笹木 稔也 院長
TOSHIYA SASAKI
獣医療一般、ペットホテル、シャンプー&トリミングという3つの柱で長いお付き合いを頂きたい。
大学卒業後、東京工業大学理学部生命理学科にて研究の後、ペットフードメーカー勤務を経て「池尻大橋駅」より徒歩12分ほどの地に『笹木動物病院』を開設。
笹木 稔也 院長
笹木動物病院
世田谷区/三宿/池尻大橋駅
- ●犬
- ●猫
国内や海外で、幅広く経験してきた動物関係の仕事を活かし。
内科・小児科の医師であった父は、愛知県で僻地診療に携わっていました。そちらで大災害に見舞われた父は、3日3晩、不眠不休で診療にあたっていたそうです。その疲れが出たのかどうか、父はその翌年に若くして亡くなりました。医療というものに私が目を向け始めたのは、その父の存在があったからでしょう。それとは別に、私は幼い頃より常に犬や猫がいる環境に暮らしていました。現在にいたるまで、身の回りに動物がいなかった記憶がありません。それらを合わせると、この道に至ったのはある種、必然のような気がするのです。
麻布大学を卒業後、まずは東京工業大学理学部生命理学科に進みました。ここで、犬や猫の下痢を引き起こす細菌の研究に携わったのです。その下痢を研究していたことをきっかけに、今度はペットフードメーカーで症例別の食事の開発に携わることになりました。当時、1年の半分くらいはロンドンやニューヨークで過ごし、現地で世界的なドックショーをいくつも見る機会に恵まれました。図鑑とはまったく違う、生きた素晴らしい犬達を実際に見れたことは、大変有意義な経験となりました。
獣医師の道に専念することになったのは、40歳を目前に控えた時期になります。以前の仕事でいろいろとお世話になっていた目黒の動物病院の先生に師事し、1995年に『笹木動物病院』を開設するに至りました(東急田園都市線・池尻大橋駅より徒歩12分)。
当院の3本柱、「ゆりかごから墓場まで」という考え方とは。
まずは、獣医療一般。病気の治療や健康診断がそれに該当します。それにプラスして、ペットホテルであり、シャンプー&トリミング、これらが当院の3つの柱です。これは、開業当初からの、「ゆりかごから墓場まで」という考え方によるものです。
私には、以前に従事していた仕事の関係で、今でも懇意にさせていただいてるブリーダーさんが多数存在します。犬が欲しいという方がいらっしゃれば、ブリーダーさんからご紹介をさせていただくのです。その子が成長していく中で、飼い主さんが旅行に行かれることもあるでしょう。その際に犬をあずかるのが、ペットホテルの役割です。今は珍しくありませんが、当時はペットホテルを専門にしているお店はごくごく限られていましたからね。シャンプーやトリミングは、その間の毎月のケアとして、おこなうことになります。それらすべてをひとところでできるのは、飼い主さんにとっても安心ではないかと考えたのです。
昔に比べれば確実に長くなってきていますが、それでも15年が犬の平均寿命になります。当然、多くの動物は、飼い主さんの前で亡くなっていくことになりますが、その最期のお世話をすることも、私たちの大切な仕事になります。
かわいがっていたペットが亡くなるのは大変悲しいことですが、その悲しみを越えて、また新しい家族を迎えられ、当院に再びお越しいただいた時には、うれしさを感じます。一時ではなく、長いお付き合いをさせていただくことが、私にとって1番の幸せなのです。
飼い主さんの気持ちや、その時に置かれた立場を理解しながらご説明。
小学5年生の子に話をして、理解をしてもらえないのは、説明をする側に問題があると考えています。今の5年生といえばもう大人ですし、自分の意見も持っています。そういった子に話をして通じないのであれば、こちらに落度があると考えるべきでしょう。
私も経験がありますが、飼っていた犬や猫が病気になった時は、心配でいっぱいになっていますから、なかなか言葉が頭に入っていかないものです。飼い主さんの気持ちや、その時に置かれた立場を理解し、わかりやすい言葉で説明をしていきたいと思っています。
犬の食事で気にかかること。
気にかかるのは、手作り料理です。ご存知でしょうか、その内容たるや、人の食事と変わるところがないように見えます。お皿にきちんと盛りつけられていると、一見して区別がつかないこともあって、それは犬にとっても同じなのです。同じような食器に入っていれば、人のそれに関心が向くことも出てくるでしょう。そして、ふとした時に、犬にとって危険なもの、あるいは異物を飲み込んでしまう可能性が出てくるのです。
さらにいえば、手作り料理はアレルギーの対処にも問題が生じてきます。ドッグフードが原因であれば調べようがありますが、毎日手を替え品を替えでやっていますと、原因を特定することが困難になってしまうのです。
最後に、これが最も重要な点ですが、具合が悪い時の判断にも迷う可能性があります。ドッグフードしか知らないワンちゃんであれば、食欲がなければ、即、病気の可能性につながってくるでしょう。しかし、毎日違うものを食べていると、その食欲の無さが、好き嫌いによるものなのか、本当に具合が悪いせいなのか、判断に遅れが出てしまうのです。
「毎日同じものを食べさせられて、かわいそう…」と思うのは普通の感情かもしれません。しかし、その子の健康を願うならば、ペットフードという選択肢がベターであることもまた間違いのないことだと思うのです。手作り料理の時間を是非犬や猫と遊ぶスキンシップの時間にしてあげて下さい。
これから受診される飼い主さんへ。
犬や猫と、できる限り一緒にいる時間を多くしてあげてください。そして、できれば散歩に連れて行ってあげていただきたいですね。散歩をすれば、うんちもすることになりますから、その状態を見れば健康状態はすぐにわかります。毎日のチェックが些細な変化をとらえ、大事になる前に病気を発見することにもつながっていきます。小さな家族達と末永く幸せでいられるよう、ふれ合う機会を増やしていただければと思います。
※上記記事は2015年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
笹木 稔也 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:乗馬、サッカー観戦
- 好きな作家:司馬遼太郎、吉村昭
- 好きな映画:風と共に去りぬ、黒澤明監督作品
- 座右の銘:剛毅木訥仁近
- 好きな音楽もしくは好きなアーティスト:ジャズ/ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス
- 好きな観光地:ロンドン
グラフで見る『笹木 稔也 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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