麻生田 泉 理事長
IZUMI ASOUDA
人間の身体は一つに繋がっている。 連携医療によりイチ人間単位での診断や治療を可能に。
1981年日本歯科大学卒、1986年東京医科歯科大学大学院卒業。1995年8月に飯田橋内科歯科クリニックを開設。1998年2月医療法人社団 泉晶会を設立。
麻生田 泉 理事長
飯田橋内科歯科クリニック
新宿区/下宮比町/飯田橋駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●矯正歯科
- ●歯科口腔外科
先祖代々医者か歯科医の家系で育ち、自然と医療の道に進むことを目指す
私の家系は先祖代々医師か歯科医だったんです。大本は四国愛媛の宇和島にあった伊達藩の御殿医だったのが最初だそうです。そこから数えると私は13代目になります。勿論父と祖父は歯科医ですし、叔父は医師と歯科医のダブルライセンスで東京医科歯科大学の教授をしていました。物心ついたときから医師か歯科医になると思っており、幼稚園の卒園文集には「外科医になる」と書いてありました。実際は歯科医ですが、子供の頃から医療の道に進むこと以外は考えたことがなかったですね。反発をすることもありませんでした。むしろ「やりたい」と思っていたくらいなんですよ。
同級生と一緒に歯科、内科、整体の連携医療を確立
当院の特徴としてはいわゆる町の歯医者さんというものとは違います。内科を併設することで顎口腔内に限らず身体全体を診ることができるんですよね。こういう形で開業させたのには、あるきっかけがあるんです。私の大学時代の同級生が腰痛を患い動けなくなってしまったんです。有名な先生に診察してもらっていましたが、なかなか治らず手術しなければいけない程重症だったんですけどね。とある日に広告で整体の先生の記事が載っていたのを見て、手術を延期してその先生に会いに行ったんですよ。そしたらなんと、先生に施術をしてもらったその日にスタスタ歩いて帰ることができたんです。この出来事から彼は「自分が今まで学んできたことは一体何だったのか」「西洋医学ってなんだったんだろう」という疑問を抱き、歯科医を辞めてその整体の先生に弟子入りをしたんですね。そしてその先生の元で修業を積みながらあん摩指圧マッサージ指圧師の学校に通って資格を取ったんです。歯科医師でありながら、歯科医の仕事を行わずに整体の治療院を開院したんです。彼自身が辛い思いをしたので、似たような悩みをもつ方を一人でも多く救いたいという想いだったそうです。ですが、首から下の身体を緩める施術を行っている中で、どうしても噛み合わせを治さなければいけないな、という患者さんが沢山いて困っていたんですよね。
その頃私も目黒で開業し歯科医をしていたのですが、私自身も口腔内の治療だけで患者さんの全部を治すことには限界があるな、と感じていました。そんな中共通の同級生の計らいで彼と私が会うことになったんです。お互いのことを話しているうちに意気投合し「一緒にやったら面白そう」ということになりました。
彼も私も日本歯科大学を卒業していましたので、そこから近くアクセスも良い飯田橋にしようということになり、内科医である彼の父親も加わり、急展開で開業することになったんです。
同級生と言っても彼は私より随分年が上でしたので、現在は退職しており、彼の父親もなくなってしまったので今は開業初期医のメンバーと変わってしまいましたが、現在も歯科医と内科医と整体師が連携して患者さんの身体全体を診る医療を提供しています。
各分野の専門医が連携することで患者さんの身体全体を診断・治療することが可能に
現在の日本の法律では医科と歯科を完全に峻別しています。歯科医は患者さんの首から下を診ることはできないし、医師も患者さんの噛み合わせを診ることは法律的にできないんですよね。でも人間の身体は繋がっているんです。それを法律で分けているということなんですよね。
