村上 義和 院長
YOSHIKAZU MURAKAMI
より確率の高い、根拠のある治療を
手掛けていきたい
日本歯科大学を卒業後は、大学病院の補綴科に勤務しました。そちらで治療や研究、学生達への講義を15年にわたって続け、平成5年(1993年)に『村上歯科医院』を父から受け継いだという形になります。
村上 義和 院長
村上歯科医院
北区/豊島/王子駅
- ●歯科
「求められればさらば与えん」
父が歯科医師であったことが1番のきっかけですね。ここは父が始めてから60年くらい、それ以前も別の先生が診療をされていて、言ってみれば代々歯医者の土地でした。戦前は通りをはさんだ場所に劇場もあって、とても栄えていたそうです。そう思ってながめてみると、どこか名残があるような気がしますね。
一時は、父から直に「継いでほしい」と言われたこともありました。私がその意志を明確にした時には、「蛙の子は蛙だ」といって喜んでいたものです(笑)。私自身は、職種はなんでも構わないと考えていました。そもそも、高校生の段階で自分のやるべきことを見つけてる人のほうが珍しいでしょう。「求められればさらば与えん」ではありませんが、選んだ道をふさわしいものにするのは、結局は自分次第ということです。
日本歯科大学を卒業後は、大学病院の補綴科に勤務しました。補綴とは、治療の最後に装着する冠やブリッジ、そして義歯(入れ歯)、あるいは顎関節症などを対象とする科になります。そちらで治療や研究、学生達への講義を15年にわたって続け、平成5年(1993年)に『村上歯科医院』を父から受け継いだという形になります。早いもので、あれからもう22年が経ちますね(JR京浜東北線・王子駅より徒歩7分)。
主訴を治す
やはり、主訴を治すということでしょう。患者さんは痛い、噛めない、見た目が気になる、などの理由で歯科医院へいらっしゃいます。まずは主訴をしっかりと治し、その後は患者さんの希望を伺い、またこちらから提示をしていきながら、一緒に治療を組み立てていくことになります。
治療の詳細については、EBMのある治療を手掛けていきたいと思っています。根管治療を例にすると、昔より脈々と受け継がれ、この治療をおこなえば何年後に何%の確率で保存できるというデータが存在します。患者さんのニーズに合わせながら、より確率の高い、根拠のある治療を手掛けていきたいですね。
ワンデイデンチャー
あえて1つあげるとすれば、入れ歯の治療でしょうか。入れ歯はきちんと作ろうとすると、非常に難しくなります。というのも、その方その方によって望むものが微妙に異なるからです。食べられることを優先する方もいれば、痛くないこと、見た目にこだわる方と様々です。その希望により、入れ歯の設計自体が変わってきます。
私個人としては、入れ歯をお作りするのは苦ではありません。おそらく好きなのでしょうね。たまに入れ歯をなくしてしまい、「今日中に作ってほしい」とお願いされることもありますが、時間の許す限り、嬉々として取り組んでいることもあります。ワンデイデンチャーとでも言うんでしょうかね(笑)。昔取った杵柄ではありませんが、上手くいくと楽しいし、それで患者さんが喜んでくださるなら、と思っています。
「学校歯科健康診断の手引き」という冊子を制作
以前父は小学校の校医をしておりました。自分は今は近くの中学校の校医を務めています。昔と比べて、最近は虫歯が本当に少なくなりました。その代わりに、歯肉炎を多く見かけるようになった気がします。理由は様々考えられますが、生活習慣の変化が大きいのかもしれません。
東京都北学校歯科医会では昨年、「学校歯科健康診断の手引き」という冊子を制作し、区内の学校に通う子ども達1人ひとりに配布しました。健康診断があるとその結果を家に持って帰りますが、結果の書かれた紙1枚では、どうにも力不足のような気がしていたのです。
「学校歯科健康診断」には、虫歯や歯周病の仕組み、咬み合わせや顎関節症とはどういうもので、どう対処するべきなのかをコンパクトにまとめてあります。この冊子をご覧いただき、少しでも参考にしていただければ苦労をした甲斐があるというものでしょう(笑)。
10年後、20年後の未来に目を向け、今できることを考えていただきたい
入れ歯の話をしましたが、それが上手くいった時の喜びは職人的なものにすぎません。本来、歯科医師は入れ歯を使わなくてもいいように、患者さんを導いていくことに情熱を注いでいくべきであると考えます。
どうかご自分の歯に関心を持ってください。10年後、20年後の未来に目を向け、今できることを考えていただきたいのです。歯を失って、初めてわかる現実があります。もちろん、遺伝的な要素で不可逆的なケースもありますが、少しでもがんばって抵抗することは可能です。長い目で見て悪くならないよう、その手助けになれればと思っています。
※上記記事は2015.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
村上 義和 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味・特技:ハンド活動(ベース&ボーカル)、テニス、マラソン
- 好きな本もしくは愛読書:ミステリーもの、椎名誠、北杜夫
- 好きな映画:SFもの、マトリックス
- 座右の銘もしくは好きな言葉:ガッツにエモーショナルとバイタリティー
- 好きな音楽もしくは好きなアーティスト:ビートルズ、ローリングストーンズ
- 好きな場所もしくは好きな観光地:京都
グラフで見る『村上 義和 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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