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廣間 純四郎 院長

JUNSHIRO HIROMA

専門診療を、より身近に。 多様化するニーズに対応できる町のホームドクターを目指して

麻布大学獣医学部卒業(病態生化学研究)。2003年に『みなみ野動物病院』を開業(JR横浜線「八王子みなみ野駅」から徒歩15分)。元・麻布大学獣医学部獣医学科 獣医放射線学研究室研究生/同附属病院 画像診断科専科研修医。元・スカイベッツ研修医(日本小動物医療センター画像診断科内)。

廣間 純四郎 院長

廣間 純四郎 院長

みなみ野動物病院

八王子市/みなみ野/八王子みなみ野駅

  • ●犬
  • ●猫

開業後も研鑽を続けてきたことが今の病院のカタチに

廣間 純四郎 院長

父は郷里の愛知県で内科の開業医をしていました。医療に目を向けたのは、その父への憧れがスタートだったでしょうか。獣医療はヒトの医療と比べても面白い面があり、今考えれば自分に向いていたのかなと思っています。獣医療では子犬、子猫の段階から亡くなるまで一生涯を診ることが少なくありませんし、内科から外科からすべてを診れるという点も魅力の1つでしょう。加えて、飼い主さんとの関係も重要となります。それらすべてが獣医療に携わるものにとっての魅力ではないでしょうか。

2003年に『みなみ野動物病院』を開院いたしました。開業医として診療を続けていく中で、麻布大学をはじめとした各病院で画像診断や外科の研修生として学びを深めてきました。開業が比較的早かった分、自分にはまだまだ足りないところがあると自覚してはいましたが、ある患者さんを大学に連れていった際、衝撃を受けたのです。獣医療が飛躍的に技術を高めていた時期でもありましたが、最先端の医療に再び触れ、「このままでは難しい」と危機感を感じ、大学時代の先輩で画像診断や外科を専門としていた先生に請い、改めて勉強する機会を得ることが出来たのです。それがなければ、今の私は、今のこの病院はなかったと思っています。

多様化するニーズにも対応出来るホームドクターを目指して

廣間 純四郎 院長

小さな頃から町医者である父の姿を見て育ちましたので、地域における町医者の重要性は身にしみて感じていましたし、その役割を果たしていきたいという思いが根本にあります。ただ、地域医療だから、町医者だから高度な医療の提供は出来ないというのは、少し違うとも思うのです。飼い主さんにしてみれば、病院の規模に関係なくしっかり診断してほしいし、ちゃんと治療してほしいというのが本当のところでしょう。そのお気持ちに応えられるよう、多様化するニーズにも対応出来るホームドクターでありたいと考えています。

より身近な専門・高度診療を提供

廣間 純四郎 院長

ニーズに対応すべく、徐々に拡張してきたのが専門診療科ということになります。当院では、循環器・整形外科・腫瘍科・リハビリテーション科・神経科・装具外来の各専門診療を実施しており、縁あって当院での診療を快諾していただいた専門のドクターを招聘しています。また、CT、内視鏡、超音波などの画像検査をはじめとした検査機器や外科機器など、積極的に医療機器を取り入れ、診断や治療に役立ております。特にCT検査は必要性のある子だけを撮影していますので、症例数がそれほど多いというわけではありませんが、これがあることによって医療の質や幅が向上したことは間違いなく、腫瘍疾患については特に重宝しています。

行き慣れた病院で、最初から最後まで

診療に際して心がけていることはいくつかありますが、まずは、見る・聞く・触る・匂いをかぐ、などの五感を大切にした診察を大事にしています。その診察を経た上で、より詳細な検査に進むべきなのか、対症療法で十分に見守っていけるかを見極めることが大切です。さらに診断が出れば、飼い主さんのご要望を踏まえ、今後の治療方針を立てていくことになります。

私としては、出来る限り診断から治療までをこの病院で完結したいと考えています。もちろん難しいケースはありますけども、飼い主さんとしては、そして動物にしても、小さな頃から行き慣れた病院で、仮に腫瘍になったとしても、骨折したとしても、しっかり診てもらいたいと思われるでしょうし、その期待に出来る限り応えていきたいのです。そのためには、先に挙げた診断機器等の更新も重要ですし、同時に、自分たちの技術や知識の向上を常にはかり、努力を続けていくことが大切と考えています。

これから受診される飼い主さんへ

身内のことではありますが、病院もトリミングサロンも、スタッフは本当に努力してくれています。それであってもなお、時にご迷惑をお掛けすることはあるかもしれませんが、ご理解をいただけましたら幸いに思います。

