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歯科医院の増患方法は?失敗する原因や、意識したいポイントなど解説

「もっと来院患者数を増やしたいけど、歯科医院の増患はどのようにしたら良いんだろう……」という悩みを抱えていませんか?

 

歯科医院はコンビニエンスストアよりも多いとされており、競合が多いため増患に悩む医師も少なくありません。2024年時点では、全国の歯科診療所数は66,843件(※1)で、2023年度のコンビニエンスストア数は57,978店という結果でした。(※1)

 

競合他社に負けないような対策をしなければ、なかなか人が集まらず、廃業に陥ってしまう可能性があります。

 

そこで本記事では、歯科医院で来院患者数を増やしたい場合の増患方法について解説します。増患で失敗するポイントや、増患施策時に意識したいポイントを含めて解説しているので、参考にしてみてください。

 

(※1参照:厚生労働省
(※2参照:日本経済新聞

この記事の内容

歯科医院が増患するためにまず知っておきたい基本的な知識

歯科医院が増患するためにまず知っておきたい基本的な知識

歯科医院の増患でまず知っておきたい基本的な基礎知識は、5つあります。

  1. 広告にて新患を増やす
  2. 口コミ紹介で新患を増やす
  3. 再初診数を増やす
  4. 予防者数を増やす
  5. キャンセルまたは治療中断の方を減らす

それぞれの内容について解説していきます。

広告にて新患を増やす

歯科医院で増患対策をしたい場合は、広告を活用する方法があげられます。

 

広告でも、オフラインでできるチラシ・ポスティングや、オンライン上のWeb広告などさまざまな方法があります。

 

とくに、地域に合わせた戦略やターゲット層が重要です。まずは歯科医院の存在を知ってもらう必要があるため、効率良く増患を図りたいときは広告を活用しましょう。

口コミ紹介で新患を増やす

口コミ紹介で、新患を増やしている歯科医院も多いです。

 

たとえば、丁寧な診療や応対で既存の患者から信頼を獲得できると、家族や友人を紹介してもらえる可能性があります。

 

ほかにも、患者からの信頼を獲得できると、Googleマップや掲示板などにレビュー・口コミしてくれる場合があり、そこから新患が訪れる可能性があります。

 

診療だけでなく、スタッフの対応や清潔感などが重要になるため、新患を増やしたいときは口コミを意識しましょう。

再初診数を増やす

歯科医院が増患したいときは、再初診数を増やすことも大切です。

 

再初診数とは、過去に通院していた患者が期間が空いてから再び来院し、新たに初診としてカウントされる数を指します。

 

再初診数を増やしたい場合は、定期的なDMやLINE通知によるアプローチ、キャンペーンの実施などがあげられます。

 

一度来院経験のある患者は、来院に対するハードルが通常よりも低い傾向にあるため、「もう一度足を運んでみよう」という気持ちになるような施策が必要です。

予防者数を増やす

歯科医院の増患を図りたいときは、予防者数を増やすという手段もあります。

 

たとえば、定期検診の予約を治療終了時に入れてもらったり、歯科衛生士による丁寧なメンテナンスについて説明したりする方法があります。

 

患者に「自身の口腔の健康意識」をもたせることが重要です。また、継続的に通ってもらうためにも、親切丁寧な対応を意識するようにしましょう。

キャンセルまたは治療中断の方を減らす

歯科医院で安定した経営をするためには、キャンセルまたは治療中断の方を減らすようにしましょう。

 

仕事や家の都合によって、予約を無断でキャンセルしたり、治療途中で通院をやめてしまう患者も多いです。

 

無断キャンセル対策では、リマインドメールや、電話確認などがあげられます。

 

また、治療の必要性やゴールの共有・説明を徹底し、通院の継続に納得と通いやすさを感じてもらうと良いでしょう。

歯科医院の10個の増患方法

歯科医院で増患のために意識したい10個のポイント

歯科医院で増患する方法は、10個あります。

  1. SEO対策を実施する
  2. MEO対策を行う
  3. ポータルサイトへの掲載
  4. Web広告
  5. SNS運用
  6. チラシ・ポスティング
  7. 看板やポスターの広告
  8. お役立ち情報などを定期的に発信する
  9. 予約・診察券アプリなどを導入する
  10. キャンペーンの実施

それぞれの方法について解説していきます。

SEO対策を実施する

歯科医院で増患を図りたいときは、SEO対策をしましょう。

 

公式HPやコラムを作成しているときは、検索エンジンに上位表示してもらうことが重要です。

 

Googleなどの検索エンジンの上位表示には、SEO対策が欠かせず、SEO施策をしなければ数多くある歯科医院の中に埋もれてしまう可能性があります

 

