物の変化について詳しくお伺いしますが、動物が実際どう感じているのか、本当のところは動物にしかわからないものです。だからこそ、診療中も動物の挙動から決して目を離さないように気をつけています。動物は体が小さければ小さいほど、変化が急激に訪れるものです。犬や猫は人間と比べればその傾向が強く、鳥はさらにデリケートで、外からの刺激で一気に状態が悪化してしまうこともあります。私たちの手で過剰に触れてしまうことがかえって危険を招くことにもなり得ますので、診察や処置を行う際も、動きを抑えようと無理に保定しすぎることがないように意識しています。もちろん必要な検査や処置はしますが、鳥の様子や反応を見ずに治療することは好ましくありません。鳴き声、首を曲げて傾眠してないか、体温が下がって膨羽の状態になっていないかなど注視します。もちろん鳥だけではなく、犬や猫、そのほかの動物も、異常があれば必ず何かしらの兆候が見られるものですから、些細な変化も見逃さないよう動物と向き合うように心がけています。

自然豊かな日野の地域で、保護団体にも貢献していきたい

私は大阪の生まれですが、子どもの頃から東京で育っています。野鳥や野生動物が好きなので、自然が豊かなところで開業したいなという気持ちがありました。多摩川のあたりは野鳥も多く、水鳥も泳いでいますね。のどかで緑が多いのも日野の魅力だと思います。この辺りはペットホテルや動物病院の数があまり多くないということですし、この地域のみなさまのお役に立てればと思い、開院を決めました。将来は野生動物の保護ボランティアのお力になりたいという展望もあり、『日野カワセミどうぶつ病院』の内覧会ではNPO法人の方に来ていただいて小鳥の譲渡会も開催しました。私も努力を怠らず、動物の扱い方や獣医療の知識など、今後さらに身につけていきたいです。日野の地域のみなさんに貢献しながら、そうした団体にも携わっていける人材育成ができる動物病院にしていきたいですね。

これから受診される飼い主さんへ

『日野カワセミどうぶつ病院』はJR中央線日野駅より徒歩5分のところにあり、犬、猫、小鳥、ほか小動物の診療に対応しています。院内には珍しい放鳥室も設け、鳥さんが運動できるスペースを確保しています。動物は飼い主のみなさんにとって大切なご家族です。病気や怪我でお困りの方は、どうか諦めずにご相談ください。日野のみなさんに獣医療を提供し、地域に貢献できれば嬉しく思います。どんな些細なことでも、飼い主さんの不安を払拭できる動物病院であり続けることが目標です。動物のことでお悩みがあれば、どうぞお気軽にご来院ください。

※上記記事は2024年3月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

下生 健介 院長 MEMO

  • 出身地:大阪府
  • 趣味&特技:クライミング、ダンス、自転車
  • 好きな映画:『ライオン・キング』
  • 好きなアーティスト:SKY‐HI
  • 好きな場所:立日橋(たっぴばし)
  • 好きな言葉:弱者に優しく、自分にも優しく

下生 健介 院長から聞いた
『犬の皮膚病』

原因に合わせ的確な対処を。かゆみには飲み薬や注射薬が奏功

犬の皮膚病に関して原因は様々ですが、外的要因と内的要因に分けられます。外的要因はウイルス、細菌や真菌、寄生虫や温度、紫外線などが挙げられ、内的要因は免疫力の低下や先天性の疾患などに起因します。症状はかゆみを引き起こすものもあればそうでないものもあり、赤くなるもの、白くなるもの、できもののように腫れるものなどがあります。治療法は細菌であれば抗生剤、真菌であれば抗真菌薬、寄生虫であれば駆虫薬など、原因に合わせた対処をし、同時に皮膚のケアをしなければいけません。栄養として亜鉛やビタミンなどを充分に摂取し、かゆみが出る場合は掻いてしまうと炎症が長く続いてしまうので、飲み薬や注射薬でかゆみを根本から絶つことも必要です。日頃から皮膚を清潔にし、寄生虫が活動しやすい季節には予防薬を投与する、温度と湿度に気を配り細菌や真菌が繁殖しにくい環境にすることも大切ですよ。

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