永友 亨 院長
TORU NAGATOMO
すべての病気を診て、できる限り正確な診断をつけた上で
紹介を含むしかるべき治療をおこなう
大学を卒業後、5年余りを中野の動物病院で過ごし、1994年に『ながとも動物病院』を開院いたしました。
永友 亨 院長
ながとも動物病院
目黒区/柿の木坂/都立大学駅
- ●犬
- ●猫
夢は、獣医師かパイロットだった
夢は、獣医師かパイロットでした。パイロットに関しては、当時は視力等で資格制限があり、あきらめざるをえなくて、残ったもう1つの夢を選んだのです。
両方ともきっかけは、テレビで見たサンダーバードでした(笑)。サンダーバードには、さまざまなロケットや飛行機が出てきますよね。パイロットに憧れたのは、まさにそれでした。それから、どのエピソードだったか記憶は定かではないのですが、劇中にワニが出てくるシーンがあったのです。そこで最初にワニという動物に憧れ、だんだんと犬や猫に興味が向いていきました。無垢で純粋な存在である彼らを、自分の手で助けてあげたいと考え、この道を志したということになります。
大学を卒業後、5年余りを中野の動物病院で過ごし、1994年に『ながとも動物病院』を開院いたしました。この地には私の前に動物病院を開業していらした先生がおり、その先生が引退されることになって、私があとを引き継ぐという形になったのです(東急東横線・都立大学駅より徒歩10分)。
命を優先しつつ、飼い主さんが満足を得られるよう治療の方向性を決めていく
犬や猫はしゃべることができませんから、飼い主さんから話をうかがうということが大切になります。たとえば吐き気があったとして、それがいつ始まって、何を食べて起こり、どういう経緯をたどったのか。そういったことが把握できなければ、検査の数だけが多くなり、結果として時間が掛かり過ぎてしまうということも起こりえます。ですから、まずは、飼い主さんのお話にしっかり耳を傾けることが重要になってきます。
病状が把握できたら、次に、治療に何を望み、そのゴールをどこに持っていくのかを話し合わなくてはなりません。できる限りの治療を望まれるなら、仮にこちらではおこなえないことも、二次診療施設等にご紹介することになります。この辺りは、近くに高度医療をおこなえる施設があるものですから、その点は他地域にくらべて便利という言い方ができるしょう。
無論、さまざまな理由で、そこまでの治療を望まれない方もいらっしゃいます。そのケースでは、ベストではないにせよ、飼い主さんが望む中で最もベターな選択肢を選んでいくことになります。
さらに大原則としてあるのが、動物たちのことです。治療で治せるものであれば、飼い主さんを説得しなくてはなりません。動物たちの命を優先しつつ、飼い主さんが満足を得られるよう、治療の方向性を決めていくことになります。
できる限り正確な診断の上、紹介を含むしかるべき治療をおこなうのが原則
私はジェネラリストでありたいと考えていますので、すべての病気をくまなく診て、できる限り正確な診断をつけた上で、紹介を含むしかるべき治療をおこなうのが原則と考えています。なかで、あえて得意な治療ということになれば、それは外科と眼科ということになるでしょう。専門医というわけではありませんが、眼科では著名な先生の元で多くの動物たちを診てきましたので、経験は充分に積んできたと思っています。
犬の眼の病気の代表例といえるのが、白内障です。白内障は糖尿病性や先天性、若年性などに分かれ、さらに犬種によってリスクは変わってきます。同じ目が白く濁る病気として、核硬化症がありますが、これは老化現象であり、経過観察で充分なケースも多いのです。その辺りの見極めも、経験がなせる部分と言えるかもしれません。
白内障は早期に発見し、進行を遅らせるべく対処しながら機を見て手術をおこなっていきます。見つかるのが遅ければ手術の機会を逃すということがありますから、徴候を見逃さないことが肝心です。目が白くなっているのがわかれば、なるべく早く動物病院で見てもらったほうが良いでしょう。
動物の健康寿命は、食生活によって左右されることが多い
犬や猫も高齢化してきていますので、それへの対処は、今後重要になってくると思われます。動物も人と同じように、健康寿命という考え方が存在します。動物の健康寿命は、食生活によって左右されることが多いのです。たとえば、肥満。肥満は病気のリスクを高めますが、動物は運動によってやせることができませんから、普段の食事からコントロールしていく必要があります。
当院では、肥満傾向が認められれば、飼い主さんに注意を喚起していくとともに、食事やサプリメントをご紹介することもしています。病気になる前から食べ物等にも気を配っていただき、なるべく健康寿命を延ばしていきましょう。
これから受診される飼い主様へ
【永友 奈々子 獣医師】
最近になってようやく子供が手を離れ、主人(永友 亨 院長)と一緒に診療に臨めるようになりました。お休みさせていただいた時期には、代替医療のセミナーに参加したり、老犬介護の現場を見学してきました。これらはメインの医療の周辺にあたる部分と言えるでしょう。私にできることで、地域の人のお役に少しでも立っていきたいと思っています。
【永友 亨 院長】
私たちは、毎日その子に接することはできません。ですから、できることを、飼い主さんが過不足なくやっていただくことが大変重要になります。そして、飼い主さんにできないこと、病気への対処は、私たちが責任を持っておこなっていきます。命あるものは、遅かれ早かれ、何らかの病気になることを避けられません。その時が訪れるのがなるべく先になるよう、普段から動物たちの様子に目を配っていただければと思います。
※上記記事は2016.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
永友 亨 院長 MEMO
- 出身地:福岡県
- 趣味:体を動かすこと
- 好きな作家:池田晶子、ジェームズ・アレン
- 好きな映画:戦場にかける橋
- 座右の銘:人間万事塞翁が馬、忙中閑あり
- 好きな音楽・アーティスト:ハウス/アヴィーチー、ブルーノ・マーズ、マルーン5
- 行ってみたい場所:ピラミッド、オーロラが望める場所
グラフで見る『永友 亨 院長』のタイプ
穏やかでやさしく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかでやさしく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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