たとえば、タイトルや見出しに地域名を入れたり、悩みや症状に合ったキーワードを作成したりすると良いでしょう。

 

ほかにも、医師プロフィールの実績や資格を掲載したり、地元医師会やクリニックとの連携をして、被リンクを獲得したりする方法もあります。

 

多くの方に知ってもらうためにも、SEO対策は実施するようにしましょう。

MEO対策を行う

歯科医院で増患を狙いたいときは、Googleマップなどでマップ最適化「MEO対策」を行いましょう。

 

たとえば、Googleビジネスプロフィールの最適化が重要で、歯科医院名だけでなく診療科目や診療時間などを詳細に登録するようにしてください。

 

ほかにも、患者や医師、院内の写真や動画を上げることによって、視覚的に理解してもらいやすいほか、親しみやすく感じてもらえます。

 

また、Googleマップの口コミに対して誠実かつ丁寧に返信すると、信頼感がアップします。

 

口コミを調べたり、Googleマップを活用して通院する歯科医院を探したりする方も多いため、MEO対策は入念に行いましょう。

ポータルサイトへの掲載

歯科医院で増患したいときは、ポータルサイトへの掲載もおすすめです。

 

ポータルサイトを利用して、通院先の選定をする患者も少なくありません。写真や診療案内、口コミなどをわかりやすく整えていると、他の歯科医院と比較した際に魅力的に感じてもらいやすいです。

 

存在を知ってもらうことが大切なので、ポータルサイトへの掲載を実施してみてください。

Web広告

歯科医院で増患したいときは、Web広告を活用しましょう。

 

Web広告では、リスティング広告やSNS広告、動画広告などがあります。たとえば、リスティング広告であれば、狙ったキーワードを検索したユーザーの目にすぐ留まりやすいように、上位表示してくれます。

 

ほかにも、SNS広告やYouTubeなどを活用すると、画像や動画などで視覚的に魅力を伝えることが可能です。

 

ただし、医療広告ガイドラインの関係上、虚偽や誇大表現をしてしまうと行政指導や処分の対象になる可能性があるため、注意しましょう。

SNS運用

歯科医院で増患を図りたいときは、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを運用しましょう。

 

SNSは、患者に身近に感じてもらいやすいツールです。たとえば、院内や医師・看護師の紹介や、日常的な内容を投稿すると、親近感がわきやすいでしょう。

 

また、SNSを活用すると、WebサイトやLINEへ誘導できます。

 

目的設定・ターゲット分析・プラットフォーム別投稿など、入念な準備をしてからSNS運用をしましょう。

チラシ・ポスティング

チラシ・ポスティングは、歯科医院の増患方法の一つとしてあげられます。

 

オフラインでできる増患のためのアクションでもあり、新聞折込や駅前配布などの手法があります

 

ただし、医療法に基づいて連絡先を正確に入れる必要があるほか、表現の制限に留意しましょう。

看板やポスターの広告

歯科医院の増患方法として、看板やポスター広告もあげられます。

 

たとえば、医院前や駅ポスターなどに設置すると、多くの方に見てもらいやすいでしょう。デザインは、清潔感や安心感を演出するために、白色を貴重としたデザインがおすすめです。

 

また、写真やロゴ配置などを工夫すると、見やすさも意識した看板やポスターが作れます。

 

新患獲得につなげるために、看板やポスター広告を検討してみてください。

お役立ち情報などを定期的に発信する

歯科医院で増患を図りたいときは、お役立ち情報などを定期的に発信しましょう。

 

たとえば、ホームページやLINE、メルマガを活用して、歯の健康コラムや、季節に合ったケア情報などを配信するのがおすすめです。

 

ほかにも、定期的にお得情報を定期的に配信することで、丁寧かつ信頼できる歯科医院という印象を作れます。

 

また、LINE公式アカウントと連携することによって、開封率・反応率アップが期待できます。増患をしたいときは、お役立ち情報などを配信してみてください。

予約・診察券アプリなどを導入する

歯科医院の増患方法として、予約・診察券アプリを導入もあげられます。

 

予約アプリを導入することにより、予約の手間を減らせるため、患者の利便性が向上します。

 

また、診察券アプリは、紙の診察券を持ち歩く必要がなく、予約や受付、会計業務などの負担を減らすことが可能です。

 

さらに、予約・診察券アプリの中には、キャンセル通知・リマインダー送信機能なども付いているため、患者の来院を促進しやすいでしょう。

 

患者の利便性を高めて再度訪れてもらうために、予約・診察券アプリの導入を検討してみてください。

キャンペーンの実施

歯科医院で増患を図りたいときは、キャンペーンを実施してみましょう。

 

