内田 栄一 院長 & 岡島 史佳 副院長
EIICHI UCHIDA & FUMIKA OKAJIMA
内田 栄一 院長 & 岡島 史佳 副院長
大塚・栄一クリニック
豊島区/南大塚/大塚駅
- ●歯科
- ●歯科口腔外科
お二人がこの道を志したきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。
【内田 栄一 院長】
祖父を始め、親族に癌で亡くなる人が多かったものですから、それを機に、医療というものが身近になったのかもしれません。加えて、私の学んだ学校は、医療系に進む人が非常に多くいました。親が医者であり、歯医者でありという同級生は非常に多かったですね。そういった周囲の環境にも影響されたのでしょう、気がつけば私もこの道を進むことを選んでいました。
大学卒業後は、東京大学の大学院で産業医学を学びました。それを学ぶうち、徐々に心療内科に興味を抱くようになり、大学院修了後に勤務した病院では、産業医学の仕事と心療内科の両方を診るようになりました。その後、心療内科を専門とする研究所に所属して経験を積み、1996年に『大塚・栄一クリニック』の開設にいたったのです。
【岡島 史佳 副院長】
私は当初、学校の先生になろうと思っていたのですが、縁あって東京大学の大学院で公衆衛生学を学ぶ機会を得ることになり、そこで初めて、医療の道を意識し始めました。公衆衛生は医学部の範疇に入ります。ならば、臨床経験が研究にも役立つと考え、そこで大阪大学に学士入学をし、歯科医師の資格を得たということになります。延々と学生をやり続けたという感じでしょうか(笑)。
晴れて歯科医師となった私は、東京医科歯科大学の口腔心身症教室に籍を置き、歯科の心身症の分野で研鑽を積み、こちらのクリニックにまいったという経緯になります。
ここはほら、レコードが山のように積み重なっていますでしょ。これはもう、内田先生の学生時代のお部屋がそのまま移ってきたようで(笑)。でも、この雰囲気が逆に、患者さんに親しみをもたらしているのかもしれませんね(JR山手線・大塚駅より徒歩3分、東京メトロ丸ノ内線・新大塚駅より徒歩8分)。
心療内科における診療の中身をご説明ください。
【内田 栄一 院長】
うつ病と不安障害の方が多いように思われます。その元をたどっていきますと、仕事での人間関係、あるいは就職の問題、はては恋愛関係によるものなど実に様々です。後者については多少種目が異なるようにも思えますが(笑)、そういったことが引き金となり、症状が悪化していくケースも非常に多いのです。
治療は、お薬とカウンセリングの両方を併用して進めていきます。カウンセリングだけでずいぶんと良くなるケースもありますが、お薬の力が必要になる場合もあります。お薬は、最初の段階では抵抗を感じられる方も少なくありません。ただそれも、お話を続けて人間関係ができていきますと、徐々に受け入れられる気持ちになっていただけますし、そのことが非常に大切と考えています。
より専門的な見地から治療をすることが適当と判断した場合においては、臨床心理士によるカウンセリングもおこなっています。疾患の中身と症状の重い軽いによって判断し、最も効果的と考える方法を患者さんと共に考えていきます。
歯科を訪れる患者さんについて教えてください。
【岡島 史佳 副院長】
当院では内科、心療内科と歯科が密に連携しておりますので、協同で診療することが効果的である疾患-舌痛症、顎関節症、かみしめ呑気症候群、口臭症、睡眠時無呼吸症候群-の患者さんが多くみえています。舌痛症では舌が痛いと仰るのですが、診てみると傷は見当たりません。舌に異常が認められないが、痛みがあるケースでは、心療内科での治療が効を奏すことが多くみられます。かみしめ・呑気症候群の患者さんに対してはマウスピースを作製したり、認知行動療法によるかみしめのくせを治す治療をしています。心療内科で緊張や不安を除く治療を併用することによりお腹の空気に悩まされなくなったと言われます。
【内田 栄一 院長】
線維筋痛症もそうですが、舌痛症については原因が特定できないケースが多々あります。ただ、この症状については、最近になって保険適応となったうつ病のお薬が効果を発揮します。
当初、口腔分野における心療内科の患者さんは想定していなかったのですが、年を追うごとに増えてきて、私自身、驚いているところです。
ストレスチェックで指摘を受け、クリニックに見える患者さんも多いとうかがいましたが?
【内田 栄一 院長】
2016年よりストレスチェックが義務化されました。ストレスは、あらゆる病気の根本要因となりえます。予防医学が行き着いた形として、ストレスチェックは今後より重要度が増してくるものと思われます。
私は青山学院大学大学院で医療経済を学んだ経験を持っています。医療経済的な観点から言えば、社員1人が病によって出社ができなくなることによる損失は、企業にとっても非常に大きいものです。そのストレスを早期に発見し、また早期治療につなげていくことは、私が若い頃から考えていた治療の大きな流れでありました。今、それが実践できるようになったことについては、非常に意義深いと考えています。
最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
【岡島 史佳 副院長】
虫歯や歯周病など、一般的な歯科治療もいたしております。クリニックではその他、内科と一体となり、睡眠時無呼吸症候群の診療もおこなっています。お口のことで気になることがあれば、なんでもお気軽に相談していただきたいですね。
【内田 栄一 院長】
風邪や高血圧といった、一般内科の治療もおこなっています。患者さんは風邪で最初にいらして、「眠れないから…」と相談になり、心療内科の治療をおこなっていくケースも多いのです。その意味では、敷居の低いクリニックであると思っていますし、何か調子が悪いと感じられたら、どうぞお気軽にご相談いただければと思います。
※上記記事は2016.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
内田 栄一 院長 & 岡島 史佳 副院長 MEMO
- 出身地:[院長・副院長]東京都
- 趣味:[院長]チェロ、ギター演奏 [副院長]観劇
- よく手にとる本・好きな作家:[院長]医師会雑誌 [副院長]宮部みゆき
- 好きな映画:[院長]ALWAYS 三丁目の夕日 [副院長]THE 有頂天ホテル/三谷幸喜作品
- 座右の銘:[院長]今日することは明日する [副院長]笑う門には福来たる
- 好きな音楽:[院長]ジャズ [副院長]70’Sのジャパニーズポップス
- 好きな場所・観光地:[院長・副院長]沖縄
グラフで見る『内田 栄一 院長 & 岡島 史佳 副院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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