例えば、腰痛と噛み合わせというのは大いに関連しています。通常であれば患者さんは腰が痛いのは整形外科や整体に行き腰のレントゲンを撮ったり施術を受けたりすると思いますが、歯科医が腰を診たり整形外科で噛み合わせをチェックしたりすることはないんです。ところが、骨盤と顎というのは人間の身体の土台と屋根。一見全然関係なさそうでも実は非常にリンクしているんですよ。骨盤といっても一つの骨の塊ではなくてパーツパーツに分かれていて、それの集合体が骨盤と呼ばれているんですが、その骨盤の中には腸骨、坐骨、恥骨、仙骨、尾骨があります。腸骨側に足が生えていますので足は地面についていますから身体の反動で腸骨は下から上に押し上げられているんですよね。仙骨は背骨がまっすぐに生えていますので、上半身の体重はここに集中してきているわけなんです。仙骨は上から下に押し下げられています。腸骨は下から上に押し上げられているので、仙骨と腸骨のつなぎ目である仙腸関節は非常に強力な靭帯で結び付けられているんですよ。立ったり歩いたりして生活している人間の最初におこる身体の歪みポイントはこの仙腸関節になるんです。つまり支えの部分ですよね。土台となっている骨盤にずれが生じてくるということなんです。すると、この背骨を乗せている面が傾いでいってしまいますので、いわゆるゆがみがおきてきてしまうんですよね。背骨の一番上に乗っかっているのが頭蓋骨でそこからぶら下がっているのが下顎です。
背骨に対して頭蓋骨が斜めに傾いて乗っていたとします。従来の場合は身体を診ることができませんから、身体に対して斜めに傾いている状態なのにその歪んだ状態のままアゴの噛み合わせを作ってしまうということになってしまいます。
当院では首から下は内科医が、そして整体師が全体のバランスをとる。それぞれの専門医が自分の専門分野だけを診るのではなく、それぞれが連携をすることによって、1人間単位で診ることが可能になるんです。
カウンセリングルームで患者さんとのコミュニケーションを
当院ではカウンセリングルームがあり、患者さんとのコミュニケーションをしっかりと取るようにしています。机を挟んで向かい合って話をすることで、患者さん自身も「ここはやらないでほしい」「痛くするのは嫌だ」といった話を積極的にしてくださるんですよ。
カルテにそういったことも全部記録し、治療計画書として患者さんに渡しています。現在の患者さんの状況、治療方法、それぞれのメリットやデメリット、金額などをしっかりと説明した上で患者さんに選択していただくんです。メンテナンスの必要性や歯周病の話なども一人ひとりの患者さんのゆっくり時間をかけてお話をさせていただいていく中で、患者さんとの信頼関係もどんどん強くなっていきますよね。
更にカルテと並行して口腔内写真撮影を行うようにしています。これはお口の噛んだ状態と開けた状態での上下、そして噛んだ状態の左右という風に十文字でレイアウトして患者さんにお渡ししているんです。歯石や歯並びの状態が一目瞭然ですし、治療が終わるころに再度撮影してみると、以前との違いがビジュアル的にわかりますので患者さん自身が自分の歯や口腔内についてもっと知ってもらったりキレイにするための目標にしたりと啓蒙にも繋がっていると思います。
これから受診される患者さんへ
噛み合わせと骨格のバランスは非常に重要ですので、身体全体を診てくれるような医療機関を受診することをおすすめします。それが「本来あるべき姿で生きていく」ということですね。歪みやO脚などのバランスをとることで、本来の形にもどってくるんです。筋肉がついたり必要な肉がついたり、または痩せたり…と遺伝子上本来その人があるべき姿へ戻すことができるようになるんですよ。
※上記記事は2017年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
麻生田 泉 理事長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:スキー、ウィンタースポーツ、マリンスポーツ
- 好きな本・愛読書:経営の本、歯科医学の本
- 好きな映画:ハクソー・リッジ
- 好きな言葉・座右の銘:ネバーギブアップ
- 好きな音楽・アーティスト:jazz
グラフで見る『麻生田 泉 理事長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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