キャンペーンの具体例では、ホワイトニングや定期検診、矯正相談などの割引・無料相談キャンペーンなどがあげられます。

 

キャンペーンを実施することにより、来院の動機づけや再来院・紹介を促せます

 

また、SNS・LINEなど、複数の方法で告知することにより、集客効果を高められるでしょう。

歯科医院の増患で失敗しやすい5つの原因

歯科医院の増患で失敗しやすい5つの原因

歯科医院の増患で失敗しやすい原因は、5つあります。

  1. 少ない患者数で売上を上げようとする
  2. スタッフに売上のことばかり言う
  3. 広告または設備投資を重視しすぎている
  4. 売り込みが重要と勘違いしている
  5. 感覚で増患対策を行っている

それぞれの原因について解説していきます。

少ない患者数で売上を上げようとする

歯科医院で、少ない患者数で売上を上げようとすると、増患に失敗してしまう可能性があります。

 

少ない患者数で売上を上げるためには、一人ひとりの単価を上げる必要があります。一部の患者への依存が強くなってしまい、経営が不安定になりやすいでしょう。

 

とくに、自由診療ばかりに偏ってしまうと、地域の信頼を損なう可能性があります。

 

そのため、保険診療と自由診療のバランスを取りながら、患者数を増やしていく戦略を立てましょう。

スタッフに売上のことばかり言う

スタッフに売上のことばかり言う歯科医院は、増患に失敗しやすいです。

 

売上ばかり伝えられてしまうと、スタッフのモチベーション低下や離職の原因につながってしまいます

 

また、患者にも売上を意識している空気感が伝わりやすく、信頼感が薄れてしまう可能性があるでしょう。たとえば、売上ノルマや自費診療の推進を強調しすぎてしまうと、スタッフが患者との接し方を変えてしまいやすく、クレーム・離職増加につながりやすいです。

 

そのため、売上目標よりも、患者満足度によって再来率を高める環境を構築しましょう。

広告または設備投資を重視しすぎている

歯科医院の増患で広告または設備投資を重視しすぎていると、失敗してしまう可能性があります。

 

たとえば、高額な広告やCT・ホワイトニング機器を導入しても、患者の体験が伴っていない場合は、リピートにつながらず売上の安定化が難しいです。

 

また、高額機器を導入しても、スタッフが使いこなせなければ、患者に活かせません。さらに、一時的に増患できたとしても、離脱率が高い場合は、コスト倒れになってしまう可能性があります。

 

投資効果を高めるためには、スタッフの教育や患者に対する対応力を高めることが必要です。

売り込みが重要と勘違いしている

歯科医院で増患に失敗しやすい原因として、売り込みが重要と勘違いしている場合もあげられます。

 

集客を図ることは大切ですが、売り込みをしすぎてしまうと、患者は押し売りのように感じてしまう場合があります

 

たとえば、初診時からホワイトニングや矯正の話を強く押してしまうと、患者は不信感を抱きやすく、SNSや口コミでネガティブ評価につながるケースも少なくありません。

 

売り込みをするよりも、説明責任と選択肢の提示を行い、患者が自身で納得して選べる環境を構築しましょう。

感覚で増患対策を行っている

「なんとなく」「院長の経験に基づいて」という感覚で増患対策を行っていると、失敗してしまう可能性があります。

 

たとえば、SNSを始めたものの、更新が止まってしまったり、ターゲット層が異なったりすると、時間や労力が無駄になってしまいやすいです。

 

施策ごとに目標と成果測定を行い、データを基にPDCAを回すようにすると良いでしょう。

歯科医院で増患のために意識したい10個のポイント

歯科医院で増患のために意識したい10個のポイント

歯科医院で増患のために意識したいポイントは、10個あります。

  1. 患者とコミュニケーションをしっかりと取る
  2. WebやSNSを活用して見つけられやすい状態を作る
  3. 患者にとってわかりやすく魅力が伝わるHPにする
  4. さまざまな集患方法を試して効果が高いものを継続する
  5. 清潔感を意識する
  6. 自院の魅力をしっかりと伝える
  7. スタッフの対応力に磨きをかける
  8. 高齢者が通いやすい環境を構築する
  9. 予約システムを導入して通いやすくする
  10. 口コミ・紹介を促す仕組みを作る

それぞれのポイントについて解説していきます。

患者とコミュニケーションをしっかりと取る

歯科医院で増患を図りたい場合は、患者とコミュニケーションをしっかりと取るようにしましょう。

 

患者とコミュニケーションを取ることによって、信頼関係を築き、不安や疑問を解消しやすいです。たとえば、患者の話をよく聞いて、治療内容や選択肢を丁寧に説明すると良いでしょう。

 