町医者は、大きな病院に比べ小回りが利くという利点があります。大きな病院に比べれば出来ることに限界があるのは事実ですが、その分を小回りの良さや配慮で補っていきながら、並行してより多様な病気に対応していけるよう今後も努力を続けてまいります。「この病院があって良かった」。皆さんにそう思っていただけるよう力を尽くしてまいりますので、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

※上記記事は2024年1月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

廣間 純四郎 院長 MEMO

  • 出身地:愛知県江南市
  • 出身大学:麻布大学獣医学部
  • 趣味・特技:オートバイ、子ども/手術(軟部外科、整形外科等)・超音波検査
  • 好きなもの/こと:お酒、子ども
  • 好きな場所:自宅

廣間 純四郎 院長から聞いた
『犬の前十字靭帯断裂』

犬の前十字靭帯断裂は、加齢性変化が要因の1つに

前十字靭帯断裂とは、前十字靭帯という靱帯が部分的または完全に断裂することであり、断裂の程度により部分断裂と完全断裂に分かれます。前十字靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ靭帯で、脛骨の前方変位(前方への動き)と内旋(内側にひねる動き)を制御しているため、断裂すると膝関節に不安定が生じ、正常に歩くことはできなくなります。
人ではよくスポーツ選手などが外傷により発症しますが、犬では多くが靭帯の加齢性変化に力学的因子が加わることで発症します。生後、年数を重ねて靭帯の線維が弱くなっている状態で過度な力が加わった時に断裂しやすくなるのです。ここで言う「加齢性」とは、「老齢性」とは意味が異なり、単に「年数を経て」ということを指しますので、若齢や中齢でも発生します(つまり、老齢に至らなくても靭帯の線維は脆弱化します)。
一方の脚で前十字靭帯断裂を発症した犬の60%が2年以内に対側肢でも発症したという統計がある他、特に小型犬において、膝蓋骨内方脱臼(膝のお皿の脱臼症)を基礎疾患に持つ犬では、そうでない犬より7倍発症しやすかったという研究結果も報告されています(膝蓋骨内方脱臼の存在により、普段から内旋方向への力が掛かっているため)。
また、前十字靭帯を断裂した場合、断裂の程度に関わらず変形性関節症(DJD)と呼ばれる関節疾患を続発し、これは治療の有無に関わらず進行します。DJDは、損傷した関節軟骨を修復しようとして関節に隣接する骨に骨棘(こっきょく)が現れます(ボコボコとした骨の増生所見)。前十字靭帯を治療したとしても、DJDによる症状(寝起きや歩き始め、長時間運動後の挙上=足を持ち上げる動作)は残ることがあります。ただしDJD自体は珍しい疾患ではなく、無症状なことも多く、1歳齢以上の20%の犬が罹患しているとも言われています。
予防するのは難しい疾患ですが、体重管理(適正な体重に減量)により膝にかかる負担を小さくすることは有効な予防策です。

治療としては、内科療法、または外科療法(手術)が選択されます。
内科療法は、数週間の消炎鎮痛剤内服と安静により、軟部組織(骨以外の組織)が関節を固めてくれるのを待つ方法です。ただし、一般的に内科療法が有効なのは体重が10kg以下の小型犬で半月板損傷を伴わない場合に限られます。半月板は、大腿骨と脛骨の間に存在する構造物でクッションの役割を担います。半月板は前十字靭帯断裂時に同時に損傷することが多く、一般的な検査で損傷しているかどうかを診断するのは困難です。
外科療法では様々な術式が存在します。当院では関節外法(flo法)と脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO法)を実施しています。flo法とは、関節の外に人工靭帯を設置する方法です。腓腹筋種子骨と脛骨粗面に開けた穴を糸で結び、靭帯の代替とします。手術の侵襲がTPLO法に比べ少なくて済みますが、小型犬のみが適応対象である他、軟部組織で関節が固まる前に糸が緩んでしまうリスクがあります。
TPLO法は、脛骨を切断し、膝の構造自体を変更して固定する方法です。犬は脛骨高平部に角度があるため、歩く度に、脛骨に前方へ変位しようとする力が加わります。本術式では脛骨高平部の角度を適正(5-7°)に矯正することで、機能自体を安定化します。侵襲が大きい手術ですが術後の再発は少なく、flo法よりも早い時期に機能が回復します。

グラフで見る『廣間 純四郎 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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