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宮川 健治 院長

KENJI MIYAGAWA

より安心で、質の高い獣医療をこれからも追求していく

日本大学獣医学部卒業(外科学研究室)。『梅島動物病院』に入職。2020年より院長に就任(東武スカイツリー線〔東京メトロ日比谷線直通〕「竹ノ塚駅」より徒歩12分)。JAHA 総合臨床認定医・日本小動物整形外科協会認定医・獣医腫瘍科認定医Ⅱ種免許・日本獣医腎泌尿器学会認定医。

宮川 健治 院長

宮川 健治 院長

梅島動物病院

足立区/竹の塚/竹ノ塚駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ウサギ
  • ●鳥
  • ●ハムスター
  • ●フェレット
  • ●は虫類

幼少期から動物に親しみ、獣医師の道へ

宮川 健治 院長

私は小さい頃から、動物に囲まれて育ちました。両親も祖父母も動物が好きで、犬や猫はもちろん、うさぎやモルモット、ハムスター、カメ、熱帯魚など、家には常に生き物がいました。特にハムスターは思い入れが深く、何匹も飼っていましたが、どうしても寿命が短く、そのたびに泣いていたことを憶えています。その経験を通して「小さな命でも別れはとても辛い」と実感しました。そんなとき動物病院に通い、獣医師の先生方が動物たちに向き合う姿を目にして「自分もこんなふうに命を支える仕事がしたい」と思うようになったのです。
日本大学に進学後は臨床を志して外科学教室に所属しました。外科は最も忙しい分野でしたが、その分学べることも多く、臨床の現場に近い経験を積めることが魅力でした。卒業後は『梅島動物病院』に入職。多くの獣医師が在籍し、症例数も豊富で、若手にも診察や手術の機会を与えてくれる環境が決め手でした。以来この病院で学び続け、2020年に院長を引き継ぐこととなりました。

幅広く診られる総合診療体制

宮川 健治 院長

当院は犬や猫だけでなく、エキゾチックアニマルにも対応しています。創設以来「ゆりかごから墓場まで」を掲げ、予防から高度医療まで幅広く診療できる体制を整えてきました。設備や人員にも力を入れ、どの段階の動物にも寄り添えるよう努めています。
特徴の一つは、あえて専科制を設けていないことです。各獣医師が多様な経験を積み、総合的に診られるようにしているのです。動物の病気は一つに限らず、複数の症状が絡み合うことが少なくありません。外科だけ、皮膚科だけと分けると治療の流れが滞ることもあります。そのため、どの獣医師も全体を見ながら診療できる体制を維持しています。専門病院と連携することもありますが、まずは当院で幅広く受け止めることを大切にしています。飼い主さんにとっても予約や紹介状が不要で、気軽に相談できる「敷居の低さ」が利点だと感じています。

高度医療と先進的な取り組み

宮川 健治 院長

総合診療の形をとりつつ、積極的に高度医療機器も導入しています。CTを備えていることで、通常の検査では診断が難しい病気にも対応でき、外科手術にも活かせます。私自身は整形外科に関心があり、他院からご紹介を受けることも少なくありません。また近年は腹腔鏡を導入し、動物にとって負担の少ない低侵襲手術を実現しています。さらに当院では10年以上前から再生医療に取り組んできました。前院長の時代から継続している活動で、現在は動物保険会社アニコムの支援のもと、研究と臨床を重ねています。
大規模病院ならではの強みは、人数が多いことによって同時に複数の治療や救急対応が可能な点です。総合的な幅広さと、高度医療を深める力。その両輪で「かかりやすく、なおかつ安心できる病院」でありたいと思っています。

「木を見て森を見ず」とはならぬように

動物は自ら症状を言葉で伝えることができません。だからこそ、飼い主さんのお話を伺うだけでなく、全身の状態を広く見渡すことが欠かせません。「足を痛そうにしている」と来院されても、その背景に他の病気が隠れていることもあります。私は常に「木を見て森を見ず」にならないよう心がけています。小さな違和感や検査結果のずれを何度も確認しながら、より的確な診断に近づけるよう努めています。

獣医学も日進月歩で進化しており、新しい知見を学ぶことは不可欠です。学会やセミナーには積極的に参加し、スタッフとも情報を共有するようにしています。院内には多くの獣医師がいますが、それぞれ得意分野があり、互いに知識を持ち寄ることで学びの循環が生まれています。これもまた、大きな病院ならではの利点だと感じています。今後はアニコムの取り組みの一環として、人の医療で普及しているロボット手術を動物医療にも導入する計画も進んでいます。新しい技術を積極的に取り入れ、より安全で質の高い医療を提供していきたいと考えています。

これから受診される飼い主さんへ

私が獣医師を志した原点は、幼い頃に小さな命の重さを感じた体験でした。その思いは今も変わりません。病気の治療だけでなく、予防や健康管理、そして飼い主さんの不安に寄り添うことも獣医師の大切な役割です。どんな些細なことでも構いません。気になる症状があれば、気軽にご相談ください。総合病院として幅広く対応しながら、必要に応じて専門的な治療にもつなげていきます。動物たちと飼い主さんが安心して暮らせるよう、スタッフ一同で全力を尽くします。これからも地域の皆さまに信頼される動物病院であり続けたいと願っています。

※上記記事は2025年8月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

宮川 健治 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 出身大学:日本大学獣医学部
  • 趣味:アクアリウム
  • 好きな本:『三体』、『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』
  • 好きな場所:サウナ
  • 好きな言葉・座右の銘:「頭は低く 目は高く 口つつしんで 心広く 孝を原点として他を益す」(大山倍達)

宮川 健治 院長から聞いた
『犬・猫の心臓病』

咳や息切れ、疲れやすさに気付いたら早めの受診を

犬や猫の心臓病は、近年増加傾向にあるといわれています。犬では特に「咳」が最も気づきやすい症状で、散歩の途中で座り込む、階段を避ける、出迎えに出てこなくなるなど、日常生活の中で「疲れやすさ」や「運動を嫌がる様子」として現れることもあります。猫では呼吸が荒くなる、足が急に動かなくなるなど、心臓病に由来する血栓症状が出ることもあります。

診察では、まず聴診で心雑音を確認し、必要に応じてレントゲンや心エコーで詳しく評価します。心臓病は先天性と後天性に分かれ、犬では特に小型犬の高齢期に多い「僧帽弁閉鎖不全症」が代表的です。弁の変性や感染などが原因となり、血液が逆流して肺にうっ血が起こると、肺水腫を引き起こして命に関わることもあります。治療の多くは強心薬、血管拡張薬、利尿薬などの内科的治療で、症状の進行を抑え肺水腫を防ぐことが目的です。外科的に弁を置換する方法もありますが、費用やリスクの面から実施できる施設は限られています。

一方、猫に多いのは「肥大型心筋症」です。心筋が厚くなることで血液の流れが滞り、血栓ができやすくなります。これが肺や後肢の血管を塞ぐと、呼吸困難や強い痛み、後ろ足の麻痺を起こすこともあります。

犬猫ともに心臓病は放置すると重篤化するため、早期発見が何より重要です。心エコー検査などの診断技術は広く普及しており、適切な治療につなげることが可能になっています。日常のわずかな変化を見逃さず、早めに動物病院を受診することが、ペットの健康と生活の質を守る第一歩となります。

グラフで見る『宮川 健治 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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