長坂 佳世 院長
KAYO NAGASAKA
動物たちへのリハビリテーションで
失った機能の早期回復をめざす
大学卒業後、自らの鍼治療をきっかけにリハビリテーションの必要性を感じてアメリカへの留学を経験。米国内のリハビリテーション資格を取得し、「東高円寺駅」そばに開業。
長坂 佳世 院長
D&C Physical Therapy
杉並区/和田/東高円寺駅
- ●犬
- ●猫
自らの経験をもとに東洋医学を学び、動物医療にいかす
最初は実家の電気屋を継ごうと思っていたんです。でも、物理がすごく苦手で進路に迷っていた時、麻布大学の推薦をもらった予備校の同級生に勧められて私も受験をしました。
ですので、獣医師の世界がこんなにも大変だというのを知ったのは勤務医になってからのことでした。大学では外科の研究室に籍をおいていましたし、命を扱う仕事ですから、大変なことはわかっているつもりでしたが予想以上でしたね。
リハビリの道へ進むきっかけは鍼でした。たまたま私自身が腰を傷めて鍼治療受けた時期と、当時勤務していた病院の院長から「鍼に興味はないの?」と言われたタイミングが一致したこともあり、フロリダにある『CHI Institute』での受講を決めました。
東洋医学を学んでいく中でまた「ワンちゃんにもリハビリが必要なのでは?」と思うようになったんです。
その後テネシー大学公認のリハビリテーション資格である『CCRP』を取得し、『ゼファー動物病院』の上條先生をはじめ沢山の先生方のご協力を得て、2013年に、東京メトロ丸の内線東高円寺駅から徒歩2分のこの場所に、『D&C Physical Therapy』を開院し、現在に至っています。
失った機能を回復させるリハビリテーションを専門に
病院内でリハビリテーションを行っているところはありますが、独立したものとしてはまだ当院だけかもしれませんね。
リハビリが必要なケースには、主に整形疾患や神経疾患の手術を受けた子達が該当します。それから、様々な理由により手術を選択出来なかった子達や手術をしなくても良いケースです。リハビリは手術という手段に代わるものではありません。今ある機能を維持していくことに役立ちます。人の場合でも片足が悪くなると反対の足に体重が掛かり、そのまま放っておくと今度は他の場所に“ひずみ”が生じてくることになります。そのひずみを出さぬよう回復のサポートをするのもリハビリの重要な役割ということになります。
さまざまな工夫をしながら、機能の早期回復に努める
椎間板ヘルニア等の手術を受けた際、ワンちゃんのなすがままにしていては回復はおぼつきません。人が支えてあげて立たせていくことからスタートしていきます。立つ姿勢を再び覚え直してもらうということになります。
今、首のヘルニアの手術を受けたダックスの子がいます。この子はすごく良い子なんですが、あまり活動的でないため、放っておけば寝たきりになってしまう可能性があると外科医から心配されていました。そこでまず車イスを使うことにしました。車イスを使えば転ぶ危険がないので安全に歩行を開始できます。結果は驚くものでした。半年くらい経って歩けるようになればと思っていたところ、1ヶ月くらいでスタスタと歩けるようになったんです。
とはいえ、リハビリをおこなえば誰もが必ず望むゴールへとたどり着けるわけではありません。リハビリは魔法ではないということをご理解していただいた上で、機能の早期回復に取り組んでいきたいと考えています。
動物たちと飼い主さまのペースにあわせたアドバイスを
通院のペースは平均週に1回。となれば大きなウェートを占めるのが自宅での過ごし方ということになり、具体的には飼い主さまがその子にどれだけ時間を掛けられるのかということが重要になってきます。ただし、そこで無理をする必要はありません。必ずしも外で散歩させることにこだわることはなくて、例えば、短い時間でも家の中で支えてあげて歩かせてあげるだけでもいいですし、テレビを見ている時に膝の上に乗せてもらうだけでも充分な訓練になります。飼い主さまがそれまでの生活を犠牲にすることは双方にとってあまり良いことではないと考えていますので、負担が少なく続けていけるようにということを意識してアドバイスさせていただいています。
その子が飼い主さまと一緒に楽しめるようなリハビリを提案していきたいと考えています。
これから受診される患者さんへ
リハビリテーションも鍼も万能ではありません。手術の代わりにはなり得ないということをまずはご理解いただきたいと思います。リハビリは飼い主さまのご理解とご協力がなくては成り立たない治療でもあります。だからといって無理をする必要はなく、飼い主さまの生活に合わせたプランを提案させていただきます。決まった形がないからこそ、それぞれに合わせた最適な医療を提供させていただきたいと思っています。
※上記記事は2014.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
長坂 佳世 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:水泳、ライブ鑑賞
- 好きな本:写真集
- 好きな映画:パール・ハーバー、タイタンズを忘れない
- 好きな言葉:「動物に癒されるのではなく、癒す側になる」
- 好きなアーティスト:洋楽、ジャズ / EXILE、THE SECOND
- 好きな場所:海
グラフで見る『長坂 佳世 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
D&C Physical Therapy
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