陽だまり動物病院
稲城市/押立/
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中井 千恵 院長への独自インタビュー
学校の飼育委員から獣医師の世界へ
小学校の頃、学校の飼育委員をすごく熱心にやっていました。田舎の学校ってすごいんですよ。ウサギはいるわ、亀はいるわ、ホロホロ鳥までいるわで(笑)。6年生の時、子ウサギを産んだ母ウサギが亡くなってしまい、残った子達を私ともう1人の女の子で分けて自宅で飼育することになりました。自分の手で一から育てることになり、そこで初めて動物病院にお世話になることになったのですが、その時に「ああ、この仕事をしよう」と思ってしまったわけです(笑)。
その近所の獣医さんは、母の同級生であり、同級生のお父さんでもあったのですが、のちに獣医師会の会長を務められた大変著名な方でした。当時はそんな偉い先生とはまったく知らなかったのですけれども(苦笑)、大学に入り、その先生、山根義久先生とおっしゃるのですが、先生が農工大の教授になられたことで再会することになったのです。これもウサギが取り持つ縁というのでしょうかね(笑)。
その後、勤務医を経て、『陽だまり動物病院』の前身となる病院で働き始め、2005年に当院を開設し、2016年に当地へと移転し、今日にいたります。自宅が2階にあって、1階が病院という形になっているのは、私も安心なのです。入院の子がいる時は、夜でも様子を見にいけますしね。必要があればいつでもご相談に乗れるし、診察もできる。それは、自宅兼の診療所のいいところだと思っています。
正しく診断し、正しく判断することが大切
診察の際には、局所だけでなく全部を診るよう心がけています。「耳をかゆがってるんです」という子が来たとしましょう。最初に耳を診るのではなく、他に異常がないかどうか、飼い主さんからお話を伺い、聴診器に始まる一連の診察を経たのちに耳を診ていくことになります。仮に他の疾患を持っていた場合、診察行為の一部が負担になることもありますし、あらゆる病気を見逃さない、という姿勢でいることが大切です。
治療の選択に際しては、考えられる限りの方法をご説明した上で選んでいただくことになります。抗がん剤の治療を例としましょう。抗がん剤は辛い治療になることもあるのですが、その辛い治療を乗り越えた先にどれくらいの命が残されているか、ということも判断の材料となります。辛い治療を1年やっても少ししか寿命を延ばすことしかできないのであれば、緩和的な治療も有用な選択肢となるでしょう。逆に寛解が可能な病気、例えばリンパ腫などであれば、治療が上手くいくと、2年、3年と元気で過ごせることになりますから、そのメリットをご説明しなくてはなりません。画一的に治療を決めるのではなく、あらゆる選択肢を提案した上で、飼い主さんと一緒に治療方法を選択していければと思っています。
当然のことながら、当院であらゆる病気を治療することはできません。治療が可能かどうかを見極め、分を越えると判断すれば、より専門的な治療が可能な高次医療機関へとご紹介することも選択肢となります。まず最初に拝見する病院として、正しく診断し、正しく判断する。そして、その後の道を示してあげるということを大切にしています。
中井千恵先生は私と同じくというと失礼かもしれませんけれど(笑)、さっぱりとしたご気性の方ですね。それでいて、きめ細やかな診察をしてくださる先生です。