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山内 幸司 院長

KOJI YAMAUCHI

予防、治療、リハビリ、メンテナンス…
歯と全身の健康のすべてを、広く深く網羅する

東京歯科大学卒業。歯学博士。昭和24年に父が東中野駅前に開業した「山内歯科」に1979年に副院長として勤務した後、院長に就任。

山内 幸司 院長

山内 幸司 院長

山内歯科医院

中野区/東中野/東中野駅

  • ●歯科
  • ●矯正歯科
  • ●訪問歯科診療

虫歯からインプラント、矯正、審美…広く深く、を最新の機器で

山内 幸司 院長

父親の代が初代ですので、開院は昭和24年、1949年になります。ビルに立て替えてからも32、3年経ちますね。一般的な歯科の開業医ですが、虫歯治療、予防歯科、審美歯科、インプラント、矯正…とニーズがあるものはすべて行いたいと考えています。それらを広く浅くではなく、広く深く。そしてできるだけ最新の機械と技術を使って、というのが基本方針です。
たとえば歯を診るためには肉眼の20倍の大きさで見えるマイクロスコープを使いますし、レーザーを使って痛みと傷の少ない治療を行います。無痛治療にも力を入れていて、表面麻酔やバイブラジェクト(注射器に装着して痛みを軽減する装置)を使ってできるだけ痛みを抑えます。予防歯科ではPMTC というスウェーデンで開発された、専門の歯科衛生士による徹底的な歯の清掃を行っています。とくに痛みなく快適に、というのは心がけている点で、最小の刺激で最大の効果を出す、ということをいつも考えています。

Drビーチとの出会いにより、歯科の数十年先を見据える目を持つ

山内 幸司 院長

35年前から予防歯科を提唱したり、同じ頃から個室感覚を意識したユニットを作ったりと、いつも数十年先を見ていたと思います。アメリカのDr.ダニエル・ビーチという先生に出会い、意識が変わったからです。この方は今では普通になった、患者さんを寝かせて治療するという水平治療を最初に考え出された方です。それまでは患者は座って、そして医師は立って治療していたんですね。
歯科治療というのは秒単位の世界。正しい動きを、いかに素早く行うかが肝心です。どれだけ最短の動きで必要な道具が手に取れ、動かせるか。ビーチ博士は他にも口腔内の唾液を吸う機械など、効率的な治療法を数多く開発しました。例えばこの患者さんの寝る椅子も、足で高さを操作できたり、肩口に道具がセットできるようになっています。院内も彼の考えに基づいて、最短の動線を意識して設計しました。
さらにこの出会いによって、「これからの歯科はこうなる」という予測を立てて仕事をするようになりました。治療よりも予防が重視されるだろうとか、無痛治療が必要になるだろう、高齢になっても自分の歯で食べることが当たり前になるだろう、などです。今のところ、ほぼ予想通りに進んでいますね。予防歯科を始めた頃は、「予防に力入れて、日本人から虫歯がなくなったら商売あがったりだよ?」などと周囲に冗談を言われていたのですが。

きれいな歯で噛んで、飲み込み、それを一生続ける…そこまでを領域と考える

山内 幸司 院長

長くやっているので、子供だったお子さんが大人になり結婚して子供を作り、そのお子さんが…と代々で来ていただく患者さんが多いのですが、そんなふうに長い間ケアし続けるということも意識していることです。歯科というのは予防、治療、リハビリ、その後のケア、全て行う特殊な科目です。他の病気だったら、治療とリハビリは別の部門で行うのが普通ですが、歯に関してはすべて歯科の領域で、だからこんなに診療項目が増えてしまうんです。
虫歯を治療して終わり、ではなく、治ったらきれいにもしたいし、義歯を作ったらその歯で食べ続けるためにケアし続けたい。さらに言えば、かむだけじゃなく飲み込める、飲み込んだものが栄養になっているのかどうか、というところまで関わりたいんです。なので、近々管理栄養士さんに来てもらうことも考えています。口と歯の健康だけではなく、最終的にはそのことによって全身の健康に繋がってもらいたいと考えると、扱うことは自然と増えていきますよね。

リラックスした家庭的な雰囲気で、言いたいことが言える歯科を目指して

エステティックも併設していますが、これは歯科衛生士でもある家内がエステティシャン(ゴールドエステティシャン)の認定を取得。作った理由は単純で、ご高齢の方は、歯科にあるエステなら来やすいからです。例えば旦那さんに“エステに行く”というのは気恥ずかしくても、“歯医者に行く”というのは言いやすいでしょう(笑)。長いつきあいの患者さんたちにそんな要望もあるんだと気づいて、作ってみました。歯だけでなく全身に関わりたいという考えにもつながりますし、ご高齢の方が口元も含め、いつまでも若々しくしてて欲しいと言う思いもあります。
そんなふうに患者さんたちとおつきあいしながら、その要望を取り入れて、あれこれと試しています。当院はかなり家庭的かもしれません。院内のディスプレイも家内が担当していますが、歯科医院というよりは誰かのお宅に遊びに来たようなイメージで季節ごとにディスプレイを変え、患者さんたちには“次はどんなのか楽しみで”などと言われますし、ときには小さなイベントを開いたり。“来ることが楽しみになる歯科”というのも、昔から考えていたことですね。

これから受診される患者さんへ

近頃はだいぶ当たり前になってきましたが、まずは予防を徹底しましょう、ということですよね。3か月に一度、検診とクリーニングをお願いしたいです。歯周病菌をほっておくと、糖尿病や心臓病の原因になることはもうエビデンスが出ていますし、認知症の原因にもなります。これはつまり、ちゃんと噛んで食べないと脳の働きが悪くなるということから。歯周病菌というのは基本的に不衛生だから増えるものなので、とにかくまめなクリーニングが一番効果的です。そして、どうしてもセルフケアだけでは行き届かないので、ぜひ定期的に歯科医院で清掃をしてほしいのです。
でも、もうすでに患者さんの意識は変わってきていますよね。例えば、「80歳で20本の歯を残そう」という政府が提唱している8020(はちまるにいまる)運動ですが、平成元年の当初、残せている人は数%でした。これを平成34年までに50%にしようと目標を掲げていたのですが、平成28年の今、すでに51.2%になっています。予定より早く達成できたわけです。そして、厚労省による平成30年度の歯科保険の充実に関連した予算計上は、去年の倍になりました。これは6月に閣議決定した「骨太方針2017」で“歯科検診の充実”“口腔機能管理の推進など、歯科保健医療の充実”が明記されたためです。人々だけじゃなく、国にも、日頃から歯を大事にしようという意識が根付き始めたということだと解釈しています。
高齢化社会のなかで医療の話となると暗い話が多いのですが、歯科に関しては明るい話が多いと思っています。根がポジティブなんでしょうかね(笑)。

※上記記事は2017年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

山内 幸司 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:ヨット、温泉
  • 好きな場所:海の見えるところ
  • 好きな食べ物:鰻

グラフで見る『山内 幸司 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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