大塚 敏夫 院長
TOSHIO OOTSUKA
飼い主さんと動物の利益を最優先に考え
苦痛を感じさせないということにより力を傾ける
大学を卒業後、板橋にある動物病院に勤務。1992年に『大塚動物病院』を開院致しました。
大塚 敏夫 院長
大塚動物病院
練馬区/石神井台/大泉学園駅
- ●犬
- ●猫
医学的な興味と、動物に囲まれた生活の中から、自然とこの道を志す
私は動物に囲まれて育ちました。今はこの辺りも住宅街になっていますが、昭和30年代、40年代の頃は周囲に農家さんも多く、私の家でもニワトリを飼っていて、卵をとったりしていたものです。野良犬や野良猫も自由に我が家に出入りしており、そんな環境に日頃から接していたということもあったかと思います。
医学的な興味は、子供の頃からありました。よく親が子供に図鑑や辞典を与えますでしょ。普通の男の子は車や乗り物の本に夢中になる。ところが私はどういうわけか、解剖図が載ってるような医学的な関係の本ばかりをぼろぼろになるまで読みふけっていました(笑)。「なぜそうなのか?」ということは説明出来ることではないのですけども、医学的な興味と、おまけに動物に囲まれた生活の中から、自然とこの道を歩みだしたという形かと思います。
大学を卒業後、板橋にある動物病院に勤務しました。そちらは症例数にして1日に100件を数える事もあるほど患者さんの多いところだったのですが、院長先生が度量の広い方で、私のような若い獣医師も色々と任せてもらえました。もちろん当時は経験がありませんからなんやかやと失敗もあるのですが、その都度フォローをしていただき……今振り返ってみてもその時の4年間というものは非常に大きな財産になっています。
1992年に『大塚動物病院』を開院致しました。幸運なことに実家の敷地が意外と広かったものですから、両親が住んでいた家の前、開業に適した道路側を使わせてもらい、生まれ育った地での開院と相成ったのです。
飼い主さんと動物の利益を最優先に考える、という姿勢を大切に
今の時代、飼い主さんが望むならばより高度な医療も選択可能です。実際それをご希望される方は年々増えてきていますし、当院においてもご希望の方にはその方面で実績をあげておられる大学や他院の先生を紹介させていただいています。その為にもアンテナは常に張っている必要がありますね。大事なのは、飼い主さんと動物の利益を最優先に考える、という姿勢ではないでしょうか。
とはいえ、そこまで高度な医療をお望みではない方、安らかな最期を看取ってあげたいというご希望の方については、こちらで最期までお世話させていただくつもりです。最近の傾向として、飼い主さんご自身がお年を召され、動物病院に連れて来る事が出来ないという方も多いのです。当院ではピックアップ方式と言っていますが、ご自宅にうかがい、動物を病院まで連れてきて必要な検査や処置をおこない、それからまたお返しにあがるという往診の形をとっています。
人も動物も共に幸せになれること。病気を治すことはもちろんなのですが、同時にそれが飼い主さんの側に負担になりすぎないように配慮しなければなりません。人と動物がセットで最大公約数的な幸せを得るにはどうすれば良いのかということは常に考えています。
苦痛を感じさせないということにより力を傾けていきたい
一昔前に比べれば長生きをする動物が増えてきていますので、加齢に伴う病気が増えている感があります。ワンちゃんの場合はがんがそれに相当し、ネコちゃんの場合は腎臓が弱ってくる子が多い傾向がありますね。
私の場合、特定の病気に対して臨むという姿勢ではなく、ペインコントロール、苦痛を感じさせないということにより力を傾けていきたいと考えています。やはり動物である以上、人より先に逝ってしまうことは避けようがないことです。だからこそ、その最期を迎えるにあたり、出来る限り安らかに送ってあげたいと思うのです。がんの末期の痛みや皮膚の表面に出来るがん等は、動物はもちろん、看護をする飼い主さんにとっても苦しさを伴うものとなります。そうした苦痛を最小限の負担でどれだけ楽にさせてあげられるか。ペインコントロールの重要性を日々感じるようになってきていますし、その分野での研鑽を積んでいきたいと強く思っています。
人がどれだけ動物と共に幸せに生きて暮らせていけるのかということ
その動物の最期を看取ってしばらくし、また飼い主さんが新しい動物を連れてきてくださった時は、やはり嬉しく思いますね。飼い主さんにとって当院の対応や治療が間違いではなかったのだということを再認識するというのでしょうか。
「二度と動物を飼いたくない」という気持ち、または亡くなった時のショックが後を引くケースでは、納得した最期を見送れなかったということも大きいように思います。例えば、動物病院側の対応に不信感を持たれてしまったですとか、あるいは、その動物があまりに強い苦痛を感じながら亡くなったという場合です。
獣医療とは、最終的には人のための仕事であると私は思っています。人がどれだけ動物と共に幸せに生きて暮らせていけるのかということ。それを考えますと、その最期、別れの際を少しでも穏やかに迎えられるよう力を尽くすことが、我々に課せられた使命だと考えています。
これから受診される患者さんへ
動物は言葉を話すことが出来ません。だからこそ、小さな変化でも何か気づかれたら早めに教えていただきたいですね。やはり、毎日一緒にいる飼い主さんが感じる動物の変化は、正鵠を射ていることが多いのです。そのサインを早めにご相談していただきたいですね。
動物病院を敷居が高いものとお考えの方は少なくないのではないでしょうか。ちょっとした相談をしても費用が掛かるのでは?といった具合にです。当院では、お話をうかがうだけなら費用が掛かるというようなことはありません。散歩帰り、気になったことをちょっと話してみる、といった感じでご利用いただきたいと思っています。
※上記記事は2014.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
大塚 敏夫 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:ドライブ
- 好きな本:京極夏彦
- 好きな映画:グッド・ウィル・ハンティング
- 座右の銘:適材適所
- 好きな音楽:ロック、洋楽全般
- 好きな場所:北海道
グラフで見る『大塚 敏夫 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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