アサイ歯科医院

後藤 えり子 院長への独自インタビュー

地域の『かかりつけ医』として父の代から家族単位で診る

私の祖父と父が歯科医で、当時は父のクリニックの上に自宅がありました。小さい頃から父が1階で診療しており、子供だった私は診療室に遊びに入るような感覚で、遠目に父を見ていました。そんな背景もあって何か大きなきっかけがあって目指していたわけではなく、自然と歯科医師になりました。昭和大学歯学部卒業後は、東京医科歯科大学第2補綴(ほてつ)に在籍していました。その後、先輩の医院などで勤務し、父が開院した当院に勤務し始めて25年くらいになります。

祖父・父・私と3代に渡り、診させていただいている患者さんが、今でも来院して下さることが嬉しいですね。ご高齢の患者さんのご家族も来院されていて、3世代にわたっています。最近のお子さんについてはむし歯の治療よりも、歯並びの方が問題になる子が多いので、歯列矯正も診ています。当院では高齢者の入れ歯から小児の歯並びまで幅広く診ることができます。

あとは、当院のお近くの方に限ってしまうのですが、『訪問診療』も行っています。長くかかりつけ医として同じ患者さんを診察していると、これまで医院に通ってこられた方でも、だんだんと歳をとって身体が不自由になってきます。当院までは近いけれど来院が困難になった時には、訪問診療で今まで診ていた経緯を含めてフォローできます。

実は、父の頃から診て60年くらいお付き合いしている患者さんがいました。当時はご家族に連れられてお越しいただいていましたが、とうとう通えなくなり、100歳くらいの頃から「訪問診療」でご自宅へ伺うようになりました。103歳まで私のところで診させていただいたので、本当に長いお付き合いをさせていただき、いい思い出になっています。その患者さんは「入れ歯」を使用していましたが『よく噛める』ということで、102歳くらいまではトンカツを食べておられる、本当にお元気な方でした。私もいろいろ学ばせていただきましたね。やはり噛めれば、きちんと健康維持ができるということですよね。そういった意味でも、これからも『地域のかかりつけ医』を目指していきたいです。

『ガイデッドサージェリー』導入で、より精密で安全なインプラント治療を

インプラント治療は「フリーハンド」という方法で手術をしていくのが一般的でした。そのため、従来は「この位かな？」という感覚で入れていました。しかし当院では、最新機器『ガイデッドサージェリー』による精密な治療を行っています。以前に比べてどんな点で優れているかというと、CTで解析したデータをもとに、手術時に使うマウスピースのようなガイドを作ります。そのガイドに添って手術を進めていくことで、CTでプランニングしたインプラントの深さや角度および位置が、正確に再現できるシステムです。そのシステムの導入により、神経や動脈の損傷による神経麻痺や大量出血といったリスクを回避できます。

また、再生医療を併用することで、粘膜や骨の治りの早い治療を可能にします。やはり、こういった治療は昔とは違う診療のスタイルなのかと思います。その他、再生医療というのは、歯周病の治療にも効果を期待できます。インプラントに限らず、歯周病の骨の再生といったことにも力を入れています。

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