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中井 千恵 院長

CHIE NAKAI

動物とその飼い主様ご家族との幸せな関係がずっと続くようお手伝いを

東京農工大学農学部獣医学科卒業。2005年に『陽だまり動物病院』を開業。2016年1月に当地へと移転(JR南武線「矢野口駅」より徒歩9分)。

中井 千恵 院長

中井 千恵 院長

陽だまり動物病院

稲城市/押立/矢野口駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ハムスター
  • ●フェレット
  • ●ウサギ

学校の飼育委員から獣医師の世界へ

中井 千恵 院長

小学校の頃、学校の飼育委員をすごく熱心にやっていました。田舎の学校ってすごいんですよ。ウサギはいるわ、亀はいるわ、ホロホロ鳥までいるわで(笑)。6年生の時、子ウサギを産んだ母ウサギが亡くなってしまい、残った子達を私ともう1人の女の子で分けて自宅で飼育することになりました。自分の手で一から育てることになり、そこで初めて動物病院にお世話になることになったのですが、その時に「ああ、この仕事をしよう」と思ってしまったわけです(笑)。
その近所の獣医さんは、母の同級生であり、同級生のお父さんでもあったのですが、のちに獣医師会の会長を務められた大変著名な方でした。当時はそんな偉い先生とはまったく知らなかったのですけれども(苦笑)、大学に入り、その先生、山根義久先生とおっしゃるのですが、先生が農工大の教授になられたことで再会することになったのです。これもウサギが取り持つ縁というのでしょうかね(笑)。
その後、勤務医を経て、『陽だまり動物病院』の前身となる病院で働き始め、2005年に当院を開設し、2016年に当地へと移転し、今日にいたります。自宅が2階にあって、1階が病院という形になっているのは、私も安心なのです。入院の子がいる時は、夜でも様子を見にいけますしね。必要があればいつでもご相談に乗れるし、診察もできる。それは、自宅兼の診療所のいいところだと思っています。

正しく診断し、正しく判断することが大切

中井 千恵 院長

診察の際には、局所だけでなく全部を診るよう心がけています。「耳をかゆがってるんです」という子が来たとしましょう。最初に耳を診るのではなく、他に異常がないかどうか、飼い主さんからお話を伺い、聴診器に始まる一連の診察を経たのちに耳を診ていくことになります。仮に他の疾患を持っていた場合、診察行為の一部が負担になることもありますし、あらゆる病気を見逃さない、という姿勢でいることが大切です。
治療の選択に際しては、考えられる限りの方法をご説明した上で選んでいただくことになります。抗がん剤の治療を例としましょう。抗がん剤は辛い治療になることもあるのですが、その辛い治療を乗り越えた先にどれくらいの命が残されているか、ということも判断の材料となります。辛い治療を1年やっても少ししか寿命を延ばすことしかできないのであれば、緩和的な治療も有用な選択肢となるでしょう。逆に寛解が可能な病気、例えばリンパ腫などであれば、治療が上手くいくと、2年、3年と元気で過ごせることになりますから、そのメリットをご説明しなくてはなりません。画一的に治療を決めるのではなく、あらゆる選択肢を提案した上で、飼い主さんと一緒に治療方法を選択していければと思っています。
当然のことながら、当院であらゆる病気を治療することはできません。治療が可能かどうかを見極め、分を越えると判断すれば、より専門的な治療が可能な高次医療機関へとご紹介することも選択肢となります。まず最初に拝見する病院として、正しく診断し、正しく判断する。そして、その後の道を示してあげるということを大切にしています。

動物とご家族の関係性についても把握出来るように

中井 千恵 院長

動物とそのご家族の関係性については、出来るだけ把握するよう努めています。例えば、食事について聞いてみますと、お母さんはこれしかあげてないけれど、おばあちゃんはこれだけあげてた、ということがないわけではないんですね。その子を最もよく知る方がお連れいただくのが理想ですけれども、いつもそうとはまいりません。ですから、その子の全体像を把握できるよう、具体的に質問をするよう心がけています。お子さんが熱心にお世話をされているとか、ありますからね。ご家族とその子の立ち位置というようなものを把握し、それを診療に生かしていきたいと思っています。

中医学も積極的に導入

漢方や鍼灸を診療に取り入れています。もちろん、大学や研修時代に学んできたことがベースになりますけれど、病気によってそれだけでは打つ手がなくなったり、もしくは診断がつかないケースも少なくはないのです。いわゆる西洋医学は、点滴などの対症療法はあるにせよ、原因がわからなければ治療のしようがない面があります。その点、中医学は今出ている症状、体に現れているサインによってお薬を処方し、改善を促していく点が大きな違いと言えるでしょう。また、慢性的にお薬を飲まなくてはならない場合に、漢方と組み合わせることによってお薬の量を減らしていくことも可能になります。
無論のこと、西洋のお薬でなくては治療がおぼつかない病気も多くあります。ですから、漢方が先にあるのではなく、エビデンスのある治療をベースとし、二次的な治療として中医学を組み合わせていくのが有用と考えています。

これから受診される飼い主さんへ

今は容易に情報が入る時代です。その情報が本当に正しいものなのか、あるいは自分の子に当てはまるかどうかを判断するのは非常に難しいことですので、少しでも疑問に思うことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

その子を一番見ているのは、飼い主さんです。ですから、飼い主さんが「おかしい」と思えば、それは必ず何かある、ということなんですね。ちょっとしたことでも構いません。どうぞ遠慮なさらず、普段と違うと思われたら、いつでもご相談いただければと思います。

※上記記事は2020年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

中井 千恵 院長 MEMO

  • 出身地:鳥取県
  • 趣味:舞台鑑賞
  • 好きな本:実用書、絵本
  • 好きな映画:『グレイテスト・ショーマン』
  • 好きな言葉・座右の銘:「人間万事塞翁が馬」
  • 好きな音楽:ミュージカル
  • 好きな場所:「東京なんだけれど、稲城市はどこかのどかな感じがあって、ふとした瞬間に郷里を思い出すことがあります」

グラフで見る『中井 千恵 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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