オーク銀座歯科クリニック
中央区/銀座/銀座駅
- 歯科
医院情報は東京ドクターズ(株式会社アートブルー)が独自に収集したものです。診療科目や診療時間などにつきましては変更されている場合もございます。ご来院の際は念のため、各医院様へご確認ください。また、掲載情報の内容に誤りがある場合、もしくは情報の修正・新規登録をおこなう場合は『お問い合わせフォーム・その他のお問合わせ』よりお願いいたします。
難波 郁雄 院長への独自インタビュー
日本人に適応した咬合理論を活用し、あらゆる咬み合わせの問題を解決していく
手先が器用なほうで、彫刻が大好きだった私は、高校では美術を専攻していました。先生からは「美術方面の大学に進んではどうか?」と勧めていただいたのですが、その一方で、「医学の道に進んで欲しい」という両親の希望がありました。いろいろと悩んだ末、手先の器用さを生かせ、社会貢献にもつながる歯科医師の道を選択することになったのです。
歯科医師としての転機が訪れたのは、日本歯科大学顎関節症センター初代センター長、ならびに日本歯科大学名誉教授の丸茂義二先生が主催する丸茂研修会への参加でした。丸茂先生は、欧米型咬合理論では解決しない患者群がいることにいち早く気づき、日本人型咬合理論の大切さを再認識し、臨床で実践してきた方です。
実は、日本人の“噛み方”と欧米人のそれには大きな違いがあります。端的に申しますと、欧米人はライオンやワニのように縦方向にあごを動かし、かみ切り奥歯(大臼歯部)をあまり使わずに咀嚼するのに対し、日本人は横方向にあごを動かすという違いがあります。これまで日本でも主流とされてきた欧米型咬合理論がすべて間違っているというわけではありませんが、顎機能障害や咀嚼障害を解決に導くためには、日本人にに適応した咬合理論が求められるのです。私は丸茂先生よりご指導いただいた日本人型咬合理論を活用しながら、日々の臨床をおこなっています。
「咬合を制するものは歯科を制す」を実現するために
「咬合を制するものは歯科を制する」という言葉があります。では、なぜ咬み合わせがそれほど大事なのでしょうか。たとえば、椅子の足が1本短くなっていたとしたら……たちまち、用を足さなくなりますよね。歯も同じことで、1本でも短くなっていたり、高くなっていると、噛みづらくなりますし、さまざまな不具合を生じさせることになります。当クリニックでは日本人型咬合理論を活用し、高くもなく低くもないような、補綴物(クラウン・ブリッジ)を装着しております。
ここで大事になってくるのが、歯科技工士の存在です。歯科を建築に例える、我々歯科医師は設計士です。型をとり、デザインするまでが私の仕事で、デザインに合せた補綴物を製作するのは歯科技工士ということになります。咬合(かみ合わせ)を理解したクリニック専属技工士を育て上げたことが、当クリニックの強味であり、私の誇りでもあります。
技工物は型通りに仕上げれば良いというものではありません。患者さんの身体の機能や咀嚼機能、あらゆる要素を考慮して手掛けていくことが要求されます。それが出来て初めて、咬み合わせを征することが可能になるのです。
優秀な歯科技工士なくして私の仕事は成り立たず、彼らの存在に常に感謝して診療に取り組んでいます。