新保 弘子
HIROKO SHINPO
矯正治療とメンテナンス中心の歯科クリニック。患者さんの身近な存在として、一人ひとりに寄り添っていく
鶴見大学歯学部卒業。母校の大学で矯正歯科を専門に研鑽を積み、認定医の資格を取得。矯正治療専門クリニックで診療にあたる傍ら、プライベートでは出産・子育てを経験。その後『八雲歯科・矯正歯科室』の院長となり現在に至る。
新保 弘子
八雲歯科・矯正歯科室
目黒区/八雲/自由が丘駅
- ●歯科
- ●矯正歯科
- ●小児歯科
左利きのハンデを克服するため、矯正歯科を専門に
私の父や祖父は歯科医師で、母のほうも医療家系でした。親類はみんな医師や歯科医師ばかりという環境だったものですから、医療系に進むことは暗黙の了解だったと言いますか。両親から「歯科医師になれ」と言われたことはないのですが、女の子なら誰もが憧れる「お花屋さん」や「スチュワーデス」は周囲に認めてもらえず(笑)、こうして医療人の一人となりました。
とはいえ昔から理系の勉強が好きだったこともあり、大学の勉強は楽しいものでした。ところが歯科の実習では、私が「左利き」であることが大きなハンデになったのです。歯を削ったりする繊細な作業を利き手ではない右手で行うことは、予想以上に大変なことでした。この時ばかりは歯科医師になることを勧めた周囲を恨めしく思う気持ちもありましたけれど(笑)。歯科の中には左利きがハンデにならない「矯正歯科」があることに気付き、この分野を専門にしようと決めたのです。
母校の大学で研鑽を積み、認定医の資格を取得
6年間に及ぶ大学の授業では、矯正治療について学ぶ機会はほとんどありません。そのため、大学卒業後はそのまま医局に残って矯正治療に関する勉強を続け、認定医の資格を取得しました。その後、矯正治療を専門にするクリニックなどで経験を積み、プライベートでは同じく矯正治療を専門にする夫と結婚。『八雲歯科・矯正歯科室』も最初は夫が開設し、自宅の地下1Fからのスタートでした。
開業当初、私自身は出産や子育てのために診療を離れていました。その後4年ほどのブランクを経て復帰しようと考えたとき、歯科医師2人に対してユニット1台では……ということになり、こちらに移ることになったのです。現在は矯正治療を私が担当し、むし歯の治療などが必要なケースは友人の歯科医師(非常勤)に来ていただいているといった診療体制です。
お口のケアが楽しみになる、リラックスした雰囲気のクリニック
『八雲歯科・矯正歯科室』は開業した当初から、ごく親しい方の治療を担当させていただくというスタイルでした。自由が丘駅からも少し歩きますし、決してアクセスがよいわけではありません。それでも患者さんと家族ぐるみのお付き合いをさせていただき、今も患者さんの多くがご紹介やお知り合いの方という感じです。お子さんの矯正治療をきっかけにママさんも治療を始められたり、パパさんが歯のクリーニングにいらしたりすることは、当院では決して珍しいことではありません。
矯正治療は一般的な歯科治療と違って、患者さんが痛い思いをなさる場面はほとんどありません。当院にはメンテナンスを目的にお越しになる方も多いため、院内はあたかみのある木目を取り入れるなどリラックスできる雰囲気づくりを心がけています。「さぁ歯医者さんに行くぞ!」というよりも「ちょっとお出かけのついでに……」という感じで、普段の生活の中に定期的な口腔ケアを取り入れていただければと思います。
患者さんの身近な存在として、一人ひとりに寄り添っていく
お子さんの矯正治療は小学生の3年~4年生ころから、体の成長にあわせて行うのが一般的です。とはいえ、この時期は学校で部活動が始まったり、中学受験に向けて塾に通い始めるお子さんがいらしたり、体だけでなく心にも大きな変化をもたらす時期です。また、特に男の子の場合は治療に前向きになれないお子さんもいますので、「頑張ったらくじ引きができるよ」といったご褒美作戦で治療をサポートすることもあります(笑)。
少しでも楽しく、気持ちよく通っていただきたいというのは子どもだけでなく大人の患者さんも同じです。診察の際には何気ない会話をしながら緊張感を和らげ、リラックスして過ごしていただけるように心を配っています。普段どんな食事を取っているのか、どんな寝具で寝ていらっしゃるのか……そうした日常生活についてお聞かせいただくことで、よりよい治療につなげられることもあります。また、ご家族と話す時間が少なくなりがちな思春期のお子さんたちも、月に1回会うだけのおばちゃんには何でも気軽に話してくれるものです(笑)。もしも心配なことや気になることがあればご家族と連絡を取るなどして、さまざまな角度からお子さんの健やかな成長を見守っていきたいと思います。
これから受診される患者さんへ
『八雲歯科・矯正歯科室』は、「自由が丘駅」から歩いて十数分の場所にあります。
歯科に対する意識の高まりから、最近はむし歯に悩むお子さんは少なくなりました。一方で、昔に比べるとやわらかいものを食べることが多くなり、お口の機能を正しく使えていない方が増えています。舌の筋肉が発達していために食事に時間がかかったり、唾をゴックンと飲み込めなかったりするケースもみられます。近頃のお子さんはお顔が小さくなり、見た目がよくなったりしている反面、口腔機能の低下は否めません。正しいかみ合わせで、正しく舌を使うことは健康維持に欠かせないことであり、そのための治療を担当するのが私たち矯正歯科医です。お子さんに何か気になる様子がみられましたらお気軽にご相談いただきたいですし、ママさんやパパさんにもエステ感覚でご利用いただければと思います。
※上記記事は2022年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
新保 弘子 MEMO
- 出身地:愛媛県
- 趣味:茶道(裏千家)
- 好きな本・作家:湊かなえなどのサスペンスもの
- 好きなドラマ:『愛の不時着』、『梨泰院クラス』など、韓流ドラマ
- 好きな音楽:U2など、UKロック。昔はフジロックにも行っていました。
- 好きな場所:ニューヨーク
- 好きな言葉・座右の銘:Dentistry is a Work of Love
CLINIC INFORMATION
電話 | 03-6426-5933 |
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