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大塚 元貴 院長

MOTOKI OTSUKA

飼い主様とのコミュニケーションを第一に、患者さんの生涯に責任を持って診療に臨む

麻布大学獣医学科卒業。千葉県内動物病院にて勤務。2018年より『古谷動物病院』にて勤務。2023年、『古谷動物病院』院長に就任(東急大井町線「荏原町駅」より徒歩3分、東急大井町線・池上線「旗の台駅」より徒歩5分)。

大塚 元貴 院長

大塚 元貴 院長

古谷動物病院

品川区/旗の台/荏原町駅

  • ●犬
  • ●猫

地域で40年続いてきた病院を引き継いで

大塚 元貴 院長

もともと科学や数学が好きで、理系に進みたいと思っていました。人の医療にも関心を持っていた時期もありましたが、高校生のときに犬を飼い始めたことが、獣医師を志す大きなきっかけとなりました。その子は幸い大きな病気もなく過ごしていましたが、診察を受ける中で獣医師という仕事を身近に感じるようになり、ワクチン接種から心臓疾患、がんの診療に至るまで幅広い分野を扱う姿に魅力を感じました。大変ではあるけれど、多様な領域を一人の獣医師が担えることに大きな興味を覚え、この道に進む決心をしたのです。

麻布大学を卒業後は、千葉県内の動物病院で勤務を始めました。そして2018年、妻の父が40年にわたり地域に根ざしてきた『古谷動物病院』で勤務することとなりました。はじめは勤務医として経験を重ね、2023年7月に院長を継承。以降は地域の動物たちとそのご家族を支える立場として日々の診療にあたっています。

一人ひとりの患者さんの生涯に責任を持って診療する

大塚 元貴 院長

病院を継承して以来、私が一貫して意識してきたのは、「一人ひとりの患者さんの生涯に責任を持って診療する」という姿勢です。獣医師という仕事の魅力は幅広い分野をカバーできる点にあり、専門性を高める二次診療施設の存在ももちろん大切ですが、まずはかかりつけ医として可能な限り幅広く対応することを大切にしています。
その上で、診断から治療までを継続して担い、必要に応じて専門病院へご紹介する際にも「任せきり」にすることなく、治療の選択肢を提示し、紹介先での経過も踏まえてご家族と共にフォローを続けていく。そうした一貫した関わりこそが、安心して信頼いただけるホームドクターの姿だと考えています。すべての病気に完全に対応することは難しいですが、対応できる領域を広げながら、最後まで寄り添うことを大切にしてまいります。

この病院には40年以上にわたり通ってくださる方も多く、親子三代にわたって犬や猫を連れて来院いただく姿もあります。地域に根差した歴史を大切にしつつ、新しい獣医療を取り入れながら、これからも安心して頼っていただける存在であり続けたいと思っています。

整形外科・腫瘍を中心により高い質の治療を

大塚 元貴 院長

私は外科、とりわけ整形外科を得意としています。骨折や関節疾患の治療に関しては、器具や設備も揃え、知識と技術の研鑽を重ねてきました。また、腫瘍を含む軟部外科に関しても同様です。自分で対応できることは積極的に行い、難易度が高いケースについては専門の先生に託す。その選択を適切に行えるのも、外科に注力してきたからこそだと考えています。

今後の取り組みとしては、腫瘍に対する電気化学療法を導入していきたいと考えています。腫瘍に電極を刺して電気刺激を与えながら抗がん剤を投与することで、より効率的に治療を行う方法です。まだ導入には準備が必要ですが、飼い主さんにとって選択肢が増えることは大きな意味があると思っています。
さらに、小型犬の股関節治療にも力を入れていきたいと考えています。これまで日本では大腿骨頭切除術が一般的でしたが、関節の機能を失ってしまうという側面もあります。人間や大型犬で用いられる人工股関節の手法を小型犬にも広げていくことができれば、生涯を通して快適に過ごすことも可能となっていくでしょう。目先の処置にとどまらず、「患者さんの生涯に責任を持つ」という姿勢を大切にし、将来を見据えた治療方針を提案するよう心がけています。