また、初診時にカウンセリングや術後のフォローもできると、患者の満足度が高まりやすいです。

WebやSNSを活用して見つけられやすい状態を作る

歯科医院で患者の増患を図りたいときは、WebやSNSを活用して見つけられやすい状態を作りましょう。

 

SNSやWebは多くの人が観るツールで、歯科医院の知名度を上げたい場合に役立ちます。たとえば、Google検索やGoogleマップ上で上位表示されるように、SEO対策やMEO対策をすると良いでしょう

 

ほかにも、SNSで地域のイベントやキャンペーン告知をするのもおすすめです。

患者にとってわかりやすく魅力が伝わるHPにする

公式HPを作っている場合は、患者にとってわかりやすいHPにしましょう。

 

患者の中には、信頼できる病院か調べるために、公式HPをチェックする方も少なくありません。たとえば、写真や図を活用して診療内容や料金、医院の特徴を簡潔にまとめると、患者がわかりやすいでしょう。

 

また、レスポンシブデザインにするために、予約ボタンやお問い合わせボタンをわかりやすい配置にすると、検索ユーザーも使いやすいです。

 

ほかにも、スタッフ紹介や治療の流れなどをわかりやすく解説すると、安心感を与えるコンテンツにできます。

さまざまな集患方法を試して効果が高いものを継続する

歯科医院の増員を図りたいときは、さまざまな集患方法を試してみましょう。

 

たとえば、Web広告やポータルサイト、チラシなどの小規模に試して様子を見てみるのもおすすめです。各施策の反応率や予約率を分析し、効果があった施策を強化・持続すると良いでしょう。

 

感覚で動かず、データを蓄積してPDCAを回すようにするのが大切です。

清潔感を意識する

歯科医院で増患を図りたいときは、清潔感を意識するようにしてください。

 

第一印象は重要で、清潔感が保たれていないと不安を与えてしまう可能性があります。たとえば、待合室や診察室、トイレなどさまざまな方が利用する場所を清潔に保つと良いでしょう。

 

また、スタッフの服装や身だしなみも重要で、清潔感漂う状態を維持することが大切です。

自院の魅力をしっかりと伝える

歯科医院の増患を図りたいときは、自院の魅力をしっかりと伝えましょう。

 

魅力を十分に伝えられていない場合、「他の歯科医院でも良いや」という気持ちになってしまう方もいます。

 

たとえば、「痛みに配慮している」「キッズスペースがある」「女性医師が在籍している」などの強みをアピールするのがおすすめです。ほかにも、自費診療のメリットや、使用機器などを伝えるのも一つの手段としてあげられます。

 

魅力が伝わると紹介や口コミも増えやすいため、自院はどのような点がほかと違うかを考えてみてください。

スタッフの対応力に磨きをかける

増患を図りたいときは、スタッフの対応力に磨きをかけましょう。

 

スタッフの対応が良いと、患者の満足度も高まりやすいです。具体例をあげると、電話・受付・診療補助での言葉遣いや態度などを意識すると良いでしょう。

 

定期的な接遇研修や、ロールプレイングを導入するのがおすすめです。

高齢者が通いやすい環境を構築する

歯科医院で増患したいときは、高齢者が通いやすい環境を構築しましょう。

 

たとえば、スロープや手すり、バリアフリー設計を導入すると、高齢の方でも通いやすいです。

 

ほかにも、説明をゆっくりと丁寧に行い、同伴者への配慮を忘れずに対応すると良いでしょう。

予約システムを導入して通いやすくする

歯科医院で増患を図りたいときは、予約システムを導入して通いやすくしましょう。

 

具体例をあげると、スマホで24時間いつでも予約が可能な状態にしたり、リマインド通知・キャンセル待ち機能を使ったりすると、利便性が向上しやすいです。

 

通院が苦にならないスムーズな導線を構築しましょう。

口コミ・紹介を促す仕組みを作る

増患方法として、口コミ・紹介を促す仕組みを構築するという点も大切です。

 

たとえば、来院後にLINEやSNSで口コミ依頼や紹介キャンペーンの案内を送信すると良いでしょう。ほかにも、お礼カードやポイント制度など、小さな仕掛けも効果的です。

 

ただし、患者との信頼関係が重要になるため、過度な売り込みを避けて丁寧に誘導しましょう。

まとめ:歯科医院の増患はさまざまなポイントを意識しよう!

まとめ:歯科医院の増患はさまざまなポイントを意識しよう!

歯科医院で増患を図りたいときは、さまざまなポイントを意識する必要があります。

 

失敗してしまいやすいポイントを把握しておくと、後悔してしまう状態を避けられるでしょう。増患方法の中でも、複数組み合わせて行える施策もあるため、各種施策を試して効果がある方法を強化・持続していくのがおすすめです。