一ツ子 延大 院長
NOBUO HITOTSUNE
亀戸の地で三代続く歯医者さん。
最後まで自分の歯でいられるように力を。
日本大学松戸歯学部卒業。大学病院の歯内療法科に学び、97年から『城東歯科』に勤務(JR総武線「亀戸駅」より徒歩2分)。現在にいたる。
一ツ子 延大 院長
城東歯科
江東区/亀戸/亀戸駅
- ●歯科
現役の歯科医師であることにこだわり続けた父に倣い……
ここ亀戸で三代続く歯科医師の家系に育ちました。時代が時代でしたから、もう無条件で、「お前は歯医者」というレールが私の前には敷かれていたのです。それに対して反発することもできたのでしょうが、私は気弱なものですから、「はい…」とうなづいてしまったんですね(笑)。
しかし、今振り返れば、歯科医師という仕事に就けたことは幸せだったと思います。手に職をつけ、その結果が患者さんに喜んでもらえることは、なによりもうれしいことですから。小さい頃は、「僕の夢は…」と語っている同級生を見て、「いいなあ…」とうらやましがってたものなんですけどね(笑)。
歯科医師になってからは4年間、大学で歯内療法学、つまり根の治療を学びました。その後、先輩の歯科医院で一般歯科治療のイロハを改めて学び直し、1997年に父の元へ帰ってきたということになります。
父は、80歳で人生を終える間際まで、現役の歯科医師でした。親子で診療を共にするとケンカになるとよく聞くのですが、うちはずっと仲良くやれていましたね。最近のことですが、「お父さんに作ってもらった入れ歯が合わなくなった…」と旧知の患者さんが来院してこられました。しかし、よくよく見てみると、その入れ歯は私が手掛けたものだったのです。どうやら患者さんは、父が作ったものと勘違いされていたようですね。少しずつ少しずつ患者さんに認めていただき、少しずつ少しずつ、父に並び、いつか越えていくことができればと思っています。
何よりその人のために、伝えるべきことはしっかり伝える
診療方針を1つだけあげるとすれば、自分の良心に従うというところかもしれません。良心に従えば、雑なことはできないし、変な真似もできないし、うかつなことも言えません。まあこれは、そんなにはない名前なものですから、目立ってしまうということもあるかもしれませんけどね(笑)。触れても抜けそうな歯を「残してくれ」と言われても難しいですし、根っこがしっかりしてない歯をただ、「きれいにしてくれ」と言われても、それは無理なご相談です。
やはり出会ったからには、最後まで診てあげたいというのが私の希望です。仮に遠くへ越されることがあれば、紹介状を書き、事情を説明して信頼できる先生の元へご紹介します。私の手が届く限りのことについては、最後まで責任を持って治療をしてあげたいですね。
つらい思いをしないために、今からの口腔ケアが大切
口腔のケアは非常に大切です。治療という行為は、以前の健康な状態へと戻すものではありません。ですから、いかに悪くせず、今の状態を保つことが最善ということになってきます。そのためには、定期的に来院していただき、その都度その都度、歯に付着した汚れをとっていくことが大切なのです。
歯ブラシでは、表面に付着した歯垢しかとることはできません。その歯垢が固まったものが歯石で、これは表面をなぞるだけでは取り除くことはできないものですから、専用の機器で“割る”必要が出てきます。そこまでになると、処置後に歯がしみ、痛みを感じることが出てきますが、そうならないためにも、できれば1ヶ月毎のケアを心掛けていただきたいものです。
1ヶ月と申しましたが、その頻度は人によって異なります。まれにですが、歯医者さんに行ってないのに虫歯にならない人は確かにいます。しかし、誰もがそうではなく、その人が大丈夫だから私も大丈夫、とはならないのです。1度お口を拝見すれば、虫歯や歯周病のリスクはほぼ推測できます。その人に合った頻度で、できるだけマメに歯科医院を利用していただきたいですね。
簡単な言葉で、わかりやすく
私も三代目になりますが、患者さんも二代、三代と続けてこられている方が多いのです。父を知ってる方からは、「お父さんより、しゃべりが下手ね」とお小言を頂戴することもあります(笑)。しかしそれはそれとして、フランクに話し掛けてくださる方が多いこともあって、私の話し方もざっくばらんという感じかもしれません。
患者さんへの説明は、できる限りわかりやすい言葉でおこなうようにしています。聞いたこともない専門用語でしゃべられても、患者さんからすると、「?」という感じだと思うんです。学生時代、講義を受けていて、「この人はなんで持って回った難しい言い方をするんだろう」と感じていたことを思い出します。ましてここでは、歯学生ではなく、一般の方にお話しするわけですから、なおのこと、平易な言葉でわかりやすく、ということが大切だと思っています。
これから受診される患者さんへ
どちらの歯医者さんであっても構いません。月に1度、いや、半年に1度でも良いから、歯医者さんにお口をチェックしてもらいましょう。歯は、今生えているものが最後で、抜けてしまったらそれっきりです。若く、まだ他の歯が元気なうちはそれでも良いかもしれません。しかしその油断が、最終的に食べれず、つらい思いをすることになりかねないのです。
歯も、早期発見・早期治療が大事です。早め早めの対応であれば、必要以上に痛い思いをすることもありません。今だけではなく、この先のことを考え、半年に1回のケアを心掛けていただければと思います。
※上記記事は2017年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
一ツ子 延大 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:プロレス観戦・映画・宝塚鑑賞
- 好きな映画:タイタニック、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
- 好きなアーティスト:チューブ、杉山清貴、徳永英明
- 好きな観光地:ハワイ
グラフで見る『一ツ子 延大 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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