飼い主さんの言葉の奥にある思いを汲んで

私が診療で最も重視しているのは「対話」です。診断や検査の結果だけで一方的に治療方針を決めるのではなく、ご家族の思いや希望を丁寧に汲み取りながら最適な治療を考えていきます。どのような考えや思いで今日来院されたのか、この子にどういう思いを抱かれているのか。そうした背景を理解することが、治療方針を定めるうえで欠かせません。
治療の選択肢は一つではなく、年齢や生活環境、ご家族の考えによっても適したものは変わります。費用や動物への負担を含め、最終的にはご家族が納得できる方法を選んでいただくことが大切です。そのために私は、できる限り幅広い提案を行い、その中から「その方に合った治療」を一緒に探していくよう心がけています。
動物は自分の気持ちを言葉にできません。だからこそ、飼い主さんの言葉の奥にある思いを感じ取り、表に出てこない部分まで理解することが大切だと考えています。まだまだ学ぶことは多いですが、飼い主さんとしっかり話し合い、信頼を築くことを常に意識して診療に臨んでいます。

これから受診される飼い主さんへ

私はこれからも「頼れるホームドクター」であり続けたいと思っています。SNSなどを通じて感じるのは、いわゆる「ホームドクター難民」と呼ばれる方が少なくないということです。信頼できる先生に出会えず不安を抱えている方、情報が多すぎて取捨選択に困っている方。そのような方にとって、安心して相談できる場所でありたいと願っています。
また、これからワンちゃんや猫ちゃんを迎えたいと考えている方こそ、事前に病院に相談していただきたいと考えています。生活環境やご家族の状況に合わせて、どのような子を迎えるのがよいかを一緒に考えることもできますし、病気の予防や飼育上の注意点を知っていただくことで、その子の一生をより安心して守ることができます。
もし不安や疑問をお持ちでしたら、来院はもちろん、メールや電話でも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。情報が溢れる時代だからこそ、正確で信頼できる医療を身近に感じてもらえるよう、今後も努力を重ねていきます。

※上記記事は2025年8月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

大塚 元貴 院長 MEMO

  • 出身地:千葉県
  • 出身大学:麻布大学獣医学部獣医学科
  • 趣味・特技:仕事/ハンドボール
  • 好きな音楽:洋楽全般
  • 好きなこと:「子どもと遊ぶこと」
  • 好きな観光地:ハワイ
  • 座右の銘:「自厳他寛」

大塚 元貴 院長から聞いた
『犬の股関節形成不全』

歩き方や運動を嫌がる素振りが見られたら、早めにご相談を

犬に多くみられる「股関節形成不全」は、遺伝的な要因によって股関節の構造に異常が生じる病気です。通常であれば骨盤と大腿骨の関節はしっかりとかみ合い、安定した状態を保ちます。しかし、この病気の犬では関節がゆるく、歩くたびにぐらつきが生じます。その結果、関節の摩耗や炎症が進み、骨の変形や痛みが強くなっていきます。発症自体は生まれつきですが、症状に気づかれるのは5〜8歳ごろのことも少なくありません。

ただし、注意深く診察することで、早ければ生後3か月の段階で見つけることができます。しかもこの時期には「恥骨結合癒合術」という比較的負担の少ない手術で、骨盤の発育方向をコントロールし、股関節の適合性を改善することが可能です。しかし、この手術は5か月を過ぎると効果が得にくくなるため、早期発見と迅速な判断が極めて重要になります。

股関節形成不全は放置すると犬の生活の質を大きく損なう病気ですが、早期に診断し、適切な治療を行うことで改善の可能性があります。歩き方の違和感や運動を嫌がる様子に気づいたら、早めに動物病院を受診することが大切です。

グラフで見る『大塚 元貴 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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