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木村 勇介 院長

YUSUKE KIMURA

夜間救急医療に特化
飼い主さんと地域のかかりつけの先生の安心のために

東京農工大学農学部共同獣医学科 卒業。岐阜大学大学院 応用生命科学部 修了。都内動物病院勤務を経て、2022年より『杉並動物夜間救急医療センター』院長に就任(JR中央・総武線「西荻窪駅」南口より徒歩10分)。

木村 勇介 院長

木村 勇介 院長

杉並動物夜間救急医療センター(東京動物医療センター)

杉並区/松庵/西荻窪駅

  • ●犬
  • ●猫

地域の動物医療の架け橋となるべく夜間救急診療をスタート

木村 勇介 院長

「獣医になってみたら」。小さな頃に両親から言われたことを真に受けて、今にいたる、という感じでしょうか(笑)。両親ともに動物が好きで、私も動物が好き、ということもあって、好きなことが仕事になればいいんじゃない、という意味で勧めてくれたようです。その言葉を信じて進んできたわけですけども、今となっても間違いではなかったと思いますね。
東京農工大学を卒業後、都内の動物病院に勤務しました。その2年目から母校の循環器の研修医となり、大学院へと進学。博士課程を修了し、当院の院長に就任したのが2022年の秋のことになります。

2024年4月より夜間救急医療センターがスタートしました。「私たちが地域医療に貢献できることは何か」ということがきっかけで、そのニーズが最も大きく感じられたのが夜間診療だったのです。夜間も診療されている病院はいくつかあると思われますが、日中も診療されている先生方がゆっくり休むことができないというのは健全ではありません。当院は比較的規模が大きく、人員もいることから、夜に地域の先生方の患者さんを受け入れ、朝になったらかかりつけの先生にお任せする、という連携を構築していけたらと考えたのです。
当初は当院の患者さんが主でしたが、だんだんと認知が広がっていき、最近では近隣の病院の先生方も「夜、心配なことがあったら相談してみたら」と飼い主さんに勧めてくださることも増えてきています。地域で飼い主さんを、そして僭越ながら、かかりつけの先生方を支えていける存在になれたら嬉しく思いますし、それを目指してまいります。

突発的なアクシデントによる相談がほとんど

木村 勇介 院長

受診される事由としては、突発的なものによるものがほとんどと言っていいでしょう。異物を飲み込んでしまった、ですとか、高いところから落ちてしまった、といったアクシデントによるもので、持病の悪化によって駆け込んで来られるケースは比較的少ないと思われます。
方面としては、吉祥寺や三鷹台など、西荻を中心としたエリアからお越しくださることが多いですね。飼い主さんの利便性もありますが、かかりつけの先生としても、顔が見える、ということが重要ではないでしょうか。それはまた、私たちも同様です。今後は年末年始を含め、周辺のかかりつけの先生方がお休みをとられる時期に、私たちが受け入れをお任せいただく、といった形もとっていければと考えています。

飼い主さんに安心していただけるように

木村 勇介 院長

当院が初めて、という方がほとんどですし、そもそもみなさん不安を抱えて来院されるわけですので、その心配がしっかり解消できるようにしたいと考えています。だからこそ、安易に電話口で安心させるようなことはいたしませんし、実際に来院されたらきちんと検査をし、説明をするよう心がけています。また「朝までが不安」という方については、当院でお預かりし、朝にお迎えに来ていただくか、かかりつけの先生にご連絡をし、その足で向かっていただけるようにしています。
夜間は初見の患者さんが大多数で、すべからく緊急の対応を迫られることになりますが、獣医師や看護師はその任に耐え得る、経験とスキルを有した人物を配置するようにしています。「リリーフ診療」という言い方をしていますが、日中のかかりつけの病院にきちんとおつなげし、その架け橋となれるような診療体制を準備しています。

かかりつけの先生に信頼してお任せいただけるように

患者さんの安心と並び、かかりつけの先生方の安心を得られることを重視しています。ですから、患者さんが来院されましたら、必ず日中のかかりつけの先生の元にどのような状態で、どういう治療を行ったかを詳しくご説明するようにしています。突発的なアクシデントで来院される方が多いわけですけども、中には持病が悪化して来院されるケースもあります。その場合に、私たちが出しゃばって何かをする、ということはございません。応急処置的な診療をするとともに、かかりつけの先生の方針のもと、適切な治療を続けていただくことが何よりその子のためにになると認識しています。
そもそも夜間診療を始めた経緯が、夜間に行き場がなく、困っている患者さんをなんとかせねば、ということでした。「地域」という単位で考えれば、私たちのことだけ、自分の病院のことだけを考えていては自ずと限界があると思うのです。私たちができることがお困りの患者さんの助けとなり、ひいてはそれが地域の先生方の負担の軽減につながっていくことで、動物と人の暮らしがより良い方向に向かっていくと信じています。

これから受診される飼い主さんへ

4月から週5日、平日のみの夜間診療でスタートしましたが、できる限り早く週7日、休みなく診療ができるような体制を目指しています。また今後の目標としては、診療時間の延長がございます。現在は23時までの受付となっていますが、飼い主さんの不安が増すのは、夜中だと思うんですね。診療時間を延ばすことで、患者さんの不安を少しでも軽減できるようにしたいと考えています。

大切なご家族の一員に心配が起こった時の1つの選択肢として当院がお役に立てれば幸いに思います。信頼されているかかりつけの先生が朝、診療を開始されるまでの間を私たちが責任を持って対応させていただきますので、ご心配なことがあれば何なりとご相談ください。

※上記記事は2024年11月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

木村 勇介 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 出身大学:東京農工大学
  • 趣味:植物育成
  • 好きなこと:家事全般
  • 好きな観光地:ハワイ
  • 座右の銘:「人事を尽くして天命を待つ」

木村 勇介 院長から聞いた
『犬の不整脈』

動画の撮影が診断の助けになることも

人間の場合であれば、胸痛や動悸・息切れなどの症状が感じられると思いますが、当然のことながら動物の場合、それを感じ取ることはできません。その結果、不整脈が症状として現れるのは、失神やふらつきなど、目に見える症状になってから気づくことが多いのです。
不整脈は、弁膜症や僧帽弁閉鎖不全症などの様々な心臓疾患の1つの症状として現れることがほとんどです。ゆえに、心臓の病気があって失神を起こしたケースでは、大元の病気の進行を検査で確認していき、その上で不整脈の治療が必要なレベルと判断すれば投薬治療などが行われます。また、ほとんど、と申しましたが、大型犬の場合、大元の心臓疾患がないのに不整脈になるケースがまれにありますから、小型犬とは別に考えていく必要があります。

不整脈が症状として現れるのは失神などの症状になりますので、事が起きた時、別の病気と混同してしまうケースもなくはありません。最も混同しやすい疾患として、てんかんが挙げられます。よくよく見れば、片側にけいれんが起こっていたり、発作が継続する時間の違いで鑑別は可能ですが、症状がある程度落ち着いた段階での検査では鑑別は難しくなります。飼い主さんに1つ心に留めておいていただきたいのが、発作が起きた時に動画を撮っていただく、ということです。その瞬間の映像を見ることができれば、鑑別の大きな助けとなります。危急の際に動画を撮影するのは簡単ではないとは思いますが、それが診断の重要なヒントになるということを認識していただければ幸いです。

グラフで見る『木村 勇介 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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